164 / 418
神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
154話 制圧とわたし
しおりを挟む
わたしの真下には岩に身を隠す30人近い盗賊集まって話し合って居ます。
「ガストの方からかなり高級そうな馬車が来ているみたいだぞ」
「へへへ、サクッと殺っちまおうぜ」
「バカ、ありゃ貴族の馬車だ。
あんなのに手を出したらあっという間に縛り首だぞ」
「そうだな、よし、あの馬車には手を出すな。
隠れてやり過ごすんだ」
盗賊の頭は部下達に指示を出しました。
彼らはまとまり、森の中に逃げ込もうとした時です!
盗賊達の前に何かが降って来ました。
そう!
わたしです!
「なんだてめぇ⁉︎」
「な、なんで空から」
「何者だぁ⁉︎」
誰も『親方!空から女の子が⁉︎』と言いませんね?
「わたしは冒険者です。あなた達は盗賊ですね。
大人しく投降しなさい」
「はぁ? てめぇみてぇなガキが冒険者だと?
笑わせるんじゃねぇよ」
「もう一度言いましょう、投降しなさい」
そう言ってわたしは盗賊共を睨みつけます。
普通なら降伏勧告なんて面倒な事はしません。
しかし、今回はユーリア様も一緒に旅をしていますからね。
血の匂いを染み付けて戻りたくは有りません。
まぁ、大抵の場合は降伏勧告など無駄で力づくで叩きのめすしかないのですが……
そう、思っていたのですが?
「お、お、俺達が悪かった」
「頼む、殺さないでくれ」
「ひっ、ひっ、ひっ」
なぜか盗賊共は皆、突然ガクガクと震え出し、武器を投げ出すと投降して来ました。
制圧完了です。
わたしはまだ、水龍の戦斧も取り出していません。
オリオンも空で待機中です。
わたしが『漆黒』だと気づかれたとは思いません。
んーまぁ良いか、次はお話です。
「あ、ああ、アジトは森の中に1つ、崖の所の洞窟だ。
アジトには見張りが3人、旅人の女を2人閉じ込めいる」
「……………………そうですか」
なぜか盗賊共はわたしの質問にすらすらと答えます。
なんなのでしょうか?
わたしは楽で良いですが、どうも腑に落ちません。
なんだか異様に怯えていますし?
「はぁ~」
考えても仕方ないですね。
とにかく捕まっている女性を救出しましょうか。
そう思った時、なんの前触れもなくわたしは閃めきます。
「まさか!」
わたしは急いでステータスを開きました。
楠木 優香 16歳
異世界人、断罪者new
魔法適正 【水】 【木】 【闇】
【召喚魔法】
料理人《調理》《味覚強化》《解体術》
薬師 《調薬》《診断》《魔力付与》
《乾燥》《粉砕》
スキル
・速読術
・家事
・基本礼法
・挑発
・斧術
・魔力制御
・拷問術new
・追跡術new
・王者の瞳new
付与スキル
・アイテムボックス【時間停止】
・異世界言語
・マッピング
・危機察知
・鑑定
・身体強化
・魔力増加
・精神強化
・異常状態耐性
・武芸百般
やはり、スキルが増えています。
拷問術と追跡術は普通に習得したのでしょう。
恐らく盗賊共に影響を与えているのは『王者の瞳』だと思います。
多分バイコーンの様子がおかしかったのも王者の瞳の効果ではないでしょうか?
覚醒の宝玉で手に入ったスキルだと思いますが、わたしの知らないスキルです。
『瞳』のスキルですから魔眼系の中でもかなりのレアスキルです。
どう言った効果があるのでしょうか?
ステータスを『鑑定』出来れば良かったのですがそう都合よくは行きませんね。
そうこうしていると辺境伯家の馬車がこちらにやって来ました。
フレイド様に相談してみましょうか?
それに女性を救出しなければいけませんしね。
わたしは盗賊共を睨みつけながら、フレイド様達の到着を待つのでした。
「ガストの方からかなり高級そうな馬車が来ているみたいだぞ」
「へへへ、サクッと殺っちまおうぜ」
「バカ、ありゃ貴族の馬車だ。
あんなのに手を出したらあっという間に縛り首だぞ」
「そうだな、よし、あの馬車には手を出すな。
隠れてやり過ごすんだ」
盗賊の頭は部下達に指示を出しました。
彼らはまとまり、森の中に逃げ込もうとした時です!
盗賊達の前に何かが降って来ました。
そう!
わたしです!
「なんだてめぇ⁉︎」
「な、なんで空から」
「何者だぁ⁉︎」
誰も『親方!空から女の子が⁉︎』と言いませんね?
「わたしは冒険者です。あなた達は盗賊ですね。
大人しく投降しなさい」
「はぁ? てめぇみてぇなガキが冒険者だと?
笑わせるんじゃねぇよ」
「もう一度言いましょう、投降しなさい」
そう言ってわたしは盗賊共を睨みつけます。
普通なら降伏勧告なんて面倒な事はしません。
しかし、今回はユーリア様も一緒に旅をしていますからね。
血の匂いを染み付けて戻りたくは有りません。
まぁ、大抵の場合は降伏勧告など無駄で力づくで叩きのめすしかないのですが……
そう、思っていたのですが?
「お、お、俺達が悪かった」
「頼む、殺さないでくれ」
「ひっ、ひっ、ひっ」
なぜか盗賊共は皆、突然ガクガクと震え出し、武器を投げ出すと投降して来ました。
制圧完了です。
わたしはまだ、水龍の戦斧も取り出していません。
オリオンも空で待機中です。
わたしが『漆黒』だと気づかれたとは思いません。
んーまぁ良いか、次はお話です。
「あ、ああ、アジトは森の中に1つ、崖の所の洞窟だ。
アジトには見張りが3人、旅人の女を2人閉じ込めいる」
「……………………そうですか」
なぜか盗賊共はわたしの質問にすらすらと答えます。
なんなのでしょうか?
わたしは楽で良いですが、どうも腑に落ちません。
なんだか異様に怯えていますし?
「はぁ~」
考えても仕方ないですね。
とにかく捕まっている女性を救出しましょうか。
そう思った時、なんの前触れもなくわたしは閃めきます。
「まさか!」
わたしは急いでステータスを開きました。
楠木 優香 16歳
異世界人、断罪者new
魔法適正 【水】 【木】 【闇】
【召喚魔法】
料理人《調理》《味覚強化》《解体術》
薬師 《調薬》《診断》《魔力付与》
《乾燥》《粉砕》
スキル
・速読術
・家事
・基本礼法
・挑発
・斧術
・魔力制御
・拷問術new
・追跡術new
・王者の瞳new
付与スキル
・アイテムボックス【時間停止】
・異世界言語
・マッピング
・危機察知
・鑑定
・身体強化
・魔力増加
・精神強化
・異常状態耐性
・武芸百般
やはり、スキルが増えています。
拷問術と追跡術は普通に習得したのでしょう。
恐らく盗賊共に影響を与えているのは『王者の瞳』だと思います。
多分バイコーンの様子がおかしかったのも王者の瞳の効果ではないでしょうか?
覚醒の宝玉で手に入ったスキルだと思いますが、わたしの知らないスキルです。
『瞳』のスキルですから魔眼系の中でもかなりのレアスキルです。
どう言った効果があるのでしょうか?
ステータスを『鑑定』出来れば良かったのですがそう都合よくは行きませんね。
そうこうしていると辺境伯家の馬車がこちらにやって来ました。
フレイド様に相談してみましょうか?
それに女性を救出しなければいけませんしね。
わたしは盗賊共を睨みつけながら、フレイド様達の到着を待つのでした。
3
お気に入りに追加
2,365
あなたにおすすめの小説

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる