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最終章 世界の終焉

松本義徳首相の国家非常事態宣言4

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 「山下がどうかしたので?」
伊藤官房長官が驚いたような顔で総理に聞いた。

 「彼のこないだ書いた党の中での環境対策提言書を読んだんだが、実に良かった。江戸時代の完全循環型ライフスタイルを今の日本に根付かせるだなんて実に思いっきった考えだよ笑、環境相が鼻で笑うだろうがな笑

でも、彼のような大胆な事をしようとする政治家が今までほとんどいなかったのだからな。ああいう大胆な事を言い出す政治家はもっと大切に育てていかないとならない。」

 伊藤官房長官は総理に尋ねる。

 「総理の言う事はごもっともですが、政治は子供ぽい思いつきでやるものでもないですよ?でも、ああいう青年政治家は珍しいとは思いますが。」

     「ああ、そこで、これから私の行く所へ山下君を同伴させようと思う。」


    「はっ!?それはまた大役抜擢ですな笑、党の未来を担う人材ではありましょうが、青年部長から一気に躍進ですな。ワッハッハ。」

 「今度福島県で廃木材からのバイオマスペレットを大量に作れるプロセスを見つけたという報告があったんだが、そこに彼を連れて行こうと思っている。環境問題に熱心だそうだからな。」

 そう言うと松本総理は秘書を通じて山下青年部長を総裁室へと呼ばせた。

   

 
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