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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》

84話 研究所とわたし

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楠木 優香  16歳

異世界人

魔法適正 【水】 【木】 【闇】
               【召喚魔法】

料理人《調理》《味覚強化》《解体術》
薬師   《調薬》《診断》《魔力付与》
          《乾燥》《粉砕》

スキル
・速読術
・家事
・基本礼法
・挑発 new
・斧術 new
・魔力制御  new

付与スキル
・アイテムボックス【時間停止】
◎異世界言語
・マッピング
・危機察知
・鑑定
・身体強化
・魔力増加
・精神強化
・異常状態耐性
・武芸百般

「おぉ⁉︎」

  久しぶりにステータスを開くとスキルが3つも増えています。
  あと、16歳に成ってました。
  《斧術》はメインで戦斧を使っていたからですかね?
  《魔力制御》は恐らく必殺技を研究していたからでしょう。
  しかし、この《挑発》のスキルは一体どう言う事でしょうか?
  全く身に覚えが有りません。
  ……………………本当ですよ?
  新しいスキルの事は置いておくとして、付与スキルの中の異世界言語が点滅していますね。
  わたしは頭の中で異世界言語の文字を押して見ます。

「ポチッとな」

『使用する言語を選択して下さい』

    ◉大陸共通語
    ◎古代魔法言語


  どうやら使う言語を選ぶことが出来る様になったみたいです。
  新しい言語に触れたからでしょうか?
  わたしは古代魔法言語を選択してみます。


  ドミニオ帝国軍事研究所計画

  アヤト・イシイ博士を中心として以下の研究所を設立し、軍事兵器を始めとする医療、魔法などの分野の総合的な研究を行う研究所を設立するものとする。
  また、各研究所の専門は以下の通りである。

第1研究所   近接武器研究

第2研究所   遠距離武器研究

第3研究所   搭乗兵器研究

第4研究所   生体兵器研究

第5研究所   魔法研究

第6研究所   医療研究

         ドミニオ帝国  皇帝
                      アルピニオ・L・ドミニオ


  読める! わたしにも文字が読める!
  とうやらここは軍事兵器の研究所か、研究所の関係施設の様ですね。
  研究の内容は良くある感じですが、第4研究所の研究内容はヤバイですね。
  映画や漫画なら絶対生物兵器とかが眠ってたりするじゃないですか。
  わたしは手当たり次第に書類に目を通して行きます。

「成る程、どうやらこのアヤト・イシイ博士とやらは転移者の様ですね」

  そして、現在。わたしが生き埋めになっているのは軍事研究所では無く、アヤト博士の私的な研究施設みたいです。
  このアヤト博士は拳銃や戦車、戦闘機からモ◯ルスーツの様な巨大人型戦闘兵器、と◯る科学な感じの超電磁砲などを作ろうと手広くやっていた様です。
  なかなかロマンの分かる人物だった様ですが、わたし的には生物兵器はアウトです。
  わたしは手当たり次第に資料をアイテムボックスに放り込むと出口を探して通路を進む事にしました。
  例にもよって通路の突き当たりのドアを破壊して部屋には 入ります。

ビー  ビー
『登録外の魔力を検知しました』

  今度は言葉が分かります。
  部屋の奥からゴミ箱くんが3体現れます。
  
『ここは関係者以外の立ち入りが禁止されています。  
  直ちに退去しない場合、武力に依る排除を実行します』

  やはり、ちゃんと警告はしていた様ですね。
   わたしはゴミ箱くんが銃口を出す前に水龍の戦斧を繰り出します。
  先手必勝です。
  スクラップとなったゴミ箱くんを避けて部屋の中を物色すると、いくつかの物品を見つけました。
  これらは後でゆっくりと鑑定しましょう。
  なかなか有用そうな物も有りました。
  どうやらこの研究施設は放棄された様で残っていた物も当時からするとガラクタ扱いだった様です。
  例えガラクタであっても今の時代からするとオーバーテクノロジーですからね。
  わたしが入ってきたのとは、反対側の扉が出口……と言うか入口の様ですね。
  扉を破壊してしばらく進むと外に続くドビラが有りました。
  外はどこかの洞窟の様ですね。
  研究施設への扉は岩に偽装されていました。
  一応、入り口は塞いでおきましょう。
  さて、無事地下から生還出来たので、ガスト街に戻りましょう。
  マッピングで現在地が山の麓であると確認したわたしは下山の準備を始めるのでした。









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