41 / 418
神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
37話 木材採取とわたし
しおりを挟む
ユーリア様の治療から数日が経ち、わたしは現在、雪獅子のたてがみ亭に宿泊しています。
辺境伯様は好きなだけ滞在して構わないと言ってくれましたが流石にそれは甘え過ぎです。
まぁ、辺境伯様もわたしを取り込みたいのでしょうけど、そうはいきません。
今日はギルドで何か依頼を受けようと思います。
お金はビビるくらい有りますが自堕落に生きていたら不味いの思ったのです。
大きなクエストボードを見ながら良さそうな依頼を探します。
「お、これは良いですね」
『木材の入手』
依頼内容
武器の作成に使用する魔力を帯びた木材の納品
報酬
1本につき銀貨5枚
備考
武器の作成に有用な素材を入手し、納品した場合、素材に応じて追加報酬有り
この辺りの地形になれるのに丁度良さそうな依頼を見つけました。
その上、武器職人さんと知己を得る事が出来るかもしれない。
依頼書を剥がし、カウンターのリゼさんに渡します。
「この依頼をお願いします」
「あら、おはよユウちゃん。
ギルドカードを貸してくれる?」
「はい」
リゼさんはわたしのギルドカードを水晶盤の上に置き手続きを始めます。
1、2分ほどして、リゼさんからギルドカードを返して貰います。
「はい。気をつけてね」
「ありがとうございます。それとこの辺りの情報を買いたいのですが」
「どんな情報が欲しいの?」
「この街の周辺の地形と主な魔物、危険地帯や採取できる素材の情報が有りましたらお願いします」
「やっぱり、ユウちゃんは優秀ね。
情報は何より大切だって分かってるじゃない。
他所で自信をつけて辺境にやって来るやつらの中には情報を集めるのを面倒だと言って蔑ろにする人も多いのよ。
そう言う奴は大抵さっさと逃げ帰るか死ぬかなんだけど」
リゼさんはそうぼやきながら何冊かの冊子を取り出しました。
「はい、この辺りの情報よ。全部で銀貨2枚ね」
「はい」
わたしは銀貨を支払い、冊子を受け取るとギルドを後にしました。
門を出てモモと森を目指します。
ギルドで買った情報によるとこの森によく出るのはオーク、ゴブリン、フォレストスネーク、マッドウルフ、トレントなどの魔物です。
冊子にも書いて有りますがこれはあくまで『よく出る魔物』であり、更に高ランクの魔物が出る可能性も有ります。
わたしは警戒しながら森を進み良さそうな木を探します。
「この辺りの木はかなり魔力を帯びていますね」
大きさもなかなかです。
この辺りで少し木を取っておきましょう。
わたしは戦斧を取り出し、魔力を流します。
ヒュ
戦斧を一振りして1番魔力を帯びた木を採取しました。
木をアイテムボックスに収納した瞬間頭の中に警報がなります。
近くの大木を背にして辺りを警戒すると50メートル程先の木の後ろからオークが現れました。
数は7匹、内の1匹はハイオークです。
わたしはモモを送還すると入れ替えにフロウを召喚します。
フロウは無音で飛翔しオークの後ろに回り込みます。
3匹のオークが手にした弓で矢をはなちました。
わたしは戦斧をアイテムボックスに仕舞い、金剛の剣を取り出します。
金剛の剣に魔力を流し、効果を発動させます。
剣に刻まれた魔術刻印が起動してわたしの身体の防御力を上昇させます。
オークの矢は金剛の剣の効果と夜天のローブに阻まれて、わたしに傷1つつけることはできません。
オーク達に指示を出そうとしたハイオークの背後からフロウが鋭い爪を
振りかざし喉を引き裂きました。
ボスを殺されて慌てるオークに接近して2匹同時に首を切り裂きます。
「縛れ 束縛の蔦 グリーンバインド」
残りのオークを木魔法で拘束すると順次首をはねていきます。
オークとの戦いがおわったので更に森の奥を目指します。
30分ほど歩くとなんとトレントの群れを見つけました。
トレントは木の魔物です。
これは武器などに広く使われる高級素材です。
