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第1章 悪役令嬢の帰還
14、御披露目パーティ前日
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「いよいよ明日ね。」
クローディアはクレア達と明日身につける予定のドレスの確認を行っていた。
クローディアが身につけるのは上品なブルーグリーンのドレスでマーメイドラインに近い体の線に沿った物だった。
胸元は大胆にカットされているが指先まであるロングスリーブが下品にならずに気品を感じさせるものだった。
「クローディア様、お美しいですわ!!」
「はい!!素晴らしいです!!」
「このデザインは珍しいですよね!絶対に目立ちます!!」
クレア、ドリス、エレンは鏡に映るクローディアを褒め称えた。
「ありがとう。あなた達がよくやってくれてたからよ。わたくしがあまり時間を取れなかったのによく希望通りのドレスを作らせてくれたわ。」
「そんなことは、、。クローディア様はお忙しいのですから当たり前です。でも、どうしてこうスカートが膨らむプリンセスラインのドレスはお召しにならないのですか?」
クレアが不思議そうに尋ねた。
「そうですよ!クローディアは可愛らしい服装もお似合いになられます。」
ドリスも、付け加えた。
「そうです!!クローディア様は普段着もストンとしたシンプルな服ばかりじゃないですか!」
エレンも不満そうに言った。
するとクローディアが困ったように返事をする。
「そうね、、、。もう十年もそんな服を着ていないから、、、今更という感じなのよ。あちらに行ってからは知識を身につけるのに夢中だったし、ほら、変な二十歳も上の男に見初められても嫌でしょう?なるべく目立たなくて、動きやすい服装をしていたのよ。」
「二十歳?」
「ああ、こちらの話よ。それより明日のパーティでどの料理が確実に安全かを教えて頂戴。もちろんお客様もいるし、毒を盛るような馬鹿はいないとは思うけど、念のためね。」
「、、、はい。」
三人は釈然としないながらもクローディアに仲間の料理人が担当するメニューを伝えた。
それを頷きながら聞いていたクローディアの心中は穏やかではなかった。
(わたくしは、、未だにあの予言書に縛られているのね、、。)
クローディアはショックだった。クレア達に聞かれて何気なく答えた言葉が二十歳も上の男に見初められ無い為とは、、。自分自身でも何故あんなに好きだったお洒落をしなくなったのか考えた事がなかったのだ。忙しくて興味がなくなったと思っていた。
それが心の奥、無意識に予言書に書かれていた事が起きるのを恐れていたと気付いてしまった。
(わたくしは、、、怖いのね。)
いくら運命から逃げられたと思っていてもいつ引き戻されるかとビクビクしている自分も確かにいる。
でもっと、クローディアは顔を上げた。
そして鏡に映る大人の女性を、もう甘やかされた公爵令嬢ではない大人の自分を見つめて気合を入れた。
(わたくしはわたくし自身で運命を変えたわ。これからもそうするのよ。クローディア!)
そう決意したクローディアは先程よりももっと神々しい雰囲気に包まれた。それは周りにいるものが思わず頭を垂れる程のオーラだった。
「おい、カーティス。シダールからは返答はあったのか?」
「はい、シダール王国のビクトル王子から喜んで滞在させていただくと返答がありました。それと、セドア共和国、マキオラ王国からも同様に返事を頂きました。」
「それだけいればアレは実行可能だな?」
「はい。もちろんです。今まではクローディア様にしてやられてばかりですからね。今度は私から法に則った反撃をさせていただきますよ。」
「ああ、そうしよう!カーティス。」
カーティスは一人はしゃぐローレンスを横目に心では恐ろしいことを考えていた。
(クローディアは一人で泣いていればいいんです。あの子は泣き顔が何より似合うのに、、、。生意気になったあの顔を今度は泣き喚くほど泣かせてあげましょう。)
突然フフフと笑い出したカーティスを流石にローレンスも少し気味悪げに見つめていた。
「あぁ、ローレンス、サオリはどうするんだ。王妃だろう?」
コホンと咳払いをしてカーティスはローレンスに確認を入れる。
するとはしゃいでいたローレンスがズンと暗く沈み小さな声で答えた。
「、、、サオリは呼ばない、、。」
「え?」
「サオリには何も話していない。」
「何をだ?」
「何もかもだ。クローディアが戻った事も王太子になった事も披露目のパーティがある事も話していない。」
「おい、、本当か?外国から要人も来るんだぞ?王妃抜きで出迎えるのか?」
「しょうがないだろ?、、、、、最近は特に妄想が酷いんだ、、。」
「ああ、あの故郷に帰れるってやつか。」
「ああ、今のサオリだと、私のマイナスにはなってもプラスにはならん。」
「まぁ、そうだな。欠席させるなら、ちゃんとしろよ。突然現れたりしたら計画が台無しになるからな。」
「わかっている。」
そうして二人も明日の最終確認を終えたのだった。
ビクトル王子を乗せた馬車がアッカルド王国に到着したのはパーティの前日の昼過ぎだった。
