227 / 2,083
剣鬼 闘技祭準備編
剣鬼の運命
しおりを挟む
「檻を開けなさい」
「えっ!?しかし……」
「二度は言わないわ」
「……は、はい!!」
兵士達が王妃の言葉を聞いて驚愕するが、彼女が視線を向けると慌てて動き出し、慎重に檻の鍵を開く。それを確認したジンはゆっくりと動き出し、扉を開いて姿を現す。
「ぐううっ……!!」
「ひいっ!?」
「ち、近寄るなっ!!」
ジンが檻から出ると兵士達は怯えたように武器を構えるが、彼等を無視してジンはレナを睨みつけたまま動かず、レナも正面から睨み返す。先ほどから妙に両目が疼き、剣鬼としての本能が相手の危険性を知らせていた。
(こいつが母さんでも倒しきれなかった男か……確かにやばそうだ)
レナの母親も「剣鬼」と称された一流の剣士であり、その母親の恐らく全盛期だと思われる時代に戦い、倒しきれなかった相手である。最も20年近く前の話のため、目の前のジンがまともな生活を送っていたとは思えず、20年前と同等の実力を持っているとは限らない。
(それでも3人の剣聖を相手に一方的に押していたのは事実か……しょうがない、奥の手を隠している場合じゃないな)
出来れば王妃の前では使用したくはなかったが、レナは退魔刀を引き抜き、自分が最も信じる技を発動させる準備を行う。その様子を確認したジンは両腕を組むと、全身の皮膚を赤色へと変化させていく。
「ウオオオオオッ!!」
「これは……鬼人化?巨人族の中でも一部の人間にしか扱えない能力よ!!」
「へえ……鬼人ね」
シズネの言葉を聞いてレナは笑みを浮かべ、自分でもこの状況下で無意識に笑ってしまった事に驚くが、どういう事なのか目の前のジンから何の脅威も感じられなかった。
「ガアアアアッ!!」
「っ……!!」
鬼人化を発動させたジンが動き出し、レナに向けて真正面から突っ込む。最大限に強化された筋力で突進しているのだろうが、レナの視界には「遅行化」のようにゆっくりとジンが近づいているようにしか見えなかった。
(この感覚も久しぶりだな……)
剣鬼の能力である「思考加速」の能力を発動したレナは自分の身体に視線を向けると、何時の間にか紅色の魔力を纏っている事に気付き、今更ながらにこの魔力の正体が「魔鎧術」と酷似している事に気付く。
(そうか、重力の魔力を操作して加速しているのか)
相手の動作を細かく確認出来るようになったのは思考加速の能力のお陰だが、レナの身体が動くのは彼が無意識に重力の魔力を全身に身に纏い、重力を操作する事で加速している事を知る。
(さてと……この状態ならいけるか)
空中に跳躍して飛び掛かろうとしているジンの姿に視線を向け、下手に避けたら後方に存在するシズネが危険であると判断し、レナは退魔刀を頭上に掲げる。そして意識を集中させ、バルから教わった「撃剣」と自らが生み出した複合戦技の「疾風撃」を組み合わせた一撃を放つ。
「鬼刃」
「――っ!?」
ジンの頭部に向けてレナは正面から退魔刀の刃を振り下ろし、全身全霊の力を込めて叩き切る。鬼人化した状態のジンの防御力は魔法金属級を誇るが、レナの手にしている退魔刀は全ての魔法金属の中でも最高硬度を誇るアダマンタイトであり、ジンの額から刃が衝突した直後、部屋の中に鮮血が舞う。
「あああああああああっ!!」
「あがぁっ……!?」
『――っ!?』
周囲の人間がレナの行動に気付いたのは彼が退魔刀を振り下ろした後であり、顔面から切り裂かれたジンは頭部を真っ二つに叩き割られ、そのまま胴体の半分近くまで切り裂かれる。その光景には王妃とシズネでさえも圧倒され、何が起きたのか理解するのに時間が掛かった。
「……切り裂けなかったか」
レナは腹部の部分で止まった大剣の刃に視線を向け、溜息を吐きながら刃を引き抜く。人を殺したのはこれで3度目だが、ゲインやアリアの時と違って今回は冷静に対処する。
「……素晴らしいわ」
人を殺しても何事もなかったように表情を変化させなかったレナを見て王妃は呟く。既に彼は戦士として完成された領域に立っており、この場に存在する側近を全員相手にしても勝てる存在ではない。
