13 / 30
新しい世界
13.不吉な回答
しおりを挟む
「あははは」
エドガー様と笑いながら生徒会室のドアを開けた。
すると中からものすごい圧を感じる。
「おい! アレクサンドラ!」
「待ってくださいませ! まさかエドガー様が……。もうルートは潰れたと……ノーマークでしたわ」
「姉さん、殿下。そういうことは別室で! ごめんよ、フルール嬢。アンケートを持ってきてくれたのかい?」
「はい。でも、途中からはエドガー様が持ってくださいました」
「そうか、ありがとうございます。エドガーさん」
「いや、女性が重いものを持つのは我がコルベール家の家訓に反する」
「ハハハ、いつも面白いですよね。エドガーさんって」
「ん? そうか? マルセル、これを」
「はい、確かに受けとりました」
「では、カントループ嬢、失礼する。殿下、私はこれから鍛錬に向かいます」
「ああ、頑張れ」
「はっ!」
エドガー様はピッと敬礼すると颯爽と生徒会室から去って行った。
「フルール嬢、こちらで集計しよう」
「はい! マルセル様」
「あれ、これ全部じゃないね」
「残りはビビエ様が回収されています」
「じゃあ、先に始めようか?」
そう言ってマルセルくんは大きなテーブルの上にエドガー様から受け取ったアンケートをばさりと広げた。
「あの、マルセル様、このアンケートは何のためのものなのでしょうか? 満足度とは?」
「ああ、これは満足度といいながらも不満分子を炙り出すためです」
「不満分子ですか?」
「まぁ、学園内のことなので可愛いものですが、やはり今は殿下もいらっしゃるし何か起きる前に潰した方が安心です」
そう言ってパラパラとアンケートをめくった。
マルセル様はふと手を止めて少し考え込むと私に向かってにっこりと微笑んだ。
「フルール嬢、申し訳ないけれどダニエルさんを手伝いにいってもらえるかな?少し遅いから回収に時間がかかっているのかもしれない」
私は「あっ」と声を上げた。確かにアンケート回収の手分けをしときにビビエ様の方が私より随分と多い気がしてたんだ!
「はい! 急いてお手伝いに行ってきます!!」
私が生徒会室から出るときにマルセルくんがアンケートを持って殿下とアレクサンドラ様の方に歩み寄るのが見えた。
殿下達にもお手伝いをお願いするのね。
私は安心してビビエ様を探すためドアを閉めた。
「ビビエ様!!」
私は私の倍近い量のアンケートを運んでいるビビエ様に声をかける。
「ああ、カントループ嬢。君はもう運べましたか?」
「はい! すみません。お手伝いに来るのが遅くなってしまいました」
そう言って腕にかけている袋をビビエ様から受け取る。
「ありがとうございます。思ったよりも重かったですね。カントループ嬢は大丈夫でしたか?」
「はい! 途中でエドガー様に手伝って頂きました」
「それはいい。彼はこういうことは得意分野ですからね」
見るからに頭脳派のビビエ様が疲れたように笑う。
もしかしたら私の方が力があるかもしれない。
「ビビエ様、そちらのアンケートも私が持ちましょうか?」
「ははは、流石にこれは私が持ちます。みっともない所を見せてしまいましたね」
そう言ってバツが悪そうに笑ったビビエ様はいつものクール系美形というより親しみやすさが増す感じだ。
私はふふふと笑うと少し強引にもう片方の袋を取った。それでも、ビビエ様は大きな箱を抱えているのだ。
「私は平民育ちです。こういうことは慣れているんですよ」
「頼もしい限りです」
ビビエ様は少し軽くなった腕で箱を抱え直すと私の方を振り向いた。
「あー、このことは殿下には内密に。あの方がこのことを知ったら私に肉体労働させようとするかもしれません」
「え? まさか」
「いえ、いつも私は殿下を正す役割を担っています。殿下が煙たく思っているのですよ」
その様子は拗ねたようで私は思わず声を上げて笑ってしまう。
「笑わないでください」
「す、すみません。ビビエ様は可愛らしい方なんですね」
「さぁ、急ぎますよ」
「はい」
私はビビエ様に親近感を抱いた。
こんな気持ちは平民の学校に行っていた時以来だ。
ふわりと心が軽くなったのだった。
私はビビエ様が通りやすいように生徒室のドアを開けた。
「遅くなりました」
ビビエ様は既にいつものクール系美形に戻り、しれっとテーブルにアンケートをおろした。
「ああ、ご苦労だったな。フルール嬢も何度もありがとう」
殿下がアンケートを確認しながら声をかける。
「あっ、私も手伝います」
私はビビエ様が持ってきたアンケートに手を伸ばそうとするとマルセルくんがその手を止める。
「そっちはボクがやるよ。フルール嬢はこのアンケートを表にまとめてもらえるかな?」
「わかりました!!」
私はマルセルを始め殿下やアレクサンドラ様がまとめたアンケートを受け取って表にまとめる。
なかなか生徒の満足度は高そうだった。
「みなさん、充実しているみたいですね」
私は表を見ながら呟いた。
「そうみたいね。たまに、殿下への愛の告白も混ざっているわ。殿下は脇が甘くていらっしゃるもの」
「うるさい。これは支持率の裏返した。いいことだろう? なぁ、マルセル」
「はいはい、その通りです。それに僕やダニエルさんも同じくらい、いや姉さんという壁がないので多いくらいありますからね」
マルセルさんは手を止めずに返事を返した。
「まぁ、マルセルってば失礼ね」
「全くだ。アレクサンドラ、公爵家の教育を見直した方がいいぞ」
お二人が盛り上がっとところでビビエ様の冷たく冴え渡った一言が場をビシッと固める。
「集中してください。もう日が暮れます」
今日も生徒会室は平和の一言だった。
「あら? 私の名前もありますね」
私は手を伸ばして未集計のアンケートからカントループという文字が書いてある一枚を抜き取った。
「あっ!」
とマルセルくんが叫び
「おい!」
と殿下が止めたが私は見てしまった。
「カントループは……相応しく……ない」
私はガックリと肩を落とした。
「フルールさん、中にはそういう人もいるわ。気にする必要はなくってよ」
アレクサンドラ様はそう言って私の背中を撫でてくれた。
そう、わかっていた。平民育ちの私がこの生徒会に相応しくないなんて! 私が一番わかってる! でも、それでも! 私は自分の力でここにいる。
「だ、大丈夫です。すみません。取り乱してしまいました。わかっています。覚悟の上でここにいます」
私がキッと顔を上げて真っ直ぐに周りを見渡した。
「……」
「うん、そうだね。気にしたらダメだ。君は正々堂々とここにいるんだ」
「はい!」
マルセルくんがいつもの笑顔を向けてくれた。
アレクサンドラ様はずっと私の背を抱いてくれる。
ビビエ様もしっかりと頷いてくれているし、殿下は……。
「カントループ嬢、僕は君が生徒会役員で良かったと思っているよ。君は有能だし、しなやかな強さがある。君を友人として誇りに思う」
「ありがとうございます」
「僕のことは名前で呼ぶといい。許そう。僕も君をフルールと呼ぶよ」
「そんな、私のことはお好きにお呼びください。殿下のことはこれかも殿下と呼ばせてください」
「まぁ、いいよ。でも、僕のことは友人と思ってくれ」
「はい! ありがとうございます」
私は殿下の気持ちが嬉しくて笑顔になる。今まで誰にも誇りに思うなんて言われたことがなかった。
私はここにいられることを正式に認められたのだと思えたのだった。
エドガー様と笑いながら生徒会室のドアを開けた。
すると中からものすごい圧を感じる。
「おい! アレクサンドラ!」
「待ってくださいませ! まさかエドガー様が……。もうルートは潰れたと……ノーマークでしたわ」
「姉さん、殿下。そういうことは別室で! ごめんよ、フルール嬢。アンケートを持ってきてくれたのかい?」
「はい。でも、途中からはエドガー様が持ってくださいました」
「そうか、ありがとうございます。エドガーさん」
「いや、女性が重いものを持つのは我がコルベール家の家訓に反する」
「ハハハ、いつも面白いですよね。エドガーさんって」
「ん? そうか? マルセル、これを」
「はい、確かに受けとりました」
「では、カントループ嬢、失礼する。殿下、私はこれから鍛錬に向かいます」
「ああ、頑張れ」
「はっ!」
エドガー様はピッと敬礼すると颯爽と生徒会室から去って行った。
「フルール嬢、こちらで集計しよう」
