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神々の間では異世界転移がブームらしいです。第4部《新たなる神話》
30話 わたしとよくあるアレ
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さて、セルジュさんも倒しましたし後は邪神の力を高めている魔方陣を破壊するだけですね。
そう思った時、ザシさんが何かに気づきました。
「なぁユウ、あれおかしく無いか?」
「え?」
わたしはザシさんが指差す魔方陣に目を向けました。
確かに、さっきまでとは何だかちがう気がしますね。
「あれ?
この魔方陣、さっきまで光っていませんでしたか?」
「だよな?」
ついさっきまで光を放っていた壁の魔方陣でしたが、今は光は無くただの線になっています。
「セルジュとの戦いで壊れたのか?」
「でも、特に傷付いている様には見えませんよ?」
わたしとザシさんが首をひねっていると、その疑問に答えてくれる人が居ました。
ガラ
「その魔方陣が効力を失ったと言うことは、我らの神が負けたのでしょう」
瓦礫の山から這い出してきたボロボロのセルジュさんです。
既に剣は手にしておらず、フラフラとした足取りで魔方陣に近付きます。
「我らの神……邪神が勇者達に敗れたと言うことか」
「ええ、ザシ様の言う通りです。
この魔方陣は魔法的な回路で我らの神と繋がっております。
我らの神の魂が消滅した事で機能を停止したのです」
むむむ、と言うことはわたし達の勝利という事ですね。
魔方陣を破壊しに来たわたし達は無駄足になってしまいましたけど。
セルジュさんは薄い笑みを浮かべ言います。
「しかし、勇者ですか…………全く、魔方陣を破壊される前に我らの神の魂を消滅させるとは…………実に素晴らしい!」
「「は?」」
セルジュは先程までの自嘲的な笑みや紳士的な態度から一変して、ニヤニヤと意地の悪そうに笑いました。
「まさか、此処まで予定通りに事が進むとは思いませんでしたよ。
バカのコルダールや単細胞のグレース、狂信者のリセルシアに裏切り者のシルバリエ、そして愚かで尊い我らの神!
全て私の手の平の上とも知らずに皆、愉快に踊ってくれました。
上手く行き過ぎて怖いくらいですよ。
あははははは~」
狂った様に笑うセルジュさんに恐怖を感じながらわたしとザシさんは口を開きます。
「な、何を訳の分からない事を言ってやがる!」
「既に邪神が倒されたのなら、もうあなた達に勝ち目はありませんよ!」
しかし、セルジュさんはニヤニヤと笑うのをやめません。
セルジュさんはそっと魔方陣を撫でながら言います。
「この魔方陣は我らの神へと魔法的につながってるいます。
そして、我らの神は勇者達に敗れ魂を失った。
さて、神の力を制御していた魂が消滅した訳ですが…………制御を失った神の力は何処に行くと思いますか?
「「 ⁉︎ 」」
セルジュさんが触れていた場所から魔方陣が再度発光し始めました。
「魔方陣を破壊します!!」
「間に合え!!」
わたしとザシさんは同時に魔方陣へと駆け出しましたしが、ギリギリ間に合いませんでした。
強烈な発光の後、魔方陣から発生した衝撃波によって吹き飛ばさたわたしとザシさんは、怪我などは無く上手く着地しましたが魔方陣からかなり距離が開いてしまいました。
しかし、もう魔方陣との距離は関係有りません。
既に魔方陣は光を失い、オーブも役目を終えた様に砕けています。
その魔方陣の前には1人の魔族、魔王セルジュさんが立っています。
「ふふふふふ、今まで以上の力を感じますね。
これが神の力と言うものですか」
その雰囲気は、先程までとは全く違います。
神の力を身に宿した彼は最早、魔王などと言う枠組みを超えたのかも知れません。
魔王セルジュ……いえ、魔神セルジュとの決戦が始まります。
RPGのお約束、第2形態とか裏ボスとかの『よくあるアレ』です!
そう思った時、ザシさんが何かに気づきました。
「なぁユウ、あれおかしく無いか?」
「え?」
わたしはザシさんが指差す魔方陣に目を向けました。
確かに、さっきまでとは何だかちがう気がしますね。
「あれ?
この魔方陣、さっきまで光っていませんでしたか?」
「だよな?」
ついさっきまで光を放っていた壁の魔方陣でしたが、今は光は無くただの線になっています。
「セルジュとの戦いで壊れたのか?」
「でも、特に傷付いている様には見えませんよ?」
わたしとザシさんが首をひねっていると、その疑問に答えてくれる人が居ました。
ガラ
「その魔方陣が効力を失ったと言うことは、我らの神が負けたのでしょう」
瓦礫の山から這い出してきたボロボロのセルジュさんです。
既に剣は手にしておらず、フラフラとした足取りで魔方陣に近付きます。
「我らの神……邪神が勇者達に敗れたと言うことか」
「ええ、ザシ様の言う通りです。
この魔方陣は魔法的な回路で我らの神と繋がっております。
我らの神の魂が消滅した事で機能を停止したのです」
むむむ、と言うことはわたし達の勝利という事ですね。
魔方陣を破壊しに来たわたし達は無駄足になってしまいましたけど。
セルジュさんは薄い笑みを浮かべ言います。
「しかし、勇者ですか…………全く、魔方陣を破壊される前に我らの神の魂を消滅させるとは…………実に素晴らしい!」
「「は?」」
セルジュは先程までの自嘲的な笑みや紳士的な態度から一変して、ニヤニヤと意地の悪そうに笑いました。
「まさか、此処まで予定通りに事が進むとは思いませんでしたよ。
バカのコルダールや単細胞のグレース、狂信者のリセルシアに裏切り者のシルバリエ、そして愚かで尊い我らの神!
全て私の手の平の上とも知らずに皆、愉快に踊ってくれました。
上手く行き過ぎて怖いくらいですよ。
あははははは~」
狂った様に笑うセルジュさんに恐怖を感じながらわたしとザシさんは口を開きます。
「な、何を訳の分からない事を言ってやがる!」
「既に邪神が倒されたのなら、もうあなた達に勝ち目はありませんよ!」
しかし、セルジュさんはニヤニヤと笑うのをやめません。
セルジュさんはそっと魔方陣を撫でながら言います。
「この魔方陣は我らの神へと魔法的につながってるいます。
そして、我らの神は勇者達に敗れ魂を失った。
さて、神の力を制御していた魂が消滅した訳ですが…………制御を失った神の力は何処に行くと思いますか?
「「 ⁉︎ 」」
セルジュさんが触れていた場所から魔方陣が再度発光し始めました。
「魔方陣を破壊します!!」
「間に合え!!」
わたしとザシさんは同時に魔方陣へと駆け出しましたしが、ギリギリ間に合いませんでした。
強烈な発光の後、魔方陣から発生した衝撃波によって吹き飛ばさたわたしとザシさんは、怪我などは無く上手く着地しましたが魔方陣からかなり距離が開いてしまいました。
しかし、もう魔方陣との距離は関係有りません。
既に魔方陣は光を失い、オーブも役目を終えた様に砕けています。
その魔方陣の前には1人の魔族、魔王セルジュさんが立っています。
「ふふふふふ、今まで以上の力を感じますね。
これが神の力と言うものですか」
その雰囲気は、先程までとは全く違います。
神の力を身に宿した彼は最早、魔王などと言う枠組みを超えたのかも知れません。
魔王セルジュ……いえ、魔神セルジュとの決戦が始まります。
RPGのお約束、第2形態とか裏ボスとかの『よくあるアレ』です!
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