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談笑
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少しの間、世間話をしていると、クルトお兄様がすっと扉を開けた。見るろ、扉の上にランプのようなものがあって、それがチカチカ光っている。
センサーみたいなもの? それがあるなら風の魔法陣を組み合わせて自動ドアにはできないのかな? ああ、外開きにしろ内開きにしろ、危ないもんね。この世界には引き戸は存在しないのかな?
「エレナ」
入って来たのはカイだった。今度はお姉さま方が戸惑っているのが分かる。ここ数年は皇子の入学はなかったから当たり前かもしれない。作法などを見た様子では、ここにいる先輩は一番身分が高くて侯爵くらいだろう。
「殿下、お茶を入れますわね」
私は立ち上がって、お姉さま方が持っていたティーセットを借りることにした。ちょっとお茶が美味しくないくらいで怒るカイではない。だけど、初対面のお姉さま方に皇子へとお茶を入れされるのもかわいそうだ。私の言葉にお姉さま方はほっと胸をなでおろしている。
お茶の入れ方は一応アリアに習っている。
カイは私に頷くと、当たり前のように私が座っていた隣に腰を下ろした。見た感じ、席は人数分しか用意されていない。もっと上座へと座って欲しい。
お茶を入れながらため息が出た。
「殿下、そこに座られては後から来る子たちが困ってしまいますわ」
「うん、そうだね」
やけに素直に立ち上がったかと思うと、私の飲みかけのお茶をすっと持ち上げた。そしてそのまま上座へと移動する。
おいおいおい、私は伯爵家なんだって! 上座になんて座りたくないんだって!
できるだけ表情を崩さないように、カイの前にお茶を置くと、カイは当たり前のように隣の席を勧めてきた。頭が痛い。
「あの、席順は決まってはいないのでしょうか?」
「ええ、皆様まだ入学前ですので、家格は関係なく平等ですわ。どうぞ、殿下のお隣に」
いやぁー! もっと難色を示して欲しかったが、お姉さま方は安心したように私を見ている。まあ気持ちはわかるけどね。だって私がここにいたらカイの相手はしなくていいもんね。相手は皇子だもんね……。
仕方がない。クリスが早く来てくれることを祈るだけだ。私の祈りが届いたのか、次に入って来たのはクリスだった。
部屋の中を見たクリスは、にやっと笑うと、下座に座ろうとした。私は慌てて、だけどできるだけ優雅にそれを止める。
「クリスティーナ様、ぜひわたくしのお隣に。お友達ですもの」
「そうだよ、クリス。こっちに座ろう」
よし、よくやった、カイ! たまには空気も読んでくれるんだなと感心してしまった。クリスはおそらく最初から私が引き留めることを分かっていたのか、表情を変えずに「ええ」と頷いて、私の隣に座った。
……絶対面白がっている!
カイとクリスとお姉さま方とたわいもない話をしていると、今度はレオンとマクシミリアンがやってきた。これでお城で教育を受けているメンバーがそろった。がその後はなかなか来なかった。
「問題は皆一緒ですわよね? そんなに時間がかかるものでしたでしょうか? 基本問題ばかりでしたもの」
やっぱり私のだけ一枚抜けていたんじゃ……。
不安になって、皆の顔を見ると、皆が驚いた顔をしていた。え、何、問題皆一緒じゃないの? 私そんなに驚かせること言ってないんだけど。
「エレナ、あれは基本問題じゃないよ」
マクシミリアンが控えめに私の言葉を訂正した。うん? どういうことだろう。
「あら、わたくしのはほとんど基本問題でしたわ。やはり席のよって置かれていた問題が異なるのですね」
そんなんじゃ入学試験の意味がないと思うんだけど……あれか、「運も実力のうち」ってやつ。一人で納得して頷いていると、お姉さま方の一人が言った。
「そんなわけがありませんわ。あれを準備したのはわたくし達ですもの。問題は全て同じものでしたわ。ねえ」
他のお姉さま方も同意して頷いている。そんなわけないじゃん。あれはどう考えたって基本問題だよ。だってあれが基本じゃないって言ったら私どんなに難しいことを教えられていたか……それか。
ローレンツ先生め、私が何も知らないのをいいことに勝手に難易度を上げていたんだな。
「エレナ様本当にすごいですわね」
クリスがにっこりと笑ってそう言った。余計なことは言わないでおこう。これ以上目立つのは嫌だ。お口にチャックをして、お茶を飲みながら、皆の会話を聞く。
お姉さま方もだいぶ緊張がほぐれたようで、カイとも普通に話せている。そして気が付いたのが、クリスのコミュ力の高さだ。普段に比べると口数が少なめな令嬢モードでもそれが発揮されている。会話の間を埋めるのがすごく上手で、話題の替え方もうまい。
はっきり言うと、普段よりもこっちのようが印象もいいだろうし、余計なことも言わないし、いいことづくめじゃないか。
……私もう入学後って喋らない方がいいんじゃない? 全部クリスに任せて置いたら上手くいくような気がしてきた。ああ、でもそれだとクリスのストレスゲージがマックスになりそう。
しばらくの間談笑をしていると、いつの間にか皆そろっていたようで、先生が入って来た。
「これで試験は終わりです。もう帰られても結構ですが、本日は校内の見学が許されてます。この機会にどうぞ自由に歩いてみてください」
おお! 校内見学! やった、楽しみだ!
センサーみたいなもの? それがあるなら風の魔法陣を組み合わせて自動ドアにはできないのかな? ああ、外開きにしろ内開きにしろ、危ないもんね。この世界には引き戸は存在しないのかな?
「エレナ」
入って来たのはカイだった。今度はお姉さま方が戸惑っているのが分かる。ここ数年は皇子の入学はなかったから当たり前かもしれない。作法などを見た様子では、ここにいる先輩は一番身分が高くて侯爵くらいだろう。
「殿下、お茶を入れますわね」
私は立ち上がって、お姉さま方が持っていたティーセットを借りることにした。ちょっとお茶が美味しくないくらいで怒るカイではない。だけど、初対面のお姉さま方に皇子へとお茶を入れされるのもかわいそうだ。私の言葉にお姉さま方はほっと胸をなでおろしている。
お茶の入れ方は一応アリアに習っている。
カイは私に頷くと、当たり前のように私が座っていた隣に腰を下ろした。見た感じ、席は人数分しか用意されていない。もっと上座へと座って欲しい。
お茶を入れながらため息が出た。
「殿下、そこに座られては後から来る子たちが困ってしまいますわ」
「うん、そうだね」
やけに素直に立ち上がったかと思うと、私の飲みかけのお茶をすっと持ち上げた。そしてそのまま上座へと移動する。
おいおいおい、私は伯爵家なんだって! 上座になんて座りたくないんだって!
できるだけ表情を崩さないように、カイの前にお茶を置くと、カイは当たり前のように隣の席を勧めてきた。頭が痛い。
「あの、席順は決まってはいないのでしょうか?」
「ええ、皆様まだ入学前ですので、家格は関係なく平等ですわ。どうぞ、殿下のお隣に」
いやぁー! もっと難色を示して欲しかったが、お姉さま方は安心したように私を見ている。まあ気持ちはわかるけどね。だって私がここにいたらカイの相手はしなくていいもんね。相手は皇子だもんね……。
仕方がない。クリスが早く来てくれることを祈るだけだ。私の祈りが届いたのか、次に入って来たのはクリスだった。
部屋の中を見たクリスは、にやっと笑うと、下座に座ろうとした。私は慌てて、だけどできるだけ優雅にそれを止める。
「クリスティーナ様、ぜひわたくしのお隣に。お友達ですもの」
「そうだよ、クリス。こっちに座ろう」
よし、よくやった、カイ! たまには空気も読んでくれるんだなと感心してしまった。クリスはおそらく最初から私が引き留めることを分かっていたのか、表情を変えずに「ええ」と頷いて、私の隣に座った。
……絶対面白がっている!
カイとクリスとお姉さま方とたわいもない話をしていると、今度はレオンとマクシミリアンがやってきた。これでお城で教育を受けているメンバーがそろった。がその後はなかなか来なかった。
「問題は皆一緒ですわよね? そんなに時間がかかるものでしたでしょうか? 基本問題ばかりでしたもの」
やっぱり私のだけ一枚抜けていたんじゃ……。
不安になって、皆の顔を見ると、皆が驚いた顔をしていた。え、何、問題皆一緒じゃないの? 私そんなに驚かせること言ってないんだけど。
「エレナ、あれは基本問題じゃないよ」
マクシミリアンが控えめに私の言葉を訂正した。うん? どういうことだろう。
「あら、わたくしのはほとんど基本問題でしたわ。やはり席のよって置かれていた問題が異なるのですね」
そんなんじゃ入学試験の意味がないと思うんだけど……あれか、「運も実力のうち」ってやつ。一人で納得して頷いていると、お姉さま方の一人が言った。
「そんなわけがありませんわ。あれを準備したのはわたくし達ですもの。問題は全て同じものでしたわ。ねえ」
他のお姉さま方も同意して頷いている。そんなわけないじゃん。あれはどう考えたって基本問題だよ。だってあれが基本じゃないって言ったら私どんなに難しいことを教えられていたか……それか。
ローレンツ先生め、私が何も知らないのをいいことに勝手に難易度を上げていたんだな。
「エレナ様本当にすごいですわね」
クリスがにっこりと笑ってそう言った。余計なことは言わないでおこう。これ以上目立つのは嫌だ。お口にチャックをして、お茶を飲みながら、皆の会話を聞く。
お姉さま方もだいぶ緊張がほぐれたようで、カイとも普通に話せている。そして気が付いたのが、クリスのコミュ力の高さだ。普段に比べると口数が少なめな令嬢モードでもそれが発揮されている。会話の間を埋めるのがすごく上手で、話題の替え方もうまい。
はっきり言うと、普段よりもこっちのようが印象もいいだろうし、余計なことも言わないし、いいことづくめじゃないか。
……私もう入学後って喋らない方がいいんじゃない? 全部クリスに任せて置いたら上手くいくような気がしてきた。ああ、でもそれだとクリスのストレスゲージがマックスになりそう。
しばらくの間談笑をしていると、いつの間にか皆そろっていたようで、先生が入って来た。
「これで試験は終わりです。もう帰られても結構ですが、本日は校内の見学が許されてます。この機会にどうぞ自由に歩いてみてください」
おお! 校内見学! やった、楽しみだ!
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