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第188話 メドゥーサクイーン
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「あいつがこのフロアのボスか……」
俺は通路から部屋の中を覗き見る。
部屋の中央にはメドゥーサそっくりのモンスターがうつむいて立っていた。
違うところといえば翼の色が金色がかっているところくらいか。
「メドゥーサクイーンです。メドゥーサ同様目を合わせたら石化しちゃいますから絶対目を見ちゃ駄目ですよ」
俺の頭の上でククリが喋る。
「ああ、目を見ないように速攻で片づけてやる」
そう言うと俺は目を閉じて魔眼の透視能力を発動した。
自分のまぶたを透視してメドゥーサクイーンを見据える。
「じゃあいくぞっ」
部屋に足を踏み入れると後ろの通路が塞がった。
これで逃げ場はない。
『シャー!』
メドゥーサクイーンは俺をギロッとにらみつけてきた。
だが直接目を合わせているわけではないので石化はしない。
長時間は透視能力を使えないので俺はメドゥーサクイーンめがけ走り出す。
「はぁっ!」
剣を振り下ろすがメドゥーサクイーンは一瞬早く宙に飛んで逃げた。
「あ、くそっ……」
まいったな……俺はヒーローマントを持っていない。
バトルメテオもミノケンタウロスに使ってからまだ三日経っていないし……。
すると、
「マツイさん、飛翔魔法で飛べますよ!」
ククリが俺の心情を察したようにアドバイスを飛ばしてきた。
その手があったっ。
「フライ!」
俺がフライと口にすると体がふわっと宙に浮いた。
飛んでいられる時間は限られている。
早いとこ勝負をつけないと。
俺は目を閉じたままひゅーんとメドゥーサクイーンにもとに向かっていく。
『シャー!』
「おりゃっ」
キンッ。
俺は剣を振るうがメドゥーサクイーンはこれを腕でガードした。
「マツイさん、メドゥーサクイーンの腕は鋼鉄製なのでほかを狙ってくださいっ」
「わかったっ」
と元気よく返事をしたもののそろそろ目が痛くなってきたぞ。
一旦メドゥーサクイーンから目線を外して目を開けないと限界だ。
俺はメドゥーサクイーンから離れて地上に下り立つと下を向いて目を開けた。
「駄目ですっ!」
ククリの叫ぶ声。
俺の視界に飛び込んできたのはメドゥーサクイーンだった。
メドゥーサクイーンは下から覗き込むように体をひねって目を見開いたまま俺を見上げていた。
「っ!?」
その瞬間体が動かなくなる。
俺の体は一瞬にして石になってしまっていた。
……。
駄目だ、喋ることも出来ない。
「マツイさん!」
『マツイさんっ!』
ククリとスラの声が後ろから聞こえるがもちろん振り向くことも出来ない。
『クックックッ……』
メドゥーサクイーンは石になった俺を見て口が裂けたように口角を上げて笑った。
そして俺の顔めがけこぶしを振り上げてきた。
『シャー!』
逃げられないっ、破壊されるっ、死ぬっ……!
俺は通路から部屋の中を覗き見る。
部屋の中央にはメドゥーサそっくりのモンスターがうつむいて立っていた。
違うところといえば翼の色が金色がかっているところくらいか。
「メドゥーサクイーンです。メドゥーサ同様目を合わせたら石化しちゃいますから絶対目を見ちゃ駄目ですよ」
俺の頭の上でククリが喋る。
「ああ、目を見ないように速攻で片づけてやる」
そう言うと俺は目を閉じて魔眼の透視能力を発動した。
自分のまぶたを透視してメドゥーサクイーンを見据える。
「じゃあいくぞっ」
部屋に足を踏み入れると後ろの通路が塞がった。
これで逃げ場はない。
『シャー!』
メドゥーサクイーンは俺をギロッとにらみつけてきた。
だが直接目を合わせているわけではないので石化はしない。
長時間は透視能力を使えないので俺はメドゥーサクイーンめがけ走り出す。
「はぁっ!」
剣を振り下ろすがメドゥーサクイーンは一瞬早く宙に飛んで逃げた。
「あ、くそっ……」
まいったな……俺はヒーローマントを持っていない。
バトルメテオもミノケンタウロスに使ってからまだ三日経っていないし……。
すると、
「マツイさん、飛翔魔法で飛べますよ!」
ククリが俺の心情を察したようにアドバイスを飛ばしてきた。
その手があったっ。
「フライ!」
俺がフライと口にすると体がふわっと宙に浮いた。
飛んでいられる時間は限られている。
早いとこ勝負をつけないと。
俺は目を閉じたままひゅーんとメドゥーサクイーンにもとに向かっていく。
『シャー!』
「おりゃっ」
キンッ。
俺は剣を振るうがメドゥーサクイーンはこれを腕でガードした。
「マツイさん、メドゥーサクイーンの腕は鋼鉄製なのでほかを狙ってくださいっ」
「わかったっ」
と元気よく返事をしたもののそろそろ目が痛くなってきたぞ。
一旦メドゥーサクイーンから目線を外して目を開けないと限界だ。
俺はメドゥーサクイーンから離れて地上に下り立つと下を向いて目を開けた。
「駄目ですっ!」
ククリの叫ぶ声。
俺の視界に飛び込んできたのはメドゥーサクイーンだった。
メドゥーサクイーンは下から覗き込むように体をひねって目を見開いたまま俺を見上げていた。
「っ!?」
その瞬間体が動かなくなる。
俺の体は一瞬にして石になってしまっていた。
……。
駄目だ、喋ることも出来ない。
「マツイさん!」
『マツイさんっ!』
ククリとスラの声が後ろから聞こえるがもちろん振り向くことも出来ない。
『クックックッ……』
メドゥーサクイーンは石になった俺を見て口が裂けたように口角を上げて笑った。
そして俺の顔めがけこぶしを振り上げてきた。
『シャー!』
逃げられないっ、破壊されるっ、死ぬっ……!
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