25 / 32
王国学園、独立編
謁見
しおりを挟む
災禍の邪龍王との闘いの翌朝。俺が屋敷で自分の空間を創り、その中で鍛錬していると屋敷に俺宛に手紙が届いていた。見てみるとなんと王様からだった。一瞬。俺が悪い事をしたのかと思ったが、中を見ると昨日の戦いの事だったので安心した。
急いで父さんと母さんに言って朝食を食べる。手紙には昼前に当城せよとの事なので、少し寛ぐ。
10時半。馬車に乗って王城に向かう。
門につくと門番の人に止められた
「通行証を。」
「ああ。これでいいか?。」
父さんはそう言って手紙を見せる。
「アーサー様とその御一家様でしたか。お通りください」
そう言われ、門をくぐる。
馬車を降りると騎士の人が来て
「アーサー様のみついて来てください。
当主さまは謁見の間に、他の御家族様は待合室でお待ち下さい。では、アーサー様。こちらへ。」
「はい。行ってきます父上。」
「ああ。行って来い。」
騎士の人に連れられて大きな鏡のある部屋に来た。そこではメイドさんが採寸をし、似合う服を見繕ってくれた。そのまま、執事さんが簡単な作法を教えてくれた。まぁ『真·礼儀作法』で知っていたので大丈夫だったのだが…。それに神の正装と黒龍の防具を触ったメイドさんに「美しすぎる。変える必要あった?」と言われたのはまた別の話。
十分後
「EXランク冒険者にして、シルビア伯爵家3男。アーサー様が入場されます。」
謁見の間の前にある巨大な扉。それを両脇に控えている騎士の人が先の言葉とともに開ける。
中は両脇に貴族の人達が並んでおり、真ん中にレッドカーペットが敷いてあった。
俺はカーペットの上を歩いていき、途中で跪く。俺の前には玉座がある。
「ガンマ王国第百代国王エリック·ヴィ·ガンマ様の御成~り~。」
と騎士の人が言うと立派な髭を蓄えた、だがお爺さんとは言えない年齢の人が現れる。
その人は玉座に座るなりこう言った。
「御主が災禍の邪龍王を倒してくれた英雄か。ありがとう。本当にありがとう。」
そして頭を下げた。すると
「国王様。一国の王様がこんな餓鬼に頭を下げる必要はございません。」
と貴族の列の前の方にいる偉そうな人が言った。
しかし
「何?私の国を救ってくれたのだ。一国の主としてこそ頭を下げねばならんのだ。」
と王様が言った。すると
「す、すみません」
と言って下がっていった。
「さて、アーサー殿に私はこれらの功績を讃え龍爵の地位、龍貨五枚そして王都の一等地を与える。異論はないな?」
王様がそう言うと、またあのおじさんが来て
「そんな子供に龍貨に王都の一等地、更に龍爵の地位ですと!?有り得ません。」
と言う。すると近くの人が「そうだ!そうだ!」と言い始めた。
だが…
「静まれ。一つ言うが彼はあの龍を倒せるのだ。つまりそれだけの実力があるのだ。それに彼は三男。成人すれば国では縛れない。ならば今爵位を与えれば少なくとも他国への流出は防げる。私はこれ程の逸材をみすみす他国へやるほどお人好しではないのでな。」
と王様が言うと…
「ウッ。わ、わかりました。申し訳有りません。」
と謝っていた。
「良い。では異論はないな?ではこれで謁見は終了する。この後、アーサー、シルビア卿は待合室へ行くように。」
こうして、謁見は終了した。
急いで父さんと母さんに言って朝食を食べる。手紙には昼前に当城せよとの事なので、少し寛ぐ。
10時半。馬車に乗って王城に向かう。
門につくと門番の人に止められた
「通行証を。」
「ああ。これでいいか?。」
父さんはそう言って手紙を見せる。
「アーサー様とその御一家様でしたか。お通りください」
そう言われ、門をくぐる。
馬車を降りると騎士の人が来て
「アーサー様のみついて来てください。
当主さまは謁見の間に、他の御家族様は待合室でお待ち下さい。では、アーサー様。こちらへ。」
「はい。行ってきます父上。」
「ああ。行って来い。」
騎士の人に連れられて大きな鏡のある部屋に来た。そこではメイドさんが採寸をし、似合う服を見繕ってくれた。そのまま、執事さんが簡単な作法を教えてくれた。まぁ『真·礼儀作法』で知っていたので大丈夫だったのだが…。それに神の正装と黒龍の防具を触ったメイドさんに「美しすぎる。変える必要あった?」と言われたのはまた別の話。
十分後
「EXランク冒険者にして、シルビア伯爵家3男。アーサー様が入場されます。」
謁見の間の前にある巨大な扉。それを両脇に控えている騎士の人が先の言葉とともに開ける。
中は両脇に貴族の人達が並んでおり、真ん中にレッドカーペットが敷いてあった。
俺はカーペットの上を歩いていき、途中で跪く。俺の前には玉座がある。
「ガンマ王国第百代国王エリック·ヴィ·ガンマ様の御成~り~。」
と騎士の人が言うと立派な髭を蓄えた、だがお爺さんとは言えない年齢の人が現れる。
その人は玉座に座るなりこう言った。
「御主が災禍の邪龍王を倒してくれた英雄か。ありがとう。本当にありがとう。」
そして頭を下げた。すると
「国王様。一国の王様がこんな餓鬼に頭を下げる必要はございません。」
と貴族の列の前の方にいる偉そうな人が言った。
しかし
「何?私の国を救ってくれたのだ。一国の主としてこそ頭を下げねばならんのだ。」
と王様が言った。すると
「す、すみません」
と言って下がっていった。
「さて、アーサー殿に私はこれらの功績を讃え龍爵の地位、龍貨五枚そして王都の一等地を与える。異論はないな?」
王様がそう言うと、またあのおじさんが来て
「そんな子供に龍貨に王都の一等地、更に龍爵の地位ですと!?有り得ません。」
と言う。すると近くの人が「そうだ!そうだ!」と言い始めた。
だが…
「静まれ。一つ言うが彼はあの龍を倒せるのだ。つまりそれだけの実力があるのだ。それに彼は三男。成人すれば国では縛れない。ならば今爵位を与えれば少なくとも他国への流出は防げる。私はこれ程の逸材をみすみす他国へやるほどお人好しではないのでな。」
と王様が言うと…
「ウッ。わ、わかりました。申し訳有りません。」
と謝っていた。
「良い。では異論はないな?ではこれで謁見は終了する。この後、アーサー、シルビア卿は待合室へ行くように。」
こうして、謁見は終了した。
0
お気に入りに追加
222
あなたにおすすめの小説
前世が官僚の俺は貴族の四男に転生する〜内政は飽きたので自由に生きたいと思います〜
ピョンきち
ファンタジー
★☆★ファンタジー小説大賞参加中!★☆★
投票よろしくお願いします!
主人公、一条輝政は国際犯罪テロ組織『ピョンピョンズ』により爆破されたホテルにいた。
一酸化炭素中毒により死亡してしまった輝政。まぶたを開けるとそこには神を名乗る者がいて、
「あなたはこの世界を発展するのに必要なの。だからわたしが生き返らせるわ。」
そうして神と色々話した後、気がつくと
ベビーベッドの上だった!?
官僚が異世界転生!?今開幕!
小説書き初心者なのでご容赦ください
読者の皆様のご指摘を受けながら日々勉強していっております。作者の成長を日々見て下さい。よろしくお願いいたします。
処女作なので最初の方は登場人物のセリフの最後に句点があります。ご了承ください。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる