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神々の間では異世界転移がブームらしいです。第4部《新たなる神話》
36話 皆さんと褒賞
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「次にAランク冒険者シグルド」
「はい!」
「この者は武勇に優れ、多数の魔族の将を討ち取りました」
式典の進行を行なっている文官に呼ばれた冒険者の男性が前に進み出ました。
数段高くなった席には、幾つもの立派な王座が並べられ、各国の王が座しています。
その中でも中心に位置するのは、現在式典を行なっているグリント帝国の皇帝であるハイランド陛下です。
その王様達の正面にはわたし達が並んでいます。
そして、その左右には普通なら国の貴族達が並ぶのですが、今回は各国合同の式典です。
左右に並んでいるのは各国の国王以外の王族や公爵などの大貴族、宰相や大臣などの要職に就く者達です。
既に式典は3日目に突入していて、前2日でほとんど終わっています。
最後の3日目は、特に大きな活躍をした者で占められているようですね。
「シグルドよ、此度の其方の活躍、実に見事である。
褒美を取らせよう。
望みが有れば申すが良い」
「はっ!
恐れながら申し上げます。
私はリーブン王国、ソエル公爵家の三女、スーザン・フォン・ソエル嬢を娶るのに相応しい地位を所望します」
おお!
どうやらシグルドさんは身分違いの恋をしているようですね。
貴族の列に目をやると、リーブン王国の貴族の辺りに顔を赤くした令嬢が居ます。
「ふむ、如何ですかなリーブン王?」
皇帝陛下が問いかけるとリーブン王が立ち上がりシグルドさんの前にやって来ました。
「良かろう、シグルドにはリーブン王国の名誉伯爵位を与えよう。
そして…………スーザン嬢」
「は、はい!」
名前を呼ばれたスーザンさんが慌てて前に出る。
「お主はこの者を伴侶とする事に異論は無いのか?」
「は、はい!」
「よろしい、リーブン王国第12代国王ケビン・フォン・リーブンの名に置いて其方達の婚約を見届ける」
おお、やりますねシグルドさん。
各国の王や要人達の前で婚約してしまいました。
まるで天○一武闘会での悟○のようです!
2人のカップルが下がった後、2人ほど冒険者が褒賞を貰いました。
そして、その次は……
「次に……薬師リリ」
「は、はい!」
そう、リリの番です!
わたしが前線でドンパチやっていた頃、リリは重傷者の治療をしたり、侵入した魔族から皇帝陛下を庇ったりと色々大変だったようです。
因みにリリの肩書きが薬師になっていますが、功が有った者を賞する場で見習い扱いは如何なものかと思い消して貰いました。
まだ、卒業ではありませんが、リリも大きく成長したみたいです。
「この者はその優れた薬術を持って多くの兵を救い、また卑劣なる魔族の策略から皇帝陛下をお救いしました」
「うむ、リリよ、其方の働きは多くの命を救った。
見事である。
褒賞を与えよう。
望みを申すが良い」
「は、はい、え、えっと、わ、私が治療を行ったのは、修行の一環で有ります。
なので、治療に対価は望みません」
褒賞を断ったリリに会場の貴族達はざわつきます。
しかし、皇帝陛下達は動じる事はありません。
「そうか、その志は立派である。
しかし、余の命まで救われて、手ぶらで帰す訳には行かぬ。
そこで、リリには飛龍勲章と我がグリント帝国の紋章を贈ろうと思う」
リリは皇帝陛下に勲章を付けて貰い、わたしも持ってる帝国の紋章が彫り込まれたカードを貰いました。
「リリよ、もし将来何か困った事があれば、帝国が力になると約束しよう」
「あ、ありがとうございます!」
むむむ、これは……唾を付けらましたかね?
