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第46話 夜の旅立ち
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「なんで私があんたたちと旅に出なきゃいけないのよ。しかもこんな夜から……」
城を出てしばらく経つのにまだ文句を言っているエルメス。
「まあそう言うなって。エルメスもずっと城の中にいて暇してただろ」
「あなたが私を引っ張り込んだんですからね、カズン王子」
引っ張り込んだで言えばそれはお互い様だ。
「エルメスどの、頑張りましょう」
「姉さん、往生際が悪いわよ」
スズとカルチェが口を開く。
「あのねぇ、私はあんたたちとは体のつくりが違ってかよわいの。化け物みたいな体力はないのよ」
ふくれっつらのエルメスが言った。
「化け物って何よ姉さんっ」
「あんたたちそろいもそろって化け物みたいなもんじゃない」
「姉さんだって気味悪い魔術使うくせに」
カルチェは普段は礼儀正しいのにエルメス相手だと別人のような言葉遣いになる。
こっちの方が素のカルチェなのかもしれないな。
「まあまあ、エルメスどの、カルチェどの。そう興奮なさらずに」
メイド姿のスズが二人の間に割って入る。
「なあ、なんでスズはメイド服なんか着ているんだ?」
武道大会の時に着ていた忍び装束があるだろうに。
「忍びは忍ぶ者ですから。戦闘用の忍び装束では目立ちますゆえ」
俺を見上げながら答える。
メイド服も充分目を引くと思うが。
「カルチェ、あんたその仮面とりなさいよ。暑苦しいわね」
エルメスがカルチェにつっかかる。
まあ、たしかに肩当てや胸当てはともかく仮面はカルチェの顔が見えなくなるから表情がわからない。
「いいでしょ、別に。私の勝手じゃないの」
「ねぇカズン王子、どう思う? 仮面取った方がいいわよね?」
「ま、まあそうだな。その方がカルチェの顔が見えるからな」
「っ!?」
カルチェがびくっとなる。
「カ、カズン王子様は私の顔が見えた方がよいのですか?」
「ん? ああ、まあね」
表情が読めた方がいいに決まっている。
すると、カルチェはそっと仮面を外した。
顔が少し紅潮している。
やっぱりカルチェも暑かったのか。
「あ~あ色気づいちゃって、この子ったらやだやだ」
「それよりカズンどの、その石板とやらはどこにあるのですか?」
スズが訊いてくる。
「さあ?」
「はぁ? 場所がわからないなら私たちどこに向かって歩いてたんですかっ?」
「いや、なんとなく」
だって肝心の国王も何も知らないっていうんだもんな。
「はぁ……最悪。長い旅になりそうだわ」
エルメスが城下町を出た辺りの小道で立ち止まった。
「そうだっ。こんな時こそ姉さんの魔術の出番じゃない」
「そうです。探し物探しの魔術をエルメスどの是非お願いします」
スズが手を合わせる。
「あんたたちねぇ、魔術を過大評価しすぎよ。そんな魔術があったらとっくに使ってるわ」
打つ手なしか。
俺たちの石板探しの旅は城下町を出てすぐに暗礁に乗り上げた。
「もう~、夜だってのに暑いわね」
エルメスの一言で俺たちは一旦草むらに腰を落ち着けた。
「これからどうしましょうか?」
カルチェが訊いてくる。
「そうだなぁ……」
「一度城に戻るというのはどうですか?」
スズが提案する。
却下だ。あの国王は何も知らないだろう。
「大体どうするつもりだったんですか、カズン王子は」
「いや、俺もお前の魔術に期待していたから」
「だーかーら、私の魔術じゃせいぜい……あ、ちょっと待ってください。もしかしたら出来るかもしれません」
エルメスが立ち上がった。
