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第二章 狂気に憑かれし者達との戦いが始まる
8代将軍吉宗の戦い53
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「これが高崎名物の焼き饅頭でござるか!いやいや甘味噌とよく合って美味でござるわ。高崎も素晴らしき所よのう。高崎城の天守閣の鯱鉾も月の明かりに照らされなんとも優美!」
「酒井殿!江戸の城にも天守閣を作り鯱鉾を乗せればよいのにな。天下の江戸城に鯱鉾がないとはなんとも・・」
大河内松平輝義に酒井は言った。
「天守閣と鯱鉾がないのは、泰平の世で必要がないからじゃ。4代将軍家綱の治世に起きた明暦の大火で江戸の町はほぼ焼け、江戸城の天守閣も焼けた。そこで再建の時にまだ幼い家綱公のかわりに再建の陣頭指揮を取った家綱の後見人であった保科正之殿が、天守閣と鯱鉾を再建するのは無駄なお金として、また泰平の世に将軍の威厳や強さを全国に知らしめる必要なしとのことで、そのぶんの資金を復興に使ったのじゃ。だから家光公の後の時代から江戸城に天守閣と鯱鉾は作らないことになったのじゃよ。もっとも今はその泰平の世が揺らぐ、享保の狂人騒ぎが起きてるがの。」
「酒井殿!江戸の城にも天守閣を作り鯱鉾を乗せればよいのにな。天下の江戸城に鯱鉾がないとはなんとも・・」
大河内松平輝義に酒井は言った。
「天守閣と鯱鉾がないのは、泰平の世で必要がないからじゃ。4代将軍家綱の治世に起きた明暦の大火で江戸の町はほぼ焼け、江戸城の天守閣も焼けた。そこで再建の時にまだ幼い家綱公のかわりに再建の陣頭指揮を取った家綱の後見人であった保科正之殿が、天守閣と鯱鉾を再建するのは無駄なお金として、また泰平の世に将軍の威厳や強さを全国に知らしめる必要なしとのことで、そのぶんの資金を復興に使ったのじゃ。だから家光公の後の時代から江戸城に天守閣と鯱鉾は作らないことになったのじゃよ。もっとも今はその泰平の世が揺らぐ、享保の狂人騒ぎが起きてるがの。」
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