「はい! マルセル様」
「あれ、これ全部じゃないね」
「残りはビビエ様が回収されています」
「じゃあ、先に始めようか?」
そう言ってマルセルくんは大きなテーブルの上にエドガー様から受け取ったアンケートをばさりと広げた。
「あの、マルセル様、このアンケートは何のためのものなのでしょうか? 満足度とは?」
「ああ、これは満足度といいながらも不満分子を炙り出すためです」
「不満分子ですか?」
「まぁ、学園内のことなので可愛いものですが、やはり今は殿下もいらっしゃるし何か起きる前に潰した方が安心です」
そう言ってパラパラとアンケートをめくった。
マルセル様はふと手を止めて少し考え込むと私に向かってにっこりと微笑んだ。
「フルール嬢、申し訳ないけれどダニエルさんを手伝いにいってもらえるかな?少し遅いから回収に時間がかかっているのかもしれない」
私は「あっ」と声を上げた。確かにアンケート回収の手分けをしときにビビエ様の方が私より随分と多い気がしてたんだ!
「はい! 急いてお手伝いに行ってきます!!」
私が生徒会室から出るときにマルセルくんがアンケートを持って殿下とアレクサンドラ様の方に歩み寄るのが見えた。
殿下達にもお手伝いをお願いするのね。
私は安心してビビエ様を探すためドアを閉めた。
「ビビエ様!!」
私は私の倍近い量のアンケートを運んでいるビビエ様に声をかける。
「ああ、カントループ嬢。君はもう運べましたか?」
「はい! すみません。お手伝いに来るのが遅くなってしまいました」
そう言って腕にかけている袋をビビエ様から受け取る。
「ありがとうございます。思ったよりも重かったですね。カントループ嬢は大丈夫でしたか?」
「はい! 途中でエドガー様に手伝って頂きました」
「それはいい。彼はこういうことは得意分野ですからね」
見るからに頭脳派のビビエ様が疲れたように笑う。
もしかしたら私の方が力があるかもしれない。
「ビビエ様、そちらのアンケートも私が持ちましょうか?」
「ははは、流石にこれは私が持ちます。みっともない所を見せてしまいましたね」
そう言ってバツが悪そうに笑ったビビエ様はいつものクール系美形というより親しみやすさが増す感じだ。
私はふふふと笑うと少し強引にもう片方の袋を取った。それでも、ビビエ様は大きな箱を抱えているのだ。
「私は平民育ちです。こういうことは慣れているんですよ」
「頼もしい限りです」
ビビエ様は少し軽くなった腕で箱を抱え直すと私の方を振り向いた。
「あー、このことは殿下には内密に。あの方がこのことを知ったら私に肉体労働させようとするかもしれません」
「え? まさか」
「いえ、いつも私は殿下を正す役割を担っています。殿下が煙たく思っているのですよ」
その様子は拗ねたようで私は思わず声を上げて笑ってしまう。
「笑わないでください」
「す、すみません。ビビエ様は可愛らしい方なんですね」
「さぁ、急ぎますよ」
「はい」
私はビビエ様に親近感を抱いた。
こんな気持ちは平民の学校に行っていた時以来だ。
ふわりと心が軽くなったのだった。
私はビビエ様が通りやすいように生徒室のドアを開けた。
「遅くなりました」
ビビエ様は既にいつものクール系美形に戻り、しれっとテーブルにアンケートをおろした。
「ああ、ご苦労だったな。フルール嬢も何度もありがとう」
殿下がアンケートを確認しながら声をかける。
「あっ、私も手伝います」
私はビビエ様が持ってきたアンケートに手を伸ばそうとするとマルセルくんがその手を止める。
「そっちはボクがやるよ。フルール嬢はこのアンケートを表にまとめてもらえるかな?」
「わかりました!!」
私はマルセルを始め殿下やアレクサンドラ様がまとめたアンケートを受け取って表にまとめる。
なかなか生徒の満足度は高そうだった。
「みなさん、充実しているみたいですね」
私は表を見ながら呟いた。
「そうみたいね。たまに、殿下への愛の告白も混ざっているわ。殿下は脇が甘くていらっしゃるもの」
「うるさい。これは支持率の裏返した。いいことだろう? なぁ、マルセル」