俺はエルメスを見上げる。それにしても足長いなこいつ。
「どういうことだエルメス?」
「物探しが得意な魔獣を召喚すればいいんですよ!」
エルメスが言い放った。
「魔獣ですか?」
「そうよ。魔獣の中には変わった特性を持ったものがいるの。だからそいつを上手く召喚出来れば石板探しに役立つかもしれないわっ」
スズに丁寧に説明してやるエルメス。
「ふむふむ、魔獣とはやりますね」
「でも姉さん、そんな魔獣召喚出来るの? その前にそんな魔獣いるの?」
「それはやってみなくちゃわからないわっ。でも意外となんとかなるものよ。私に任せなさい!」
エルメスは小さい胸をぽんと叩いた。
「じゃあみんな町で水とチョークを買ってきてちょうだい。チョークがなければタマゴでもいいわっ」
「なんでだよ」
「魔獣の召喚に使うに決まってるじゃないですか」
そんなこともわからないのと言いたげな目で俺を見下ろす。
「お前は行かないのか?」
「私はかよわい乙女なんです」
そう言ってからはエルメスはてこでも動こうとしなかった。
「おい、起きろ。買ってきたぞ」
気持ちよさそうに寝ていたエルメスを起こす。
「姉さん、チョークがなかったからタマゴを買ってきたけど」
「ん、ああそれで大丈夫よ」
エルメスがカルチェの持っているタマゴを見る。
「じゃあ、それを割って。中身は捨てちゃっていいから」
何様だ。
「捨てるんですか? でしたら拙者が食べてもいいですか?」
「いいけど、あんたそれ全部食べるわけ?」
「無論です」
「あっスズちゃん私も一つもらうわ」
とカルチェが言う。
俺たちは合計十個のタマゴを割った。
「これでいいか?」
「それじゃあ今度は殻を粉々になるまで潰してください」
「……はいはい」
「潰したぞ。これでいいんだな」
「はい。では始めますね。まずは水をこうやって……」
エルメスは水を地面にこぼした。
ドポドポドポと落としていく。
やがて小さな水たまりが出来た。
「ここにタマゴの殻の粉をま~るく……」
タマゴの殻の粉で水面に円を描いていくエルメス。
「あとは…………」
目をつぶり、なにやらぶつぶつと呪文のようなものを唱えている。
そして、
「異世界の魔獣よ、今この世界に顕現せよ!」
その瞬間、タマゴの殻の粉で描いた魔法陣がピンク色に光りだした。
ピンク色の光が辺りを照らす。
ボフン!
小さな爆発が起こって砂煙が立ち込めた。
「砂煙で前が見えないです」
スズの声がする。
「プププッ!」
前方から魔獣らしき鳴き声が聞こえた。
しばらくすると砂煙が収まっていく。
魔獣の姿があらわになった。
「プププ」
そこには丸々と太ったスズメのような魔獣がぱたぱたと翼をばたつかせて浮かんでいた。
「やったわ、成功よ!」
エルメスが叫ぶ。
「これが成功なの? 太ったスズメにしか見えないけど」
とカルチェは俺と同意見のようだ。
「うるさいわね、私が成功って言ったら成功なのっ」
「わぁ可愛いですね。これが魔獣ですか」
魔獣を手のひらの上に乗せるスズ。
「ボヨンボヨンしてますよ」
「ほらスズも喜んでるじゃない。充分可愛いわよ」
「可愛いかどうかじゃなくて問題は石板を探せるかどうかよ、姉さん」
「わかってるわよ」とカルチェに言うとエルメスは魔獣に向き直った。
「さあ、あんた。早速だけど働いてもらうわよ。いい? 私たちは今古代の石板を探しているの、どこにあるかわかる?」
すると魔獣が「プププ!」とスズの手のひらの上から浮かび上がった。
俺たちを先導するように後ろを振り返りながらゆっくり飛ぶ魔獣。
「ほら、案内してくれるみたいよ」
エルメスが指を差して喜ぶ。
「本当かしら」
「あの魔獣の名前はプフにしましょう。それがいいです」
三者三様の反応を示した。
「じゃあ、プフの後に続いて行くわよ!」
エルメスは俺たちの先頭きって意気揚々と歩き出した。
城を出てしばらく経つのにまだ文句を言っているエルメス。
「まあそう言うなって。エルメスもずっと城の中にいて暇してただろ」
「あなたが私を引っ張り込んだんですからね、カズン王子」
引っ張り込んだで言えばそれはお互い様だ。
「エルメスどの、頑張りましょう」
「姉さん、往生際が悪いわよ」
スズとカルチェが口を開く。
「あのねぇ、私はあんたたちとは体のつくりが違ってかよわいの。化け物みたいな体力はないのよ」
ふくれっつらのエルメスが言った。
「化け物って何よ姉さんっ」
「あんたたちそろいもそろって化け物みたいなもんじゃない」
「姉さんだって気味悪い魔術使うくせに」
カルチェは普段は礼儀正しいのにエルメス相手だと別人のような言葉遣いになる。
こっちの方が素のカルチェなのかもしれないな。
「まあまあ、エルメスどの、カルチェどの。そう興奮なさらずに」
メイド姿のスズが二人の間に割って入る。
「なあ、なんでスズはメイド服なんか着ているんだ?」
武道大会の時に着ていた忍び装束があるだろうに。
「忍びは忍ぶ者ですから。戦闘用の忍び装束では目立ちますゆえ」
俺を見上げながら答える。
メイド服も充分目を引くと思うが。
「カルチェ、あんたその仮面とりなさいよ。暑苦しいわね」
エルメスがカルチェにつっかかる。
まあ、たしかに肩当てや胸当てはともかく仮面はカルチェの顔が見えなくなるから表情がわからない。
「いいでしょ、別に。私の勝手じゃないの」
「ねぇカズン王子、どう思う? 仮面取った方がいいわよね?」
「ま、まあそうだな。その方がカルチェの顔が見えるからな」
「っ!?」
カルチェがびくっとなる。
「カ、カズン王子様は私の顔が見えた方がよいのですか?」
「ん? ああ、まあね」
表情が読めた方がいいに決まっている。
すると、カルチェはそっと仮面を外した。
顔が少し紅潮している。
やっぱりカルチェも暑かったのか。
「あ~あ色気づいちゃって、この子ったらやだやだ」
「それよりカズンどの、その石板とやらはどこにあるのですか?」
スズが訊いてくる。
「さあ?」
「はぁ? 場所がわからないなら私たちどこに向かって歩いてたんですかっ?」
「いや、なんとなく」
だって肝心の国王も何も知らないっていうんだもんな。
「はぁ……最悪。長い旅になりそうだわ」
エルメスが城下町を出た辺りの小道で立ち止まった。
「そうだっ。こんな時こそ姉さんの魔術の出番じゃない」
「そうです。探し物探しの魔術をエルメスどの是非お願いします」
スズが手を合わせる。
「あんたたちねぇ、魔術を過大評価しすぎよ。そんな魔術があったらとっくに使ってるわ」
打つ手なしか。
俺たちの石板探しの旅は城下町を出てすぐに暗礁に乗り上げた。
「もう~、夜だってのに暑いわね」
エルメスの一言で俺たちは一旦草むらに腰を落ち着けた。
「これからどうしましょうか?」
カルチェが訊いてくる。
「そうだなぁ……」
「一度城に戻るというのはどうですか?」
スズが提案する。
却下だ。あの国王は何も知らないだろう。
「大体どうするつもりだったんですか、カズン王子は」
「いや、俺もお前の魔術に期待していたから」
「だーかーら、私の魔術じゃせいぜい……あ、ちょっと待ってください。もしかしたら出来るかもしれません」
エルメスが立ち上がった。
俺はエルメスを見上げる。それにしても足長いなこいつ。
「どういうことだエルメス?」
「物探しが得意な魔獣を召喚すればいいんですよ!」
エルメスが言い放った。
「魔獣ですか?」
「そうよ。魔獣の中には変わった特性を持ったものがいるの。だからそいつを上手く召喚出来れば石板探しに役立つかもしれないわっ」
スズに丁寧に説明してやるエルメス。
「ふむふむ、魔獣とはやりますね」
「でも姉さん、そんな魔獣召喚出来るの? その前にそんな魔獣いるの?」
「それはやってみなくちゃわからないわっ。でも意外となんとかなるものよ。私に任せなさい!」
エルメスは小さい胸をぽんと叩いた。
「じゃあみんな町で水とチョークを買ってきてちょうだい。チョークがなければタマゴでもいいわっ」
「なんでだよ」
「魔獣の召喚に使うに決まってるじゃないですか」
そんなこともわからないのと言いたげな目で俺を見下ろす。
「お前は行かないのか?」
「私はかよわい乙女なんです」
そう言ってからはエルメスはてこでも動こうとしなかった。
「おい、起きろ。買ってきたぞ」
気持ちよさそうに寝ていたエルメスを起こす。
「姉さん、チョークがなかったからタマゴを買ってきたけど」
「ん、ああそれで大丈夫よ」
エルメスがカルチェの持っているタマゴを見る。
「じゃあ、それを割って。中身は捨てちゃっていいから」
何様だ。
「捨てるんですか? でしたら拙者が食べてもいいですか?」
「いいけど、あんたそれ全部食べるわけ?」
「無論です」
「あっスズちゃん私も一つもらうわ」
とカルチェが言う。
俺たちは合計十個のタマゴを割った。
「これでいいか?」
「それじゃあ今度は殻を粉々になるまで潰してください」
「……はいはい」
「潰したぞ。これでいいんだな」
「はい。では始めますね。まずは水をこうやって……」
エルメスは水を地面にこぼした。
ドポドポドポと落としていく。
やがて小さな水たまりが出来た。
「ここにタマゴの殻の粉をま~るく……」
タマゴの殻の粉で水面に円を描いていくエルメス。
「あとは…………」
目をつぶり、なにやらぶつぶつと呪文のようなものを唱えている。
そして、
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その瞬間、タマゴの殻の粉で描いた魔法陣がピンク色に光りだした。
ピンク色の光が辺りを照らす。
ボフン!
小さな爆発が起こって砂煙が立ち込めた。
「砂煙で前が見えないです」
スズの声がする。
「プププッ!」
前方から魔獣らしき鳴き声が聞こえた。
しばらくすると砂煙が収まっていく。
魔獣の姿があらわになった。
「プププ」
そこには丸々と太ったスズメのような魔獣がぱたぱたと翼をばたつかせて浮かんでいた。
「やったわ、成功よ!」
エルメスが叫ぶ。
「これが成功なの? 太ったスズメにしか見えないけど」
とカルチェは俺と同意見のようだ。
「うるさいわね、私が成功って言ったら成功なのっ」
「わぁ可愛いですね。これが魔獣ですか」
魔獣を手のひらの上に乗せるスズ。
「ボヨンボヨンしてますよ」
「ほらスズも喜んでるじゃない。充分可愛いわよ」
「可愛いかどうかじゃなくて問題は石板を探せるかどうかよ、姉さん」
「わかってるわよ」とカルチェに言うとエルメスは魔獣に向き直った。
「さあ、あんた。早速だけど働いてもらうわよ。いい? 私たちは今古代の石板を探しているの、どこにあるかわかる?」
すると魔獣が「プププ!」とスズの手のひらの上から浮かび上がった。
俺たちを先導するように後ろを振り返りながらゆっくり飛ぶ魔獣。
「ほら、案内してくれるみたいよ」
エルメスが指を差して喜ぶ。
「本当かしら」
「あの魔獣の名前はプフにしましょう。それがいいです」
三者三様の反応を示した。
「じゃあ、プフの後に続いて行くわよ!」
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