250 / 300
解決策
しおりを挟む
『エレナ、今すぐ出て来てくれ。女子寮の外にいる』
翌日、部屋でゆっくりしていた私の元へ届いたのはカイの声だった。目の前で魔法陣が現れて、そして声と同時に消えた。
「わざわざカイからの呼び出されるなんて、何したの?」
クリスが立ち上がって私を見る。当たり前のように一緒に行ってくれるようだ。カイからの呼び出しだ。無視するわけにもいかない。私も立ちあがって、そして答える。
「そんなのわたくしが聞きたいわ」
心当たりはないこともない。昨日の今日だ。大方、昨日の会話の内容をレオンから聞いて、馬鹿なことをするな、と文句を言いに来たのだろう。
面倒だけど仕方がない。私はため息を吐いて外に出た。
本当に女子寮の外に立っていたカイは、私を見るなり、すごい剣幕で怒った。ついでにカイと一緒にいたリリーからは心配そうな目を向けられた。
カイは昨日のレオンやマクシミリアンと同じようなことを私に言い、そして言いたいことを一通り言い終えると、「分かったかな?」と私を見た。
ほとんど聞き流していた私はそれに答えずににっこりと笑う。
「そのように怒らなくても、わたくしはベアトリクス様をお救いしたいだけなのですわ」
「それは彼女がクラッセン公爵から離脱すれば済む話だ。エレナまで身分を捨てる必要はないだろう?」
さっきからコンコンと家から離脱したらどんなに辛く、大変かというのを語っていたというのに、ベアトリクスには一人でその辛い道を歩かせようと言うのか。
ベアトリクスのことはどうでもいいのか、私のことを心配するあまり、そのことに気が付いていないのか。後者だろうなと思った。
カイは優しい。だけど視野が狭い。
「殿下、ご存じではありませんか? 人はいつだって死ぬことができるのです」
処刑から助けたところでその先で自殺でもされたら意味がない。
「……では、エレナは家を離脱せずに彼女を気にかけてあげればいい」
「そんなのはただの偽善ですわ」
その選択肢はない。首を横に振ると、カイはもどかしそうにまた口を開こうとした。その前に私は言葉を発する。
「何も持っていない人に寄り添い、分けてあげたってその人の気持ちは分からないものです。自らも全てを捨てて初めて、その人の気持ちを理解し、寄り添うことができるのです」
自分はいつだって光あふれる場所にいていい顔をするなんて綺麗ごとだ。ただの同情だ。相手から見れば偽善にしか見えないだろう。
「だが……っ」
「そうおっしゃるのでしたら殿下がどうにかしてくださいませ。そうしたらわたくしはそのようなことは致しません」
私の言葉にカイが戸惑ったような表情を浮かべた。
そりゃそうだ。皇子のカイにもどうしようもできないことだ。分かっている。分かっているから、私がこう言っているのだ。
「……どうして彼女の為にそこまでするのか聞いても?」
どうして? そんなこと決まっている。
「ベアトリクス様がわたくしの大事なお友達だからですわ。誤解しないでいただきたいのは、ベアトリクス様だから、ではないということです。たとえばそれが殿下でも、レオン様でも、もちろんクリスでも、わたくしは同じことをしますもの」
笑顔でそう言うと、カイは「そうだね」と頷いた。
「エレナはそういう女の子だ。今更何を言っても無駄か」
「ええ。ベアトリクス様が処刑を免れた後の生活のサポート。わたくしにしかできないことですもの。大丈夫ですわ。わたくしは家を出ても幸せになる自信があります」
身分のなくなった私が家族や仲の良い皆に会うことは難しいだろうから、そこだけは寂しいけど。そう思った時だった。
「俺がするよ」
いきなりそんな声がした。振り返るとそこにはレオンとマクシミリアンが立っている。
話を聞かれたのがこの二人だったことに安堵すると同時に、周囲への警戒を怠っていたことを反省する。こんな話をしているのに、全然周りのことを気にしていなかった。他の人に話を聞かれていたら大変なことだ。
考えていることが表情に出ていたのか、クリスがこそっと教えてくれる。
「大丈夫だよ。他は誰も来ていないから」
どうやらずっと周りを警戒してくれていたようだ。ナイスクリス!
「エレナにしかできないことじゃない。俺がする」
「とおっしゃいますと……?」
レオンが何を言っているのかよく分からなくて聞き返すと、レオンは自分の胸に右手を置いて言った。
「公爵令嬢と俺が結婚する。そうしたらクラッセン公爵家を抜けても、公爵家の一員として扱われる。それが最善だろ」
……なるほど。
同じ公爵家だ。ベアトリクスにとって悪い話ではないだろう。
「ただ、少し肩身の狭い思いはさせるかもしれねえけど……」
「でもさ、レオンがそう言ってもディターレ公爵がいいって言うか分からないよね?」
クリスが首を傾げる。
確かに。レオンはよくてもレオンの両親的には何も得がないのに、首を縦に振るわけがない。相手は身分もなく、本来なら処刑されるはずだったベアトリクスなのだ。面倒ごとでしかないだろう。
しかしレオンは自信のある表情だ。
「エレナは跡継ぎってどうやって決まるか知っているか?」
「え、いえ……」
家を継ぐとか継がないとか、私には無関係な話だ。そんなこと気にしたこともなかった。
「基本的には長男が継ぐことになっている」
うん、まあそれが当たり前だよね。あ、でもお父様は長男なのに家を継いではいないんだよね。ヘンドリックお兄様だって継ぐ気はなさそうだし。
「次男、三男が家を継ぐには、長男の家を継ぐ気はないって言う意思表示が必要なんだ」
カイが横から教えてくれる。ほうほう、なるほど。つまり、お父様もヘンドリックお兄様もそれをしたか、これからするかってことよね。
それが今何の関係があるんだろう。
首を傾げると、レオンは朗らかに笑った。
「うちの両親はディターレ家を弟に継いで欲しいんだ」
そういえばレオンの家はレオンよりも弟の方が大事にされているんだったな、と思い出す。そして理解した。
「つまり、その意思表示をすることを交換条件にベアトリクス様を受け入れてもらうおつもりですの?」
「ああ。俺は元々継ぐ気なんてないし、そう言ったらあの二人は絶対にダメなんて言わないからな」
それなら確かにそれが最善だ。私の田舎暮らしの夢は叶わないけど。ベアトリクスのことを考えても絶対にそっちの方がいだろう。
「ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願い致します」
深々と頭を下げる私に、レオンは「エレナに言われることじゃねえよ」と笑った。
翌日、部屋でゆっくりしていた私の元へ届いたのはカイの声だった。目の前で魔法陣が現れて、そして声と同時に消えた。
「わざわざカイからの呼び出されるなんて、何したの?」
クリスが立ち上がって私を見る。当たり前のように一緒に行ってくれるようだ。カイからの呼び出しだ。無視するわけにもいかない。私も立ちあがって、そして答える。
「そんなのわたくしが聞きたいわ」
心当たりはないこともない。昨日の今日だ。大方、昨日の会話の内容をレオンから聞いて、馬鹿なことをするな、と文句を言いに来たのだろう。
面倒だけど仕方がない。私はため息を吐いて外に出た。
本当に女子寮の外に立っていたカイは、私を見るなり、すごい剣幕で怒った。ついでにカイと一緒にいたリリーからは心配そうな目を向けられた。
カイは昨日のレオンやマクシミリアンと同じようなことを私に言い、そして言いたいことを一通り言い終えると、「分かったかな?」と私を見た。
ほとんど聞き流していた私はそれに答えずににっこりと笑う。
「そのように怒らなくても、わたくしはベアトリクス様をお救いしたいだけなのですわ」
「それは彼女がクラッセン公爵から離脱すれば済む話だ。エレナまで身分を捨てる必要はないだろう?」
さっきからコンコンと家から離脱したらどんなに辛く、大変かというのを語っていたというのに、ベアトリクスには一人でその辛い道を歩かせようと言うのか。
ベアトリクスのことはどうでもいいのか、私のことを心配するあまり、そのことに気が付いていないのか。後者だろうなと思った。
カイは優しい。だけど視野が狭い。
「殿下、ご存じではありませんか? 人はいつだって死ぬことができるのです」
処刑から助けたところでその先で自殺でもされたら意味がない。
「……では、エレナは家を離脱せずに彼女を気にかけてあげればいい」
「そんなのはただの偽善ですわ」
その選択肢はない。首を横に振ると、カイはもどかしそうにまた口を開こうとした。その前に私は言葉を発する。
「何も持っていない人に寄り添い、分けてあげたってその人の気持ちは分からないものです。自らも全てを捨てて初めて、その人の気持ちを理解し、寄り添うことができるのです」
自分はいつだって光あふれる場所にいていい顔をするなんて綺麗ごとだ。ただの同情だ。相手から見れば偽善にしか見えないだろう。
「だが……っ」
「そうおっしゃるのでしたら殿下がどうにかしてくださいませ。そうしたらわたくしはそのようなことは致しません」
私の言葉にカイが戸惑ったような表情を浮かべた。
そりゃそうだ。皇子のカイにもどうしようもできないことだ。分かっている。分かっているから、私がこう言っているのだ。
「……どうして彼女の為にそこまでするのか聞いても?」
どうして? そんなこと決まっている。
「ベアトリクス様がわたくしの大事なお友達だからですわ。誤解しないでいただきたいのは、ベアトリクス様だから、ではないということです。たとえばそれが殿下でも、レオン様でも、もちろんクリスでも、わたくしは同じことをしますもの」
笑顔でそう言うと、カイは「そうだね」と頷いた。
「エレナはそういう女の子だ。今更何を言っても無駄か」
「ええ。ベアトリクス様が処刑を免れた後の生活のサポート。わたくしにしかできないことですもの。大丈夫ですわ。わたくしは家を出ても幸せになる自信があります」
身分のなくなった私が家族や仲の良い皆に会うことは難しいだろうから、そこだけは寂しいけど。そう思った時だった。
「俺がするよ」
いきなりそんな声がした。振り返るとそこにはレオンとマクシミリアンが立っている。
話を聞かれたのがこの二人だったことに安堵すると同時に、周囲への警戒を怠っていたことを反省する。こんな話をしているのに、全然周りのことを気にしていなかった。他の人に話を聞かれていたら大変なことだ。
考えていることが表情に出ていたのか、クリスがこそっと教えてくれる。
「大丈夫だよ。他は誰も来ていないから」
どうやらずっと周りを警戒してくれていたようだ。ナイスクリス!
「エレナにしかできないことじゃない。俺がする」
「とおっしゃいますと……?」
レオンが何を言っているのかよく分からなくて聞き返すと、レオンは自分の胸に右手を置いて言った。
「公爵令嬢と俺が結婚する。そうしたらクラッセン公爵家を抜けても、公爵家の一員として扱われる。それが最善だろ」
……なるほど。
同じ公爵家だ。ベアトリクスにとって悪い話ではないだろう。
「ただ、少し肩身の狭い思いはさせるかもしれねえけど……」
「でもさ、レオンがそう言ってもディターレ公爵がいいって言うか分からないよね?」
クリスが首を傾げる。
確かに。レオンはよくてもレオンの両親的には何も得がないのに、首を縦に振るわけがない。相手は身分もなく、本来なら処刑されるはずだったベアトリクスなのだ。面倒ごとでしかないだろう。
しかしレオンは自信のある表情だ。
「エレナは跡継ぎってどうやって決まるか知っているか?」
「え、いえ……」
家を継ぐとか継がないとか、私には無関係な話だ。そんなこと気にしたこともなかった。
「基本的には長男が継ぐことになっている」
うん、まあそれが当たり前だよね。あ、でもお父様は長男なのに家を継いではいないんだよね。ヘンドリックお兄様だって継ぐ気はなさそうだし。
「次男、三男が家を継ぐには、長男の家を継ぐ気はないって言う意思表示が必要なんだ」
カイが横から教えてくれる。ほうほう、なるほど。つまり、お父様もヘンドリックお兄様もそれをしたか、これからするかってことよね。
それが今何の関係があるんだろう。
首を傾げると、レオンは朗らかに笑った。
「うちの両親はディターレ家を弟に継いで欲しいんだ」
そういえばレオンの家はレオンよりも弟の方が大事にされているんだったな、と思い出す。そして理解した。
「つまり、その意思表示をすることを交換条件にベアトリクス様を受け入れてもらうおつもりですの?」
「ああ。俺は元々継ぐ気なんてないし、そう言ったらあの二人は絶対にダメなんて言わないからな」
それなら確かにそれが最善だ。私の田舎暮らしの夢は叶わないけど。ベアトリクスのことを考えても絶対にそっちの方がいだろう。
「ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願い致します」
深々と頭を下げる私に、レオンは「エレナに言われることじゃねえよ」と笑った。
10
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説
アナスタシアお姉様にシンデレラの役を譲って王子様と幸せになっていただくつもりでしたのに、なぜかうまくいきませんわ。どうしてですの?
奏音 美都
恋愛
絵本を開くたびに始まる、女の子が憧れるシンデレラの物語。
ある日、アナスタシアお姉様がおっしゃいました。
「私だって一度はシンデレラになって、王子様と結婚してみたーい!!」
「あら、それでしたらお譲りいたしますわ。どうぞ、王子様とご結婚なさって幸せになられてください、お姉様。
わたくし、いちど『悪役令嬢』というものに、なってみたかったんですの」
取引が成立し、お姉様はシンデレラに。わたくしは、憧れだった悪役令嬢である意地悪なお姉様になったんですけれど……
なぜか、うまくいきませんわ。どうしてですの?
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
【完結】魔法は使えるけど、話が違うんじゃね!?
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「話が違う!!」
思わず叫んだオレはがくりと膝をついた。頭を抱えて呻く姿に、周囲はドン引きだ。
「確かに! 確かに『魔法』は使える。でもオレが望んだのと全っ然! 違うじゃないか!!」
全力で世界を否定する異世界人に、誰も口を挟めなかった。
異世界転移―――魔法が使え、皇帝や貴族、魔物、獣人もいる中世ヨーロッパ風の世界。簡易説明とカミサマ曰くのチート能力『魔法』『転生先基準の美形』を授かったオレの新たな人生が始まる!
と思ったが、違う! 説明と違う!!! オレが知ってるファンタジーな世界じゃない!?
放り込まれた戦場を絶叫しながら駆け抜けること数十回。
あれ? この話は詐欺じゃないのか? 絶対にオレ、騙されたよな?
これは、間違った意味で想像を超える『ファンタジーな魔法世界』を生き抜く青年の成長物語―――ではなく、苦労しながら足掻く青年の哀れな戦場記録である。
【注意事項】BLっぽい表現が一部ありますが、BLではありません
(ネタバレになるので詳細は伏せます)
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
2019年7月 ※エブリスタ「特集 最強無敵の主人公~どんな逆境もイージーモード!~」掲載
2020年6月 ※ノベルアップ+ 第2回小説大賞「異世界ファンタジー」二次選考通過作品(24作品)
2021年5月 ※ノベルバ 第1回ノベルバノベル登竜門コンテスト、最終選考掲載作品
2021年9月 9/26完結、エブリスタ、ファンタジー4位
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【完結】偽聖女め!死刑だ!と言われたので逃亡したら、国が滅んだ
富士とまと
恋愛
小さな浄化魔法で、快適な生活が遅れていたのに何もしていないと思われていた。
皇太子から婚約破棄どころか死刑にしてやると言われて、逃亡生活を始めることに。
最大の浄化魔法は陛下から使うなと言われていた使いました。
どうなるんでしょうね?「政治の腐敗を浄化する」魔法を使うと……。
少しずつ、聖女を追放したことで訪れる不具合。
ま、そんなこと知らないけど。
モブ顔聖女(前世持ち)とイケメン木こり(正体不明)との二人旅が始まる。
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
【完結】SS級の冒険者の私は身分を隠してのんびり過ごします
稲垣桜
恋愛
エリザベス・ファロンは黎明の羅針盤(アウローラコンパス)と呼ばれる伝説のパーティの一員だった。
メンバーはすべてS級以上の実力者で、もちろんエリザベスもSS級。災害級の事案に対応できる数少ないパーティだったが、結成してわずか2年足らずでその活動は休眠となり「解散したのでは?」と人は色々な噂をしたが、今では国内散り散りでそれぞれ自由に行動しているらしい。
エリザベスは名前をリサ・ファローと名乗り、姿も変え一般冒険者として田舎の町ガレーヌで暮らしている。
その町のギルマスのグレンはリサの正体を知る数少ない人物で、その彼からラリー・ブレイクと名乗る人物からの依頼を受けるように告げられる。
それは彼女の人生を大きく変えるものだとは知らずに。
※ゆる~い設定です。
※ご都合主義なところもあります。
※えっ?というところは軽くスルーしていただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる