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最終章 世界の終焉
松本義徳首相の国家非常事態宣言60
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「あ、あの、お金はやっぱり払っておいた方がいいですよね?」
ショッピングカートに必要な物質を積んで店を出ようとした鈴木は井上巡査にそう尋ねると思いがけない言葉が返ってきた。
「いや。警察官の僕が言うのも変なのですが、お金は払わないでそのまま店を出ましょう。いいんですって。非常事態ですから。」
その言葉に鈴木は思わずにっこりと微笑んだ。
「お巡りさんにそんな事言われるなんてなんが可笑しくてごめんなさい。」
井上達はそのまま店を出た。
「白バイじゃその荷物を積めないな。」
井上は周囲を見渡すと、駐車場に何台か車が止まってる事に気付いた。
「あの車のが使い勝手がいいな。」
井上の言葉を聞いた鈴木は思わず尋ねる。
「もしかして」
「そうです!あの車をお借りするのですよ。」
鈴木の予感はずばり的中した。井上巡査が一際大きなワンボックスカーを見つけそれを調達するという事を。
「非常事態ですからね。やむ得ないです。」
キッパリと言う井上に鈴木はまた笑ってしまった。
ショッピングカートに必要な物質を積んで店を出ようとした鈴木は井上巡査にそう尋ねると思いがけない言葉が返ってきた。
「いや。警察官の僕が言うのも変なのですが、お金は払わないでそのまま店を出ましょう。いいんですって。非常事態ですから。」
その言葉に鈴木は思わずにっこりと微笑んだ。
「お巡りさんにそんな事言われるなんてなんが可笑しくてごめんなさい。」
井上達はそのまま店を出た。
「白バイじゃその荷物を積めないな。」
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「あの車のが使い勝手がいいな。」
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「もしかして」
「そうです!あの車をお借りするのですよ。」
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