「はいはい、その通りです。それに僕やダニエルさんも同じくらい、いや姉さんという壁がないので多いくらいありますからね」
マルセルさんは手を止めずに返事を返した。
「まぁ、マルセルってば失礼ね」
「全くだ。アレクサンドラ、公爵家の教育を見直した方がいいぞ」
お二人が盛り上がっとところでビビエ様の冷たく冴え渡った一言が場をビシッと固める。
「集中してください。もう日が暮れます」
今日も生徒会室は平和の一言だった。
「あら? 私の名前もありますね」
私は手を伸ばして未集計のアンケートからカントループという文字が書いてある一枚を抜き取った。
「あっ!」
とマルセルくんが叫び
「おい!」
と殿下が止めたが私は見てしまった。
「カントループは……相応しく……ない」
私はガックリと肩を落とした。
「フルールさん、中にはそういう人もいるわ。気にする必要はなくってよ」
アレクサンドラ様はそう言って私の背中を撫でてくれた。
そう、わかっていた。平民育ちの私がこの生徒会に相応しくないなんて! 私が一番わかってる! でも、それでも! 私は自分の力でここにいる。
「だ、大丈夫です。すみません。取り乱してしまいました。わかっています。覚悟の上でここにいます」
私がキッと顔を上げて真っ直ぐに周りを見渡した。
「……」
「うん、そうだね。気にしたらダメだ。君は正々堂々とここにいるんだ」
「はい!」
マルセルくんがいつもの笑顔を向けてくれた。
アレクサンドラ様はずっと私の背を抱いてくれる。
ビビエ様もしっかりと頷いてくれているし、殿下は……。
「カントループ嬢、僕は君が生徒会役員で良かったと思っているよ。君は有能だし、しなやかな強さがある。君を友人として誇りに思う」
「ありがとうございます」
「僕のことは名前で呼ぶといい。許そう。僕も君をフルールと呼ぶよ」
「そんな、私のことはお好きにお呼びください。殿下のことはこれかも殿下と呼ばせてください」
「まぁ、いいよ。でも、僕のことは友人と思ってくれ」
「はい! ありがとうございます」
私は殿下の気持ちが嬉しくて笑顔になる。今まで誰にも誇りに思うなんて言われたことがなかった。
私はここにいられることを正式に認められたのだと思えたのだった。
1
お気に入りに追加
164
あなたにおすすめの小説
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
悪役令嬢に転生したと思ったら悪役令嬢の母親でした~娘は私が責任もって育てて見せます~
平山和人
恋愛
平凡なOLの私は乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界に転生してしまう。
しかも、私が悪役令嬢の母となってしまい、ゲームをめちゃくちゃにする悪役令嬢「エレローラ」が生まれてしまった。
このままでは我が家は破滅だ。私はエレローラをまともに教育することを決心する。
教育方針を巡って夫と対立したり、他の貴族から嫌われたりと辛い日々が続くが、それでも私は母として、頑張ることを諦めない。必ず娘を真っ当な令嬢にしてみせる。これは娘が悪役令嬢になってしまうと知り、奮闘する母親を描いたお話である。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
もしもし、王子様が困ってますけど?〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
乙女ゲームの悪役令嬢は生れかわる
レラン
恋愛
前世でプレーした。乙女ゲーム内に召喚転生させられた主人公。
すでに危機的状況の悪役令嬢に転生してしまい、ゲームに関わらないようにしていると、まさかのチート発覚!?
私は平穏な暮らしを求めただけだっだのに‥‥ふふふ‥‥‥チートがあるなら最大限活用してやる!!
そう意気込みのやりたい放題の、元悪役令嬢の日常。
⚠︎語彙力崩壊してます⚠︎
⚠︎誤字多発です⚠︎
⚠︎話の内容が薄っぺらです⚠︎
⚠︎ざまぁは、結構後になってしまいます⚠︎
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる