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第195話 ダイヤモンドティアラ
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ゴゴゴゴゴ……と部屋が開放されて新たな階段が現れた。
宝箱も出現する。
「スラさん、すごいです~。フロアボスをあんなに簡単に倒しちゃうなんて」
『ククリちゃんありがとー。マツイさん、あたしもう足手まといじゃないかんね、一緒に戦えるよっ』
「あ、ああ。確かにその特技はすごいな」
スラはいともたやすくマザーイエティを瞬殺してしまった。
もちろんマザーイエティの弱点が炎だったという相性も味方したのだろうがそれにしてもあっけなく片が付いた。
『さっ、マツイさん。アイテム回収しとこ』
自信をつけたスラが率先して宝箱に近付いていく。
「お、おう」
俺もあとに続いて宝箱に手をかけた。
ガチャ。ギイィィ……。
「ん、なんだ?」
中に入っていたものはきらきらと光り輝くわっか状のものだった。
「わあ、それは防御力+40のダイヤモンドティアラですよ」
と宝箱の中を覗き込みながらククリ。
「へーダイヤモンドか……ってだいぶ軽いなこれ」
持ってみると非常に軽くそれでいて硬そうだった。
「でもティアラって女性用じゃなかったっけ?」
「そうですけど別にマツイさんが装備しても問題ないですよ」
「うん、そうだなぁ……」
こんなに軽くて防御力も高いのなら……。
「スラ、これやるよ」
『えっあたしにっ!?』
「ああ。これならスラにも装備できるだろ」
『マジで? もらっていいの?』
「いいよ。俺は鎧も盾も靴も装備してるからな。スラもこれから一緒に戦うんだ、なんか装備しておいた方がいいだろ」
俺には既にミラクルアーマーと青銅の盾と韋駄天シューズという装備品がある。
ティアラくらいスラにやらないとさすがに悪い気がする。
『やったー! マツイさんちょー好きー、ありがとねマツイさんっ!』
俺はスラの頭にダイヤモンドティアラをかぶせてやった。
スラは満面の笑みで俺を見上げている。
『どう? 似合う?』
「うん、まあまあかな……」
『えー、なにそれー』
スラとのやり取りになんかちょっとだけ照れる。
「さ、さあ。じゃあ次の階層に下りるか」
「次は地下十六階層なのでオーガというモンスターが出てきます。人型のモンスターで頭がいいので宝箱を勝手に開けている場合がありますからアイテムは期待できないかもしれません」
「そうなのか? まいったな……」
地下十六階層の宝箱ならいいアイテムが入ってそうなのに。
『だいじょぶだいじょぶ、あたしがいるじゃん』
「はいはい、そうだな。まあ、行ってみるか」
「はい、行きましょう」
『行こ行こっ』
俺たちはオーガの待つ地下十六階層に歩を進めた。
宝箱も出現する。
「スラさん、すごいです~。フロアボスをあんなに簡単に倒しちゃうなんて」
『ククリちゃんありがとー。マツイさん、あたしもう足手まといじゃないかんね、一緒に戦えるよっ』
「あ、ああ。確かにその特技はすごいな」
スラはいともたやすくマザーイエティを瞬殺してしまった。
もちろんマザーイエティの弱点が炎だったという相性も味方したのだろうがそれにしてもあっけなく片が付いた。
『さっ、マツイさん。アイテム回収しとこ』
自信をつけたスラが率先して宝箱に近付いていく。
「お、おう」
俺もあとに続いて宝箱に手をかけた。
ガチャ。ギイィィ……。
「ん、なんだ?」
中に入っていたものはきらきらと光り輝くわっか状のものだった。
「わあ、それは防御力+40のダイヤモンドティアラですよ」
と宝箱の中を覗き込みながらククリ。
「へーダイヤモンドか……ってだいぶ軽いなこれ」
持ってみると非常に軽くそれでいて硬そうだった。
「でもティアラって女性用じゃなかったっけ?」
「そうですけど別にマツイさんが装備しても問題ないですよ」
「うん、そうだなぁ……」
こんなに軽くて防御力も高いのなら……。
「スラ、これやるよ」
『えっあたしにっ!?』
「ああ。これならスラにも装備できるだろ」
『マジで? もらっていいの?』
「いいよ。俺は鎧も盾も靴も装備してるからな。スラもこれから一緒に戦うんだ、なんか装備しておいた方がいいだろ」
俺には既にミラクルアーマーと青銅の盾と韋駄天シューズという装備品がある。
ティアラくらいスラにやらないとさすがに悪い気がする。
『やったー! マツイさんちょー好きー、ありがとねマツイさんっ!』
俺はスラの頭にダイヤモンドティアラをかぶせてやった。
スラは満面の笑みで俺を見上げている。
『どう? 似合う?』
「うん、まあまあかな……」
『えー、なにそれー』
スラとのやり取りになんかちょっとだけ照れる。
「さ、さあ。じゃあ次の階層に下りるか」
「次は地下十六階層なのでオーガというモンスターが出てきます。人型のモンスターで頭がいいので宝箱を勝手に開けている場合がありますからアイテムは期待できないかもしれません」
「そうなのか? まいったな……」
地下十六階層の宝箱ならいいアイテムが入ってそうなのに。
『だいじょぶだいじょぶ、あたしがいるじゃん』
「はいはい、そうだな。まあ、行ってみるか」
「はい、行きましょう」
『行こ行こっ』
俺たちはオーガの待つ地下十六階層に歩を進めた。
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