「これはラッキーです」
わたしの戦斧が血(樹液)を求めています。
辺境伯様は好きなだけ滞在して構わないと言ってくれましたが流石にそれは甘え過ぎです。
まぁ、辺境伯様もわたしを取り込みたいのでしょうけど、そうはいきません。
今日はギルドで何か依頼を受けようと思います。
お金はビビるくらい有りますが自堕落に生きていたら不味いの思ったのです。
大きなクエストボードを見ながら良さそうな依頼を探します。
「お、これは良いですね」
『木材の入手』
依頼内容
武器の作成に使用する魔力を帯びた木材の納品
報酬
1本につき銀貨5枚
備考
武器の作成に有用な素材を入手し、納品した場合、素材に応じて追加報酬有り
この辺りの地形になれるのに丁度良さそうな依頼を見つけました。
その上、武器職人さんと知己を得る事が出来るかもしれない。
依頼書を剥がし、カウンターのリゼさんに渡します。
「この依頼をお願いします」
「あら、おはよユウちゃん。
ギルドカードを貸してくれる?」
「はい」
リゼさんはわたしのギルドカードを水晶盤の上に置き手続きを始めます。
1、2分ほどして、リゼさんからギルドカードを返して貰います。
「はい。気をつけてね」
「ありがとうございます。それとこの辺りの情報を買いたいのですが」
「どんな情報が欲しいの?」
「この街の周辺の地形と主な魔物、危険地帯や採取できる素材の情報が有りましたらお願いします」
「やっぱり、ユウちゃんは優秀ね。
情報は何より大切だって分かってるじゃない。
他所で自信をつけて辺境にやって来るやつらの中には情報を集めるのを面倒だと言って蔑ろにする人も多いのよ。
そう言う奴は大抵さっさと逃げ帰るか死ぬかなんだけど」
リゼさんはそうぼやきながら何冊かの冊子を取り出しました。
「はい、この辺りの情報よ。全部で銀貨2枚ね」
「はい」
わたしは銀貨を支払い、冊子を受け取るとギルドを後にしました。
門を出てモモと森を目指します。
ギルドで買った情報によるとこの森によく出るのはオーク、ゴブリン、フォレストスネーク、マッドウルフ、トレントなどの魔物です。
冊子にも書いて有りますがこれはあくまで『よく出る魔物』であり、更に高ランクの魔物が出る可能性も有ります。
わたしは警戒しながら森を進み良さそうな木を探します。
「この辺りの木はかなり魔力を帯びていますね」
大きさもなかなかです。
この辺りで少し木を取っておきましょう。
わたしは戦斧を取り出し、魔力を流します。
ヒュ
戦斧を一振りして1番魔力を帯びた木を採取しました。
木をアイテムボックスに収納した瞬間頭の中に警報がなります。
近くの大木を背にして辺りを警戒すると50メートル程先の木の後ろからオークが現れました。
数は7匹、内の1匹はハイオークです。
わたしはモモを送還すると入れ替えにフロウを召喚します。
フロウは無音で飛翔しオークの後ろに回り込みます。
3匹のオークが手にした弓で矢をはなちました。
わたしは戦斧をアイテムボックスに仕舞い、金剛の剣を取り出します。
金剛の剣に魔力を流し、効果を発動させます。
剣に刻まれた魔術刻印が起動してわたしの身体の防御力を上昇させます。
オークの矢は金剛の剣の効果と夜天のローブに阻まれて、わたしに傷1つつけることはできません。
オーク達に指示を出そうとしたハイオークの背後からフロウが鋭い爪を
振りかざし喉を引き裂きました。
ボスを殺されて慌てるオークに接近して2匹同時に首を切り裂きます。
「縛れ 束縛の蔦 グリーンバインド」
残りのオークを木魔法で拘束すると順次首をはねていきます。
オークとの戦いがおわったので更に森の奥を目指します。
30分ほど歩くとなんとトレントの群れを見つけました。
トレントは木の魔物です。
これは武器などに広く使われる高級素材です。
「これはラッキーです」
わたしの戦斧が血(樹液)を求めています。
3
お気に入りに追加
2,354
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる