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最終章 世界の終焉

松本義徳首相の国家非常事態宣言40

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 社員は困り再び困り果てた。一度本社に連絡を入れる事にした社員はポケットから携帯電話を取り出した。

 「もしもし、今山田の家にいるのですが、明らかに中に人がいるみたいで、しかし、いくら呼んでも出てこないのですよ。自分は隣の住人の許可を得てベランダを越えて山田の家のベランダにいます。いや、窓は施錠されカーテンが閉じられ中を覗けないのです。ええ、分かりました。」

 会社との話し合いの結果警察を呼ぶ事にした。そして、同時に管理人にも来てもらい緊急のため強制的に鍵を開ける事にしたのだ。

 警察と管理人が来る間社員はそのベランダを出る事にした。

 「今警察と管理人が来る事になりました。これから騒がしくなるかもしれませんがご容赦下さい。」

 社員は隣に住む年寄りの男性にそう話すと煙草に火をつけしばらく待つ事になった。
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