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神々の間では異世界転移がブームらしいです。第4部《新たなる神話》
21話 私とグレース
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私を目掛けて繰り出される無数の斬撃を丁寧に1つ1つ撃ち落として行く。
相手は戦場で一晩中戦い続けた男、魔王グレースだった。
グレースの攻撃は1つでもまともに受ければ即座に敗北する様な鋭く、重いものだ。
しかし、私も防戦一方な訳では無い。
かすり傷程度ではあるが、グレースに攻撃を当て、流血させている。
まぁ、私もかすり傷程度は受けて いるのだけれと……
「はっはっは、楽しいでは無いか至高の冒険者!
さぁ、コレならどうだ?
もっと俺を楽しませてくれ!!!!」
「知らないわよ、このど変態!
第1の刃 エア!」
グレースが大振りに構えた瞬間、その隙を逃さずにエアを放つ。
瞬間、巻き起こるとてつもない暴風、邪神の神殿の趣味の悪い床を、壁を、天井を粉々に砕きながら突き抜ける。
すぐに気配を探る。
「……いない」
あの荒々しい気配が無い。
まさか、神殿と一緒に消し飛んだなんて事は…………あり得ないか……なら……
「上ね」
床も壁も天井も無くなり、すぐ外に通じている。
その空には小さな人影があった。
「はっはっは、まさか、まだこの様な大技を残していたとは……素晴らしい!!」
いやいや、私のエアを腕を交差させただけで防ぐなんて、あいつはバカの癖に強いから始末が悪いわ。
私は足元に小さな竜巻をつくると、それを踏み台の様に飛び上がる。
突風によって押し上げられてグレースがいる場所に向かう。
空中では踏ん張りも聞かないでしょう。
私は必殺の意気込みで剣を振る。
しかし、グレースはそれを空中でかわして見せた。
「な!」
「甘いぞ至高の冒険者、空歩」
グレースはまるでそこに地面があるかの様に空中を走って見せた。
なんじゃそりゃ!
「羽も無いのに空を飛ぶとは卑怯よ!」
「はっはっは、コレも修練の果てに得た我が力!
何1つ恥じる事などない!!」
グレースは落下する私に剣を構えて空中を走り寄ってくる。
不味いわね。
あの『空歩』という技、おそらく戦技の一種ね。
見た感じだと足元に魔力を集めて一瞬だけ足場として使っている様にみえるわね。
「足元に……足場にするには…………物理干渉を……」
私の足元に小さな物理障壁が現れる。
ごく初歩的か防御魔法を改良した盾よ。
私は、その盾を足場をして跳躍し、その先に新たに作り出した盾を使って更に跳躍する。
「おお!やってみれば意外といける物ね」
「はぁぁ!」
「ふっ!」
グレースと私の剣が空中で交差する。
結果は互角、そのままお互いに剣を繰り出し、受け流し、繰り出し、受け止めると言う攻防を続けながら、引力に引かれて落下する。
「冥剣」
「第3の刃 アビス」
魔物の群の中に着地すると同時に、グレースが繰り出した戦技をおそらく同質の技であろうアビスで迎え撃つ。
お互いの魔力がせめぎ合った結果、生まれた衝撃波が周囲で雄叫びを上げていた魔物を消しとばす。
魔物の群に一瞬開いた空白の空間で私とグレースは睨み合う。
グレースはニヤリと笑い剣を構える。
そのグレースに私もニヤリと笑い、こたえる。
不味いわね、私も少し楽しくなってきた。
でも、このままここで戦うとスレイプニールを守っている人達が危険だわ。
仕方ない、なるべく離れる様に誘導するしかないか……
私はグレースをスレイプニールから遠ざける様に戦い続けるのだった。
相手は戦場で一晩中戦い続けた男、魔王グレースだった。
グレースの攻撃は1つでもまともに受ければ即座に敗北する様な鋭く、重いものだ。
しかし、私も防戦一方な訳では無い。
かすり傷程度ではあるが、グレースに攻撃を当て、流血させている。
まぁ、私もかすり傷程度は受けて いるのだけれと……
「はっはっは、楽しいでは無いか至高の冒険者!
さぁ、コレならどうだ?
もっと俺を楽しませてくれ!!!!」
「知らないわよ、このど変態!
第1の刃 エア!」
グレースが大振りに構えた瞬間、その隙を逃さずにエアを放つ。
瞬間、巻き起こるとてつもない暴風、邪神の神殿の趣味の悪い床を、壁を、天井を粉々に砕きながら突き抜ける。
すぐに気配を探る。
「……いない」
あの荒々しい気配が無い。
まさか、神殿と一緒に消し飛んだなんて事は…………あり得ないか……なら……
「上ね」
床も壁も天井も無くなり、すぐ外に通じている。
その空には小さな人影があった。
「はっはっは、まさか、まだこの様な大技を残していたとは……素晴らしい!!」
いやいや、私のエアを腕を交差させただけで防ぐなんて、あいつはバカの癖に強いから始末が悪いわ。
私は足元に小さな竜巻をつくると、それを踏み台の様に飛び上がる。
突風によって押し上げられてグレースがいる場所に向かう。
空中では踏ん張りも聞かないでしょう。
私は必殺の意気込みで剣を振る。
しかし、グレースはそれを空中でかわして見せた。
「な!」
「甘いぞ至高の冒険者、空歩」
グレースはまるでそこに地面があるかの様に空中を走って見せた。
なんじゃそりゃ!
「羽も無いのに空を飛ぶとは卑怯よ!」
「はっはっは、コレも修練の果てに得た我が力!
何1つ恥じる事などない!!」
グレースは落下する私に剣を構えて空中を走り寄ってくる。
不味いわね。
あの『空歩』という技、おそらく戦技の一種ね。
見た感じだと足元に魔力を集めて一瞬だけ足場として使っている様にみえるわね。
「足元に……足場にするには…………物理干渉を……」
私の足元に小さな物理障壁が現れる。
ごく初歩的か防御魔法を改良した盾よ。
私は、その盾を足場をして跳躍し、その先に新たに作り出した盾を使って更に跳躍する。
「おお!やってみれば意外といける物ね」
「はぁぁ!」
「ふっ!」
グレースと私の剣が空中で交差する。
結果は互角、そのままお互いに剣を繰り出し、受け流し、繰り出し、受け止めると言う攻防を続けながら、引力に引かれて落下する。
「冥剣」
「第3の刃 アビス」
魔物の群の中に着地すると同時に、グレースが繰り出した戦技をおそらく同質の技であろうアビスで迎え撃つ。
お互いの魔力がせめぎ合った結果、生まれた衝撃波が周囲で雄叫びを上げていた魔物を消しとばす。
魔物の群に一瞬開いた空白の空間で私とグレースは睨み合う。
グレースはニヤリと笑い剣を構える。
そのグレースに私もニヤリと笑い、こたえる。
不味いわね、私も少し楽しくなってきた。
でも、このままここで戦うとスレイプニールを守っている人達が危険だわ。
仕方ない、なるべく離れる様に誘導するしかないか……
私はグレースをスレイプニールから遠ざける様に戦い続けるのだった。
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