(凄い……)
一方でシズネも動揺を隠せず、ジンを一撃で圧倒したレナに身体が震える。但し、彼に対して恐れを抱いたわけではなく、純粋に剣士として彼の力量に感動していた。人を殺す行為に関してはシズネも傭兵をやっているため、その事でレナを責める気はない。そもそも殺さなければ殺されていた状況で相手に手加減をする事が愚かであり、レナの行動に間違いはない。
「シズネ……行こうか」
「え、ええっ……そうね」
レナは退魔刀を抱えた状態でシズネに振り返り、彼女を連れて部屋の扉へ向かう。その光景に咄嗟に側近や兵士達が止めようとしたが、王妃が彼等を制止する。
「まっ……待て!!このまま行かせると……」
「止めなさい。行かせてあげなさい」
「し、しかし……」
「賭けは私の負けよ。外に出るまで手出しは無用よ」
「別にあんたの許可なくても俺達は戻るよ」
王妃の言葉にレナは振り向かずに言い返し、最後にもう一言だけ付け加えた。
「俺達を舐めるな」
「……その言葉、覚えておくわ」
レナの言葉に王妃は冷や汗を流し、一度だけレナは顔を向けたが、即座にシズネを連れて部屋の外へと出る。その光景に側近と兵士は困惑の表情を浮かべるが、王妃は溜息を吐き出しながらも何故か何処となく嬉しそうな表情を浮かべながら呟いた。
「大会が楽しみね」
――この数日後、遂に都市の郊外に建設された新しい闘技場にて闘技祭が開催された。
「えっ!?しかし……」
「二度は言わないわ」
「……は、はい!!」
兵士達が王妃の言葉を聞いて驚愕するが、彼女が視線を向けると慌てて動き出し、慎重に檻の鍵を開く。それを確認したジンはゆっくりと動き出し、扉を開いて姿を現す。
「ぐううっ……!!」
「ひいっ!?」
「ち、近寄るなっ!!」
ジンが檻から出ると兵士達は怯えたように武器を構えるが、彼等を無視してジンはレナを睨みつけたまま動かず、レナも正面から睨み返す。先ほどから妙に両目が疼き、剣鬼としての本能が相手の危険性を知らせていた。
(こいつが母さんでも倒しきれなかった男か……確かにやばそうだ)
レナの母親も「剣鬼」と称された一流の剣士であり、その母親の恐らく全盛期だと思われる時代に戦い、倒しきれなかった相手である。最も20年近く前の話のため、目の前のジンがまともな生活を送っていたとは思えず、20年前と同等の実力を持っているとは限らない。
(それでも3人の剣聖を相手に一方的に押していたのは事実か……しょうがない、奥の手を隠している場合じゃないな)
出来れば王妃の前では使用したくはなかったが、レナは退魔刀を引き抜き、自分が最も信じる技を発動させる準備を行う。その様子を確認したジンは両腕を組むと、全身の皮膚を赤色へと変化させていく。
「ウオオオオオッ!!」
「これは……鬼人化?巨人族の中でも一部の人間にしか扱えない能力よ!!」
「へえ……鬼人ね」
シズネの言葉を聞いてレナは笑みを浮かべ、自分でもこの状況下で無意識に笑ってしまった事に驚くが、どういう事なのか目の前のジンから何の脅威も感じられなかった。
「ガアアアアッ!!」
「っ……!!」
鬼人化を発動させたジンが動き出し、レナに向けて真正面から突っ込む。最大限に強化された筋力で突進しているのだろうが、レナの視界には「遅行化」のようにゆっくりとジンが近づいているようにしか見えなかった。
(この感覚も久しぶりだな……)
剣鬼の能力である「思考加速」の能力を発動したレナは自分の身体に視線を向けると、何時の間にか紅色の魔力を纏っている事に気付き、今更ながらにこの魔力の正体が「魔鎧術」と酷似している事に気付く。
(そうか、重力の魔力を操作して加速しているのか)
相手の動作を細かく確認出来るようになったのは思考加速の能力のお陰だが、レナの身体が動くのは彼が無意識に重力の魔力を全身に身に纏い、重力を操作する事で加速している事を知る。
(さてと……この状態ならいけるか)
空中に跳躍して飛び掛かろうとしているジンの姿に視線を向け、下手に避けたら後方に存在するシズネが危険であると判断し、レナは退魔刀を頭上に掲げる。そして意識を集中させ、バルから教わった「撃剣」と自らが生み出した複合戦技の「疾風撃」を組み合わせた一撃を放つ。
「鬼刃」
「――っ!?」
ジンの頭部に向けてレナは正面から退魔刀の刃を振り下ろし、全身全霊の力を込めて叩き切る。鬼人化した状態のジンの防御力は魔法金属級を誇るが、レナの手にしている退魔刀は全ての魔法金属の中でも最高硬度を誇るアダマンタイトであり、ジンの額から刃が衝突した直後、部屋の中に鮮血が舞う。
「あああああああああっ!!」
「あがぁっ……!?」
『――っ!?』
周囲の人間がレナの行動に気付いたのは彼が退魔刀を振り下ろした後であり、顔面から切り裂かれたジンは頭部を真っ二つに叩き割られ、そのまま胴体の半分近くまで切り裂かれる。その光景には王妃とシズネでさえも圧倒され、何が起きたのか理解するのに時間が掛かった。
「……切り裂けなかったか」
レナは腹部の部分で止まった大剣の刃に視線を向け、溜息を吐きながら刃を引き抜く。人を殺したのはこれで3度目だが、ゲインやアリアの時と違って今回は冷静に対処する。
「……素晴らしいわ」
人を殺しても何事もなかったように表情を変化させなかったレナを見て王妃は呟く。既に彼は戦士として完成された領域に立っており、この場に存在する側近を全員相手にしても勝てる存在ではない。
(凄い……)
一方でシズネも動揺を隠せず、ジンを一撃で圧倒したレナに身体が震える。但し、彼に対して恐れを抱いたわけではなく、純粋に剣士として彼の力量に感動していた。人を殺す行為に関してはシズネも傭兵をやっているため、その事でレナを責める気はない。そもそも殺さなければ殺されていた状況で相手に手加減をする事が愚かであり、レナの行動に間違いはない。
「シズネ……行こうか」
「え、ええっ……そうね」
レナは退魔刀を抱えた状態でシズネに振り返り、彼女を連れて部屋の扉へ向かう。その光景に咄嗟に側近や兵士達が止めようとしたが、王妃が彼等を制止する。
「まっ……待て!!このまま行かせると……」
「止めなさい。行かせてあげなさい」
「し、しかし……」
「賭けは私の負けよ。外に出るまで手出しは無用よ」
「別にあんたの許可なくても俺達は戻るよ」
王妃の言葉にレナは振り向かずに言い返し、最後にもう一言だけ付け加えた。
「俺達を舐めるな」
「……その言葉、覚えておくわ」
レナの言葉に王妃は冷や汗を流し、一度だけレナは顔を向けたが、即座にシズネを連れて部屋の外へと出る。その光景に側近と兵士は困惑の表情を浮かべるが、王妃は溜息を吐き出しながらも何故か何処となく嬉しそうな表情を浮かべながら呟いた。
「大会が楽しみね」
――この数日後、遂に都市の郊外に建設された新しい闘技場にて闘技祭が開催された。
2
お気に入りに追加
16,550
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界居酒屋さわこさん細腕繁盛記
鬼ノ城ミヤ(天邪鬼ミヤ)
ファンタジー
陸奥さわこ 3*才独身
父が経営していた居酒屋「酒話(さけばなし)」を父の他界とともに引き継いで5年
折からの不況の煽りによってこの度閉店することに……
家賃の安い郊外へ引っ越したさわこだったが不動産屋の手違いで入居予定だったアパートはすでに入居済
途方にくれてバス停でたたずんでいたさわこは、そこで
「薬草を採りにきていた」
という不思議な女子に出会う。
意気投合したその女性の自宅へお邪魔することになったさわこだが……
このお話は
ひょんなことから世界を行き来する能力をもつ酒好きな魔法使いバテアの家に居候することになったさわこが、バテアの魔法道具のお店の裏で居酒屋さわこさんを開店し、異世界でがんばるお話です
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。