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視点の違い
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アリアの手を借りてドレスを脱いでいると、隣の部屋から人の気配がした。殿下が戻って来た。あの場をどう収めたのかは知らないけど早すぎる。
メイクを落とし、シャワーを終え、シャワー室を出ると、殿下はもうそこにいた。ベッドに腰掛けて本を読んでいる。
私は殿下を見る。殿下は本に視線を落としたまま。見られていることには気が付いているだろうが、何も言わない。立ったまま殿下をボーッと眺める。特に何も考えず。
「……ああ、そうか」
気が付けばそう呟いていた。殿下が初めて私を見た。
「どうしたの?」
アリアにもう下がるように言い、ベッドへ。別に考えていたわけじゃない。ただひらめいた。
「殿下やクリスが言ったのです。誰がユリウス殿下を怒らせたのか、と」
私やクリス、カイなど、ユリウス殿下に近しいものは皆思っただろう。殿下を相手に喧嘩をするなど馬鹿のすることだ、と。
しかしそれは私たちがユリウス殿下のことをよく知っており、その強さや恐怖を知っているからだ。きっと他の貴族から見るとユリウス殿下は『皇子』でしかない。
私たち以外を見る時のあの威圧感も冷たさも、無表情も全て『皇子』として不思議なことではない。それが当たり前すぎて、誰も知らないのだ。ユリウス殿下の本当の怖さ、怒ったらどうなるか、魔法をどのくらい使えるか、何が地雷なのか。
「知らないから平気で地雷を踏み抜く。そして今日のようなことが起きる。……皆、表面上の殿下しか知らないのですね」
だからユリウス殿下を相手に喧嘩を売る。そんなつもりはなくとも、結果的にそうなっている。殿下は隠すことが上手いから。
横になって目を閉じる。
「……それなら君は、何を知っているのかい?」
ベッドが揺れた。目を開けると、殿下が私を覗き込んでいた。怒ってはいなさそうだ。別に知ったかぶる訳ではない。単純に知っているだけ。
「ダンスが上手なこと」
「それは誰だって知っているよ」
「だけどお好きではないこと」
知ったのは今日だったけど。ユリウス殿下は驚き、面白そうに微笑んだ。
「寝る時は必ず右を向いて寝ること」
おかげで目が覚めるといつだって殿下の顔が見える。
「嫌いなものを見ると一瞬、目を細めること」
これは多分殿下自身も気が付いていないだろう。でも実はよくしている。特に嫌いな人を見た時など。
「優しそうだけど実はあまり優しくないところ」
殿下の優しさは限られた人にしか発動しない。しかもごく少数だ。
「わたくしとクリス以外を決して懐に入れないこと」
何か言いたそうな顔をする殿下。
「目的のためには手段を選ばないこと」
今度はふっと笑った。
「よく知ってるね」
まだまだある。多分誰も気が付いていないようなことも知っていると思う。夫婦としてうまくいっているかは分からないけど、それなりに長く一緒にいる。
「だけどいくつか訂正させてもらうよ。クリスに関しては別に懐に入れてはいない。あっちが勝手に入り込んで来るんだ」
うん、知ってる。
「だけど気に入っているでしょう?」
本当は男性であるクリスを未だに私のそばに置いておくくらいには。
私の言葉に殿下は「よく知ってるね」とまた同じ言葉を返した。
「それから、僕は別に右を向いて寝ているわけではないよ」
あれ、そうだっけ?でも私がいつ目を覚ましても殿下はこっちを向いているんだけど。
「僕は君の方を向いているんだ。いつ目を開けても君の寝顔が見える。幸せだよ」
……そういうことか。
殿下は私の隣に横になった。電気が消える。真っ暗な中で何も見えない。ただ隣の殿下の気配と声がするだけ。
「明日からは部屋から出ないでね。もちろん騎士団の訓練場もだめ」
「どのくらいの間でしょうか?」
「僕がいいと言うまで」
「分かりました」
嫌だと言っても意味がないことはもう分かっている。どちらにしろ私は今日のパーティーでかなり目立った。当分の間はできるだけ目立たずに過ごそうと思っていたところ。
「おや?」と殿下の意外そうな声。
「珍しく素直だね。何か企んでる?」
失礼な。ムッとしながらも答える。
「いいえ、何も。ユリウス殿下を信用しているのです」
「それは嬉しいね」
顔は見えなかったが、その声は本当に嬉しそうで、私も頬が緩んだ。
そして三日間、私はクリスとアリアと、三人で部屋から一歩も出ずに過ごした。殿下は日中はどこかへ行き、夜になったら私の隣で寝る。何をしているかは教えてくれなかったし、私も聞かなかった。
そして、三日目の夜に言われた。
「三日間閉じ込めてごめんね。明日からは好きに過ごしていいよ」
「はい」
何かは終わったのだ。さて、明日部屋の外はどう変わっているだろうか。不安と楽しみが半々。
「ところで、ユリウス殿下」
「ん?」
「ずっと言おうと思っていたのですが、もう一緒に寝てくれなくても大丈夫ですよ。魔法はとっくに戻っておりますし、何かあっても一人で対処できます」
一緒に寝て欲しいと頼んだのは、魔法が使えず私が弱かったから。何かあったら不安だったから。
魔法が戻った今となっては別に一緒に寝る理由もない。元々一緒に寝てくれと言うと嫌がったユリウス殿下だ。もう私のことは気にせずに一人で寝てもらって構わない。
「数日前にも言っただろう?目が覚めて、一番に君の顔を見る。それがなによりも幸せなんだ」
殿下はじっと私の顔を見つめて、微笑みながらそう言った。瞬間、顔が熱くなる。
ずるい、今のはずるい……!
ばふっと布団に半ばダイブして、枕に顔をうずめる。
かっこよすぎる。真っ直ぐな目も言葉も。そして何よりも顔がいい……!
イケメンに囲まれたこの世界でも一番かっこいいんじゃないかと思う。ぶっちゃけ、正規ルートのカイよりも。
「どうしたの?」
笑いを含んだ声だった。絶対分かっている。悔しい。少しだけ首を動かし、顔半分が枕に埋もれたまま、目だけで殿下を見ると、殿下は満足そうに笑っていた。
「かわいいね」
聞こえた言葉は無視した。
「……おやすみなさい」
何を言っても勝てないことが分かっているので、私はそのまま寝ることにした。人生は逃げることも大事だ、うん。
メイクを落とし、シャワーを終え、シャワー室を出ると、殿下はもうそこにいた。ベッドに腰掛けて本を読んでいる。
私は殿下を見る。殿下は本に視線を落としたまま。見られていることには気が付いているだろうが、何も言わない。立ったまま殿下をボーッと眺める。特に何も考えず。
「……ああ、そうか」
気が付けばそう呟いていた。殿下が初めて私を見た。
「どうしたの?」
アリアにもう下がるように言い、ベッドへ。別に考えていたわけじゃない。ただひらめいた。
「殿下やクリスが言ったのです。誰がユリウス殿下を怒らせたのか、と」
私やクリス、カイなど、ユリウス殿下に近しいものは皆思っただろう。殿下を相手に喧嘩をするなど馬鹿のすることだ、と。
しかしそれは私たちがユリウス殿下のことをよく知っており、その強さや恐怖を知っているからだ。きっと他の貴族から見るとユリウス殿下は『皇子』でしかない。
私たち以外を見る時のあの威圧感も冷たさも、無表情も全て『皇子』として不思議なことではない。それが当たり前すぎて、誰も知らないのだ。ユリウス殿下の本当の怖さ、怒ったらどうなるか、魔法をどのくらい使えるか、何が地雷なのか。
「知らないから平気で地雷を踏み抜く。そして今日のようなことが起きる。……皆、表面上の殿下しか知らないのですね」
だからユリウス殿下を相手に喧嘩を売る。そんなつもりはなくとも、結果的にそうなっている。殿下は隠すことが上手いから。
横になって目を閉じる。
「……それなら君は、何を知っているのかい?」
ベッドが揺れた。目を開けると、殿下が私を覗き込んでいた。怒ってはいなさそうだ。別に知ったかぶる訳ではない。単純に知っているだけ。
「ダンスが上手なこと」
「それは誰だって知っているよ」
「だけどお好きではないこと」
知ったのは今日だったけど。ユリウス殿下は驚き、面白そうに微笑んだ。
