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第三章 狂気と共に明ける明治維新

15代将軍徳川慶喜の決断130

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 「気が狂いおったのか!!今更明治政府に屈服するとは。フランスとの関係はどうするのじゃ、この江戸にいる徳川を推す多くの民の気持ちは、あんな者に支えてた己が恥ずかしいわ。」
 
 激怒した松平容保はやり場のない怒りをぶちまけた。

 「酒井殿、もはやこうなってしまっては仕方ない。我らが暫定共和国統領になり、引き続き軍を指揮しましょうぞ。」

 松平容保の提言に小栗上野介は首を横にふる。

 「もう金がない。軍備を備えるために財をかけすぎた。全てはこの戦いに勝利をするためにな。しかし、大阪での八木が率いる我が軍の全滅、甲府での敗北、そして、海における我が軍の敗北と後ろ盾のフランス海軍の敗北・・もはや終わりだ。」

 酒井忠淳は蝦夷にある最後の拠点五稜郭に共和国政府を移設する事を提案した。

 「酒井殿、船がもうないのだ。我らが逃げてもこの江戸にいる数万の兵士が乗れるだけの船はもうないのじゃ。もう最高責任者である慶喜がいなくなれば、もはやはりぼてのこの政府は崩れる。」

 松平容保はそう言うと黙って部屋を出た。
続く小栗上野介も一言言って部屋を後にする。

 「酒井殿、ここに僅かながら金を置いていく。この書き付けを金庫番に見せればその書き付け通りの金額が貰える。それで好きなようにしろ。逃げるもよし、その金で明治政府にたむけをして寝返るもよし。俺はどこか田舎に逃げる。さらば。」

 ここに徳川共和国は滅びた。

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