あるある部

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あるある部始動!

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ジリリリリーーーッ!!
頭に刺さる嫌な音がする。一生目を開けたくない。せっかく長い長期休暇だったのに……。
「早く起きて!遅刻するわよ!」
はぁもうこの時間か、もう死にたい。
仕方なく俺は重いまぶたを開けた
「なんだよまだ6時だろ!」
「何言ってるの?8時よ?」
「えっ…………?」
 ・
 ・
 ・
完全に終わる初日から遅刻するやつなんて
終わる(泣)
あれ?よく見るとあいつ麻じゃないか?同じ制服だし遅刻なのに呑気に歩いてておかしいんじゃねぇの?
そうやってじろじろ見ているとそっちも気づいたようで近づいてきた。
「悠君おはよー。同じ学校なんだぁ。よろしくね♪所でどうかしたの?そんなに走らなくてもいいじゃない?」
「何言ってんだ?入学式とっくに過ぎてるぞ? 今9時だし。」
「嘘っ。私達完全に遅刻じゃない!」
「急ぐぞ」
「ちょっと待って!」



やっと着いたー
広い敷地にそびえ立つ大きな校舎ら、なか
以前通っていた中学校よりはるかに大きい。
校門を超えると光が反射して輝く銅像
「わぁ……。」
驚きが隠せなかった。
辺りを見回すと先生があわてたように走ってきた。
「お前ら今何時だと思ってるんだ!もう10時だぞ!とりあえず仕方ないから部活の勧誘でも見て帰ってくれ。明日遅れたら校長室行きだからな」
「ちょ、まっ!!」
「なんだ?」
「あのー…………顔に食べかす着いてますよ?」
「見なかったことにしなさい!」
先生はあわてて歩いていった。
(多分担任の先生なんだろうな。
    めんどくせぇ)
「もうあんなムカつくやつなんかほっといて行こー!」
そういって麻は去っていった。
(多分今話しかけたらめんどくせぇなw)
そう警戒しながらも歩いていった。



(サッカー部に野球部、テニス部に陸上部、
    オマケにサイエンスかぁ全部オーソドックスすぎてつまんねぇなぁ。あーあ、帰宅部にしよっかな?)
「ねぇねぇそこの君?私達の部に入らない?」
女子の先輩が話しかけてきた。看板を見ると意味不明な部活名が俺の脳内を混乱させた。
「ある、ある部?」
「そ!部活内容は名前の通りいろんなあるあるを探すの例えば……そうだ、1度部活見に行かない?部室は広いし、しっかりとした設備もあるし冷蔵庫とかキッチンもーー」
 「ちょっと待って!俺まだ一言もそんなこと言ってませんけど……」   
「もう、そんな照れちゃって///行くよー!」
「待ってーーーーーー!」



「着いたー」
(死ぬかと思った……)
校内中陸上部の短距離そうのように10分くらい引きづられておまけに壁にぶつかる始末……
3回もだよっ!3回!
ガラガラガラッ!バンッ!
「なんでそんなにうるさいのいい加減にしよろ!」
「ちょっと待って!首閉まってる死ぬ死ぬ!」
バキッ!
「遊姫ちゃんやめてー!」
「私の眼鏡どこー前が見えない」
ドンッ!バザバサバサー
「プリントばらまいちゃったじゃないっ」
「み、みんな落ち着いー」
「「「お前は(藍君は)黙ってろ(ってて)!!」」」
「うぅー」
「………………………………えっ?」
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