シダール王国の王宮と比べると随分とこじんまりとした建物が可愛らしさを感じさせた。いや、ここにあのクローディアがいると思うから可愛らしいと思うのだろうか?そんな事を考えながら馬車が王宮の門を潜るのを見ていた。
ガタン
馬車が止まると外側からノックされて返事をするとゆっくりとドアが開かれた。
ビクトル王子が馬車から降りるとダルトリーがすぐ目の前で頭を下げていた。
「ビクトル王子、ようこそお越しくださいました。心より歓迎させて頂きます。」
「ダルトリー子爵、久しいな。元気だったか?」
「はい。その節はご迷惑をおかけし申し訳ございません。ご心配頂きありがとうございます。」
「ああ、それなら良かった。」
「クローディア王太子殿下がお待ちです。こちらに、、。」
ダルトリーが案内に歩き出そうとしたその時、エントランスの階段から騒がしい一段がゾロゾロと降りてきた。
「これはこれはビクトル王子ではありませんか!!出迎えが遅れて申し訳ない。」
ローレンスの横柄な言葉にダルトリー以下外交部門の面々は顔をしかめた。確かにビクトル王子は、王子でローレンスは王なので位的には問題ないかもしれない。だがしかし、シダール王国とこのアッカルドでは国土も国力も違いすぎる程違う。その状況を鑑みてもローレンスは下手に出るべきだ。実際前王ヒューバードはそうしていた。
ビクトル王子に付いて来ていたアーベルは顔をしかめて、一歩前に出ようとした体をビクトル王子は留めて自分が前に出た。
「これはこれはローレンス王、ご機嫌麗しゅう。御即位の時は我が王家から誰も出席出来ず申し訳ありませんでした。」
そう言ってビクトル王子は爽やかに手を差し出した。
ローレンスはびっくりした顔をしたがそれでもおずおずと手を握ったのだ。
その様子をみてダルトリーは一先ず胸を撫で下ろした。
何故ならビクトル王子から手を差し出して、その手をローレンスが握った事でビクトル王子の方が地位が高いと示したのも同然だったのだ。
手を差し出すのは常に上位のものからという決まりに則った華麗な上下逆転となっていた。
「ローレンス王自ら出迎えとは痛み入ります。しかしながら今から今回の主役であるクローディア王太子との顔合わせがありますので失礼いたします。」
ビクトル王子は、それだけを告げるとローレンスの返事も待たずにダルトリーに案内するよう目線を送った。
ダルトリーはローレンスを横目にそれでもこちらですとその場を去ったのだ。
エントランスに残されたのは自国の王とその側近達だった。
クローディアはクレア達と明日身につける予定のドレスの確認を行っていた。
クローディアが身につけるのは上品なブルーグリーンのドレスでマーメイドラインに近い体の線に沿った物だった。
胸元は大胆にカットされているが指先まであるロングスリーブが下品にならずに気品を感じさせるものだった。
「クローディア様、お美しいですわ!!」
「はい!!素晴らしいです!!」
「このデザインは珍しいですよね!絶対に目立ちます!!」
クレア、ドリス、エレンは鏡に映るクローディアを褒め称えた。
「ありがとう。あなた達がよくやってくれてたからよ。わたくしがあまり時間を取れなかったのによく希望通りのドレスを作らせてくれたわ。」
「そんなことは、、。クローディア様はお忙しいのですから当たり前です。でも、どうしてこうスカートが膨らむプリンセスラインのドレスはお召しにならないのですか?」
クレアが不思議そうに尋ねた。
「そうですよ!クローディアは可愛らしい服装もお似合いになられます。」
ドリスも、付け加えた。
「そうです!!クローディア様は普段着もストンとしたシンプルな服ばかりじゃないですか!」
エレンも不満そうに言った。
するとクローディアが困ったように返事をする。
「そうね、、、。もう十年もそんな服を着ていないから、、、今更という感じなのよ。あちらに行ってからは知識を身につけるのに夢中だったし、ほら、変な二十歳も上の男に見初められても嫌でしょう?なるべく目立たなくて、動きやすい服装をしていたのよ。」
「二十歳?」
「ああ、こちらの話よ。それより明日のパーティでどの料理が確実に安全かを教えて頂戴。もちろんお客様もいるし、毒を盛るような馬鹿はいないとは思うけど、念のためね。」
「、、、はい。」
三人は釈然としないながらもクローディアに仲間の料理人が担当するメニューを伝えた。
それを頷きながら聞いていたクローディアの心中は穏やかではなかった。
(わたくしは、、未だにあの予言書に縛られているのね、、。)
クローディアはショックだった。クレア達に聞かれて何気なく答えた言葉が二十歳も上の男に見初められ無い為とは、、。自分自身でも何故あんなに好きだったお洒落をしなくなったのか考えた事がなかったのだ。忙しくて興味がなくなったと思っていた。
それが心の奥、無意識に予言書に書かれていた事が起きるのを恐れていたと気付いてしまった。
(わたくしは、、、怖いのね。)
いくら運命から逃げられたと思っていてもいつ引き戻されるかとビクビクしている自分も確かにいる。
でもっと、クローディアは顔を上げた。
そして鏡に映る大人の女性を、もう甘やかされた公爵令嬢ではない大人の自分を見つめて気合を入れた。
(わたくしはわたくし自身で運命を変えたわ。これからもそうするのよ。クローディア!)
そう決意したクローディアは先程よりももっと神々しい雰囲気に包まれた。それは周りにいるものが思わず頭を垂れる程のオーラだった。
「おい、カーティス。シダールからは返答はあったのか?」
「はい、シダール王国のビクトル王子から喜んで滞在させていただくと返答がありました。それと、セドア共和国、マキオラ王国からも同様に返事を頂きました。」
「それだけいればアレは実行可能だな?」
「はい。もちろんです。今まではクローディア様にしてやられてばかりですからね。今度は私から法に則った反撃をさせていただきますよ。」
「ああ、そうしよう!カーティス。」
カーティスは一人はしゃぐローレンスを横目に心では恐ろしいことを考えていた。
(クローディアは一人で泣いていればいいんです。あの子は泣き顔が何より似合うのに、、、。生意気になったあの顔を今度は泣き喚くほど泣かせてあげましょう。)
突然フフフと笑い出したカーティスを流石にローレンスも少し気味悪げに見つめていた。
「あぁ、ローレンス、サオリはどうするんだ。王妃だろう?」
コホンと咳払いをしてカーティスはローレンスに確認を入れる。
するとはしゃいでいたローレンスがズンと暗く沈み小さな声で答えた。
「、、、サオリは呼ばない、、。」
「え?」
「サオリには何も話していない。」
「何をだ?」
「何もかもだ。クローディアが戻った事も王太子になった事も披露目のパーティがある事も話していない。」
「おい、、本当か?外国から要人も来るんだぞ?王妃抜きで出迎えるのか?」
「しょうがないだろ?、、、、、最近は特に妄想が酷いんだ、、。」
「ああ、あの故郷に帰れるってやつか。」
「ああ、今のサオリだと、私のマイナスにはなってもプラスにはならん。」
「まぁ、そうだな。欠席させるなら、ちゃんとしろよ。突然現れたりしたら計画が台無しになるからな。」
「わかっている。」
そうして二人も明日の最終確認を終えたのだった。
ビクトル王子を乗せた馬車がアッカルド王国に到着したのはパーティの前日の昼過ぎだった。
シダール王国の王宮と比べると随分とこじんまりとした建物が可愛らしさを感じさせた。いや、ここにあのクローディアがいると思うから可愛らしいと思うのだろうか?そんな事を考えながら馬車が王宮の門を潜るのを見ていた。
ガタン
馬車が止まると外側からノックされて返事をするとゆっくりとドアが開かれた。
ビクトル王子が馬車から降りるとダルトリーがすぐ目の前で頭を下げていた。
「ビクトル王子、ようこそお越しくださいました。心より歓迎させて頂きます。」
「ダルトリー子爵、久しいな。元気だったか?」
「はい。その節はご迷惑をおかけし申し訳ございません。ご心配頂きありがとうございます。」
「ああ、それなら良かった。」
「クローディア王太子殿下がお待ちです。こちらに、、。」
ダルトリーが案内に歩き出そうとしたその時、エントランスの階段から騒がしい一段がゾロゾロと降りてきた。
「これはこれはビクトル王子ではありませんか!!出迎えが遅れて申し訳ない。」
ローレンスの横柄な言葉にダルトリー以下外交部門の面々は顔をしかめた。確かにビクトル王子は、王子でローレンスは王なので位的には問題ないかもしれない。だがしかし、シダール王国とこのアッカルドでは国土も国力も違いすぎる程違う。その状況を鑑みてもローレンスは下手に出るべきだ。実際前王ヒューバードはそうしていた。
ビクトル王子に付いて来ていたアーベルは顔をしかめて、一歩前に出ようとした体をビクトル王子は留めて自分が前に出た。
「これはこれはローレンス王、ご機嫌麗しゅう。御即位の時は我が王家から誰も出席出来ず申し訳ありませんでした。」
そう言ってビクトル王子は爽やかに手を差し出した。
ローレンスはびっくりした顔をしたがそれでもおずおずと手を握ったのだ。
その様子をみてダルトリーは一先ず胸を撫で下ろした。
何故ならビクトル王子から手を差し出して、その手をローレンスが握った事でビクトル王子の方が地位が高いと示したのも同然だったのだ。
手を差し出すのは常に上位のものからという決まりに則った華麗な上下逆転となっていた。
「ローレンス王自ら出迎えとは痛み入ります。しかしながら今から今回の主役であるクローディア王太子との顔合わせがありますので失礼いたします。」
ビクトル王子は、それだけを告げるとローレンスの返事も待たずにダルトリーに案内するよう目線を送った。
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