・・その狂気は伝染する・・

第三章 狂気と共に明ける明治維新

15代将軍徳川慶喜の決断15

　この薩英戦争の結果薩摩とイギリスは和議をし、お互い憎しみあっていた関係がやがてお互いを認め合い、薩摩とイギリスは友好関係を結ぶことになる。

　薩英戦争から翌年京都においては勤皇の志士らによる活動で治安は極めて悪化していた。薩摩とイギリスの問題が片付いて安心しているところ、再び幕府を揺るがす大事件が起こる。

　長州藩が数百人の兵を率いて京都守護職松平容保の排斥を力づくで行うために、挙兵したのだった。

　長州藩はさらに帝を京都御所から連れ出すことも企み、それを知った京都守護職松平容保は会津藩、薩摩藩に挙兵をさせて、阻止をさせるための戦いが始まる。世に言う禁門の変である。