ワールドトークRPG！

一部

042 万物創成の呪文書2

　この書は現存していなかった。

　だが、つい最近になって、さる魔術師の工房跡から写本と思われる一部が発見された。
　わたしは自分の持てるあらゆる人脈と力を使い、この写本を手に入ることに成功したのだ。

　写本の半分は失われており、後半部分も前の持ち主の書き込みが多く、判読には少々時間がかかった。

　そして、この写本に誤りがなければ、《万物創成/クリエイトオール》という伝説の魔法は確かに存在する――

　完全なる《万物創成/クリエイトオール》の呪文書が発見されれば、世の中は混乱するといわれている。
　この魔法こそ、今ではほぼ失われた魔術技法『錬金術』の集大成だといわれており、あらゆる金属を錬成できるとされているからだ。鉱物の希少性を利用した、貨幣価値の概念を覆す魔法ゆえにだ。

　しかしながら、この魔法を扱うためには最高位の実力が必要だ。
　その域に達した魔術師が、金銭に窮するという事態は考えづらく、不要に悪戯に社会を混乱せしめる意図も考えにくい。
　
　わたしは魔術師として《万物創成/クリエイトオール》の間違った偏見を排除し、より正しい認識を生み出さなくてはならないと考える。
　
　この書を研究してわかったことがある。この魔法は、金やミスリルといった希少鉱物を生み出すといった、卑俗の魔法ではない。

　魔術を扱うものたちへ。　共にこの芸術を極めんとするものたちの励みになるよう、わたしの結論をここに残そう。

　《万物創成/クリエイトオール》こそ、マジックアイテムを作成するための魔法であり、アーティファクトを生み出す魔法である――
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あほっぽい前半に比べて後半はちこっとシリアスでしたね。

これからどんなマジックアイテム作るかわたしも楽しみです!