「寝る時は必ず右を向いて寝ること」
おかげで目が覚めるといつだって殿下の顔が見える。
「嫌いなものを見ると一瞬、目を細めること」
これは多分殿下自身も気が付いていないだろう。でも実はよくしている。特に嫌いな人を見た時など。
「優しそうだけど実はあまり優しくないところ」
殿下の優しさは限られた人にしか発動しない。しかもごく少数だ。
「わたくしとクリス以外を決して懐に入れないこと」
何か言いたそうな顔をする殿下。
「目的のためには手段を選ばないこと」
今度はふっと笑った。
「よく知ってるね」
まだまだある。多分誰も気が付いていないようなことも知っていると思う。夫婦としてうまくいっているかは分からないけど、それなりに長く一緒にいる。
「だけどいくつか訂正させてもらうよ。クリスに関しては別に懐に入れてはいない。あっちが勝手に入り込んで来るんだ」
うん、知ってる。
「だけど気に入っているでしょう?」
本当は男性であるクリスを未だに私のそばに置いておくくらいには。
私の言葉に殿下は「よく知ってるね」とまた同じ言葉を返した。
「それから、僕は別に右を向いて寝ているわけではないよ」
あれ、そうだっけ?でも私がいつ目を覚ましても殿下はこっちを向いているんだけど。
「僕は君の方を向いているんだ。いつ目を開けても君の寝顔が見える。幸せだよ」
……そういうことか。
殿下は私の隣に横になった。電気が消える。真っ暗な中で何も見えない。ただ隣の殿下の気配と声がするだけ。
「明日からは部屋から出ないでね。もちろん騎士団の訓練場もだめ」
「どのくらいの間でしょうか?」
「僕がいいと言うまで」
「分かりました」
嫌だと言っても意味がないことはもう分かっている。どちらにしろ私は今日のパーティーでかなり目立った。当分の間はできるだけ目立たずに過ごそうと思っていたところ。
「おや?」と殿下の意外そうな声。
「珍しく素直だね。何か企んでる?」
失礼な。ムッとしながらも答える。
「いいえ、何も。ユリウス殿下を信用しているのです」
「それは嬉しいね」
顔は見えなかったが、その声は本当に嬉しそうで、私も頬が緩んだ。
そして三日間、私はクリスとアリアと、三人で部屋から一歩も出ずに過ごした。殿下は日中はどこかへ行き、夜になったら私の隣で寝る。何をしているかは教えてくれなかったし、私も聞かなかった。
そして、三日目の夜に言われた。
「三日間閉じ込めてごめんね。明日からは好きに過ごしていいよ」
「はい」
何かは終わったのだ。さて、明日部屋の外はどう変わっているだろうか。不安と楽しみが半々。
「ところで、ユリウス殿下」
「ん?」
「ずっと言おうと思っていたのですが、もう一緒に寝てくれなくても大丈夫ですよ。魔法はとっくに戻っておりますし、何かあっても一人で対処できます」
一緒に寝て欲しいと頼んだのは、魔法が使えず私が弱かったから。何かあったら不安だったから。
魔法が戻った今となっては別に一緒に寝る理由もない。元々一緒に寝てくれと言うと嫌がったユリウス殿下だ。もう私のことは気にせずに一人で寝てもらって構わない。
「数日前にも言っただろう?目が覚めて、一番に君の顔を見る。それがなによりも幸せなんだ」
殿下はじっと私の顔を見つめて、微笑みながらそう言った。瞬間、顔が熱くなる。
ずるい、今のはずるい……!
ばふっと布団に半ばダイブして、枕に顔をうずめる。
かっこよすぎる。真っ直ぐな目も言葉も。そして何よりも顔がいい……!
イケメンに囲まれたこの世界でも一番かっこいいんじゃないかと思う。ぶっちゃけ、正規ルートのカイよりも。
「どうしたの?」
笑いを含んだ声だった。絶対分かっている。悔しい。少しだけ首を動かし、顔半分が枕に埋もれたまま、目だけで殿下を見ると、殿下は満足そうに笑っていた。
「かわいいね」
聞こえた言葉は無視した。
「……おやすみなさい」
何を言っても勝てないことが分かっているので、私はそのまま寝ることにした。人生は逃げることも大事だ、うん。
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