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神々の間では異世界転移がブームらしいです。第4部《新たなる神話》
10話 わたしと突入
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無事着地したスレイプニールから援軍の皆さんが降りて来ました。
取り敢えず陣地の構築です。
土属性魔法で簡易的な塀と堀を作り天幕を張ります。
わたしと勇者パーティ、そして援軍の中でも代表者の数名は陣地の中心にある大きな天幕へと集まりました。
「ち、父上!」
ソフィアさんが驚き……
「え……クルス……」
マーリンさんが唖然として……
「な、ランスロット、なんでお前が⁉︎」
レオさんが敵意を示します。
カオスです。
取り敢えずその辺りをお互いに説明し、1時間後、ようやく落ち着いた所で、現在の状況を確認します。
「では、やはりあの建物に邪神が……」
「しかし先生、そんな情報を何処から……あ、魔王シルバリエからですか?」
マーリンさんが首を捻ります。
「それはですねぇ……」
わたしは周囲を見回しますが、さっきからイナミさんが見当たりません。
出来れば彼に邪神関連について説明して欲しかったのですが……
「ユウ殿、飲み物をお持ちしました」
「あ、ありがとう御座います」
第6騎士団の人が飲み物を持って来てくれました。
流石気が利きますね。
「ユウ先生、待って下さい」
わたしがカップに手を伸ばそうとすると、それをマーリンさんが止めました。
そしてマーリンさんは腰の細めのショートソードを抜くと飲み物を持って来てくれた騎士に向けます。
「貴方……何者?」
「え、な、何を⁉︎」
「どうしたのですか、マーリンさん」
「彼の魔力の流れはおかしいわ、おそらく魔族の使う変身魔法を使ってるわ」
その言葉にわたし達も皆、武器を手に取りました。
すると、飲み物を持って来た騎士は小さく笑みを浮かべます。
「ふふ、そうか、精霊王の瞳を完全に制御することが出来る様になったんだな」
騎士の姿が掻き消え、イナミさんの姿に変わります。
「え、し、師匠⁉︎」
「久し振りだな、お前の噂は聞いているぞ。
良くやっているよぐぁ!」
「いい顔して誤魔化してんじゃ無いわよ!」
なんかいい事言って誤魔化そうとしていたイナミさんをマーリンさんが物理的に遮りました。
そこからマーリンさんのお説教が入り、少し時間を取られましたが、イナミさんから邪神についての説明をして貰いました。
そして、明日の戦いに備えて休息を取ることになりました。
特製の魔力回復ポーションを飲み干してゆっくりと睡眠を取ります。
そして、翌日。
みなさんの体調を確認したわたしは、突入班を集めます。
邪神の神殿の周囲には新たに魔物が集まって来ています。
初めほどでは無いですが、かなりの数です。
「では、予定通りエリオさん達《精霊の紋章》を邪神の元に送り届けます。
道中の有象無象はわたし達で排除します!」
わたしは周囲にいる突入班の頷きを確認すると陣地に残るサポート班と防衛班のメンバーにも一声掛けました。
「皆さん、スレイプニールの防衛をお願いしますね」
「ああ、任せておけ」
頷きを返したわたしは号令を掛けます。
「行きますよ、突入!」
こうして、わたし達は邪神の神殿に向けて駆け出したのです。
取り敢えず陣地の構築です。
土属性魔法で簡易的な塀と堀を作り天幕を張ります。
わたしと勇者パーティ、そして援軍の中でも代表者の数名は陣地の中心にある大きな天幕へと集まりました。
「ち、父上!」
ソフィアさんが驚き……
「え……クルス……」
マーリンさんが唖然として……
「な、ランスロット、なんでお前が⁉︎」
レオさんが敵意を示します。
カオスです。
取り敢えずその辺りをお互いに説明し、1時間後、ようやく落ち着いた所で、現在の状況を確認します。
「では、やはりあの建物に邪神が……」
「しかし先生、そんな情報を何処から……あ、魔王シルバリエからですか?」
マーリンさんが首を捻ります。
「それはですねぇ……」
わたしは周囲を見回しますが、さっきからイナミさんが見当たりません。
出来れば彼に邪神関連について説明して欲しかったのですが……
「ユウ殿、飲み物をお持ちしました」
「あ、ありがとう御座います」
第6騎士団の人が飲み物を持って来てくれました。
流石気が利きますね。
「ユウ先生、待って下さい」
わたしがカップに手を伸ばそうとすると、それをマーリンさんが止めました。
そしてマーリンさんは腰の細めのショートソードを抜くと飲み物を持って来てくれた騎士に向けます。
「貴方……何者?」
「え、な、何を⁉︎」
「どうしたのですか、マーリンさん」
「彼の魔力の流れはおかしいわ、おそらく魔族の使う変身魔法を使ってるわ」
その言葉にわたし達も皆、武器を手に取りました。
すると、飲み物を持って来た騎士は小さく笑みを浮かべます。
「ふふ、そうか、精霊王の瞳を完全に制御することが出来る様になったんだな」
騎士の姿が掻き消え、イナミさんの姿に変わります。
「え、し、師匠⁉︎」
「久し振りだな、お前の噂は聞いているぞ。
良くやっているよぐぁ!」
「いい顔して誤魔化してんじゃ無いわよ!」
なんかいい事言って誤魔化そうとしていたイナミさんをマーリンさんが物理的に遮りました。
そこからマーリンさんのお説教が入り、少し時間を取られましたが、イナミさんから邪神についての説明をして貰いました。
そして、明日の戦いに備えて休息を取ることになりました。
特製の魔力回復ポーションを飲み干してゆっくりと睡眠を取ります。
そして、翌日。
みなさんの体調を確認したわたしは、突入班を集めます。
邪神の神殿の周囲には新たに魔物が集まって来ています。
初めほどでは無いですが、かなりの数です。
「では、予定通りエリオさん達《精霊の紋章》を邪神の元に送り届けます。
道中の有象無象はわたし達で排除します!」
わたしは周囲にいる突入班の頷きを確認すると陣地に残るサポート班と防衛班のメンバーにも一声掛けました。
「皆さん、スレイプニールの防衛をお願いしますね」
「ああ、任せておけ」
頷きを返したわたしは号令を掛けます。
「行きますよ、突入!」
こうして、わたし達は邪神の神殿に向けて駆け出したのです。
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