まぁ、リリの後ろ盾になってくれるならいいでしょう。
まるで予め用意してあったかの様に勲章やら紋章やらを取り出して来ましたが、当然、予め何を望むかなどは相談してあります。
ですから全て予定通りです。
本番でいきなり功績に見合わない望みを言ってしまったり、無茶な願いを言われても困りますからね。
さて、次はいよいよ《精霊の紋章》の6人の番です。
「はい!」
「この者は武勇に優れ、多数の魔族の将を討ち取りました」
式典の進行を行なっている文官に呼ばれた冒険者の男性が前に進み出ました。
数段高くなった席には、幾つもの立派な王座が並べられ、各国の王が座しています。
その中でも中心に位置するのは、現在式典を行なっているグリント帝国の皇帝であるハイランド陛下です。
その王様達の正面にはわたし達が並んでいます。
そして、その左右には普通なら国の貴族達が並ぶのですが、今回は各国合同の式典です。
左右に並んでいるのは各国の国王以外の王族や公爵などの大貴族、宰相や大臣などの要職に就く者達です。
既に式典は3日目に突入していて、前2日でほとんど終わっています。
最後の3日目は、特に大きな活躍をした者で占められているようですね。
「シグルドよ、此度の其方の活躍、実に見事である。
褒美を取らせよう。
望みが有れば申すが良い」
「はっ!
恐れながら申し上げます。
私はリーブン王国、ソエル公爵家の三女、スーザン・フォン・ソエル嬢を娶るのに相応しい地位を所望します」
おお!
どうやらシグルドさんは身分違いの恋をしているようですね。
貴族の列に目をやると、リーブン王国の貴族の辺りに顔を赤くした令嬢が居ます。
「ふむ、如何ですかなリーブン王?」
皇帝陛下が問いかけるとリーブン王が立ち上がりシグルドさんの前にやって来ました。
「良かろう、シグルドにはリーブン王国の名誉伯爵位を与えよう。
そして…………スーザン嬢」
「は、はい!」
名前を呼ばれたスーザンさんが慌てて前に出る。
「お主はこの者を伴侶とする事に異論は無いのか?」
「は、はい!」
「よろしい、リーブン王国第12代国王ケビン・フォン・リーブンの名に置いて其方達の婚約を見届ける」
おお、やりますねシグルドさん。
各国の王や要人達の前で婚約してしまいました。
まるで天○一武闘会での悟○のようです!
2人のカップルが下がった後、2人ほど冒険者が褒賞を貰いました。
そして、その次は……
「次に……薬師リリ」
「は、はい!」
そう、リリの番です!
わたしが前線でドンパチやっていた頃、リリは重傷者の治療をしたり、侵入した魔族から皇帝陛下を庇ったりと色々大変だったようです。
因みにリリの肩書きが薬師になっていますが、功が有った者を賞する場で見習い扱いは如何なものかと思い消して貰いました。
まだ、卒業ではありませんが、リリも大きく成長したみたいです。
「この者はその優れた薬術を持って多くの兵を救い、また卑劣なる魔族の策略から皇帝陛下をお救いしました」
「うむ、リリよ、其方の働きは多くの命を救った。
見事である。
褒賞を与えよう。
望みを申すが良い」
「は、はい、え、えっと、わ、私が治療を行ったのは、修行の一環で有ります。
なので、治療に対価は望みません」
褒賞を断ったリリに会場の貴族達はざわつきます。
しかし、皇帝陛下達は動じる事はありません。
「そうか、その志は立派である。
しかし、余の命まで救われて、手ぶらで帰す訳には行かぬ。
そこで、リリには飛龍勲章と我がグリント帝国の紋章を贈ろうと思う」
リリは皇帝陛下に勲章を付けて貰い、わたしも持ってる帝国の紋章が彫り込まれたカードを貰いました。
「リリよ、もし将来何か困った事があれば、帝国が力になると約束しよう」
「あ、ありがとうございます!」
むむむ、これは……唾を付けらましたかね?
まぁ、リリの後ろ盾になってくれるならいいでしょう。
まるで予め用意してあったかの様に勲章やら紋章やらを取り出して来ましたが、当然、予め何を望むかなどは相談してあります。
ですから全て予定通りです。
本番でいきなり功績に見合わない望みを言ってしまったり、無茶な願いを言われても困りますからね。
さて、次はいよいよ《精霊の紋章》の6人の番です。
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