・・その狂気は伝染する・・

最終章 世界の終焉

松本義徳首相の国家非常事態宣言7

・・福島県バイオ製造工場・・

 松本総理と江田島環境大臣、そして山下自政党青年部長と関係者の前に熱心に話をするバイオ製造工場工場長。

　「この木材に含まれる糖をより一層分解を促す事ができるこのNP6を加えれば、通常の2倍の速さで、しかも、質の良いエタノールが2倍で作れるのです。特許申請中ですがね。」

 江田島環境大臣は大いに驚いていた。

　「これは来た甲斐がありましたな！総理！！助成金のほうを検討する必要がある。化石燃料からの脱依存にも大いに期待ができますよ。」

     「山下君、どうかね、この工場の取り組みは？廃木材をこんなに有効に活用でき、さらにエタノールを倍で作れるなんて、素晴らしいエネルギー源だと思わないかね。」

 山下は目を輝きさせながら総理と環境大臣に言った。

　「糖を発酵させるのが技術的に難しいとされていたこのバイオマス廃木材のエネルギー作りがこのような形で解決されるなどとは夢のようです。日本のクリーンなエネルギーの一つとして将来きっと確率されるでしょう！」

 環境問題に力を入れだした松本内閣にとってはこれは一つの石油大替エネルギーとして期待される存在となった。