人喰村

人喰村

 その警官は井口達を迎えに行く途中の出来事を話した。

 「そうだったんですか？じゃ、もう一人の警官も・・」

 「死にました。まったく突然の出来事で・・あいつらは間違いなくこの山の中に住んでる。あんな格好は現代人の格好ではないし、それに、あの体・・」

 「あの体？」

 「あいつらの顔付きや体の手足は奇形というか、変形をしているやつらばかりでした。まるで、人間の姿に似た化け物のようでした」

 警官の言葉に井口と土井は鳥肌が立った。

 「お巡りさん？この後どうするんですか？応援の警官達が来るんですよね？？」

 「来るはずです。パトカーの無線報告が途絶えたのだから、今頃は署は大騒ぎしてるでしょ」