【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

第三話 新たなギアレンジャー ギアブルー参上

お茶目なブルー

「……もおっ！　驚かさないでよっ！」

　揶揄うようなブルーの言葉に、真実がバレたと思い怯えていたレッドは、怒って怒鳴り返す。

「幾らブルーでもそんな冗談止めてよ」

「ごめんなさい、私がアセンデッドなら、可愛いレッドを掠ってずっと抱きしめていたいから」

「止めてよ。アセンデッドにそんな事されるなんて、例えブルーが怪人だとしても嫌だよ」

「ごめんなさい。レッドが可愛らしいからつい言ってしまったわ。一割嘘の軽い冗談よ」

　九割本気なのかよ、と大輝は心の中で突っ込んだ。
　本当にこのブルーはかなりの危険人物だ。
　だが、ブルーは二人を気にせず告げる。

「そういうわけだから、暫くこの町で一緒に活動するから宜しくねレッド。また一緒に過ごせて嬉しいわ」

　ブルーは嬉しそうに言いつつ、身体をすり寄せる。
　本当にレッドの事が好きそうだ。

「う、うん……そうだね」

　だがレッドは、切れの悪い言葉で返す。
　誰にも言えない秘密、アセンデッドにいたマッドサイエンティストの知識を二人は使っている。
　ブルーにバレないように動かなければならない、困難な日々となる。
　その事に二人は頭が痛くなった。

「ああ、それと大輝さん。レッドにこれ以上近寄らないようにお願いします」