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第28章 魔大陸編
2812.最初の四天王
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いよいよ、本当の魔王軍との戦いが始まる。しっかり、準備して、戦わないといけない。私は、改めて、気を引き締めた。特に、無理強いの様に連れて来た白魔導士の2人には、怪我をさせてはいけない。
「さあ、皆、いよいよ、本当の魔法軍との戦いになる。白魔導士の2人は、危険な状態になったら、直ぐに転移魔法用の神具で、この場所まで、避難して欲しい」
「はい、分りました。でも、その判断は、私にさせてください」
サーキが、納得しながらも、強気な発言をした。
「基本的には、各自に任せるが、死に至るような状況なら、見逃すことはできない」
「分かりました。その時は、テラjrにお任せします」
「ビーランも、それでいいかな?」
「はい。結構です」
私は、闇魔法で、デーモン・シールドのメンバーの全員を個別にシールドして、防御力を高めた。
「ここからは、デーモン・シールドのパーティとして、進んで行く。何か、気が付いたら、直ぐに、思念伝達で、全員に伝えてくれ。常に、情報を共有して欲しい」
「「はい。了解」」
各自が、装備の点検やアイテムボックスの中を確認した。どのような魔人かわからないので、最新の注意をした。
私は、再度、スキル探索で、周囲の状態を調べた。特に、大きな変化はないようだ。魔人らしき者は、移動していない。私達は、ゆっくりと、魔人らしき者がいる場所へ移動していった。
隠密魔法で、姿を消していたので、目視できるところまで、私達を完治されることなく近づくことが出来た。
しかし、ここからは、おそらく見つかってしまうだろう。
私は、遠距離攻撃で、相手の反応を見ることにした。これからのパーティ内での会話は、すべて、思念伝達で、行うことにした。その旨を、まず、最初に、全員に伝えた。
「これからは、すべて、思念伝達で、行ってくれ」
と私は、思念伝達で、全員に連絡した。
「「了解」」
「アオイ、遠距離攻撃で、あの魔人を攻撃してくれ」
「はい。火柱」
アオイの遠距離魔法攻撃は、魔人に命中した。しかし、魔人の周りには、無数の虫が飛んでおり、それらに魔法の効力が阻害されてしまった。魔人自体には、損傷を与えることは出来なかった。
魔人は、こちらの攻撃に対応するために、空を飛んで、私達の上空に現れた。
「誰だ。よく、ここまで来ることが出来たな。だが、それも、直ぐに終わる」
空中に浮かぶ魔人を見ると、周りに無数のハエが魔人を支えていることが分かった。魔人自身が空を飛んでいるのではなく、無数のハエが、魔人を支えているのだ。
「火柱」
すぐさま、アオイが魔法攻撃を始めた。だが、先ほどと同じように、周りのハエを殺しただけだ。魔人には、何の損傷も与えることができないでいた。
「アオイ、連続攻撃だ!」
「はい。火柱、火柱」、火柱」」
アオイが、火魔法で、攻撃を繰り返している。それに合わせて、私も、攻撃を開始した。
「風壁、風壁」
魔人の周りのハエを吹き飛ばすことが出来た。その合間に、アオイの火魔法が魔人に襲いかかった。
「うぉー、うぅー」
かなりの効果があったようだ。しかし、魔人は、素早く場所を移動して、次の攻撃をかわしてしまった。
「何とかして、あの素早い動きを止めなくては、攻撃を命中させることが困難だ」
私は、アオイが攻撃を繰り返している間に、何か、いい方法がないか、考えていた。
「テラjr、土魔法で、魔人をドームの中に閉じ込めて!」
サーキが、私に声を掛けた。確かに、素早い動きも、狭い空間では、役に立たないはずだ。
「土壁」
私は、土魔法で、魔人をドームの中に閉じ込めた。そして、そのドームを闇魔法で、シールドして、強化した。
「ほう、闇魔法も使うのか。それなら、これでどうだ!」
魔人の身体から、青黒い霧のような物で出て来た。どうも、猛毒のようだ。私は、サーキとビーランに光魔法で、浄化して貰うことにした。
「サーキ、ビーラン、あの青黒い霧を浄化してくれ!」
「「浄化魔法」」
サーキとビーランの浄化魔法が、連続して魔人の作った霧に反応した。すると、どんどんと、霧が薄まって行った。
「光魔法も、使えるのか。これでは、敵わない」
魔人は、ドームを壊して、逃げようとした。しかし、ドームは、直ぐには、壊れなかった。
私は、土魔法で、魔人の足を拘束して、動きを止めた。
「どうだ、これで動けないだろう」
「うむ、これまでか。私一人では、対抗できないようだ」
「観念して、お前の素性を話せ!」
「私は、魔王軍の四天王の一人、ディアルブ・ムスカスという。災厄の魔人と呼ばれている」
「何! 災厄の魔人だと。すると、あの黒死病は、貴様が持ち込んだ物か?」
「そうだ。それがどうした」
「お前のせいで、どれだけの人間が死んだと思っている」
「ふん、魔王様を完全復活させるためには、人間どもの不安や恐怖が必要なのだ」
「すると、まだ、魔王は、完全復活していないのだな」
「あぁ、もう少しだったのだが、何故か、病で死ぬ人間が減ってしまった。しかも、恐怖する者も減ってしまった」
「もう、お前の疫病では、人間を恐怖させることはできない。治療方法が完成しているのだ」
「何だと! 治療しただと」
「そうだ。もう、お前の攻撃は、役に立たない。諦めて、投降しろ」
「私の魔力を魔王様に捧げる」
魔人は、自らの魔力を解放して、魔王に届けるつもりだ。私は、それを阻止するために、光魔法で、シールドを作って、魔人をその中に閉じ込めた。すると、魔力を放出して、崩壊し始めた魔人の身体が、元に戻って行った。
「お前、何をした」
次に、闇魔法で造ったシールドで、魔人を包み込んだ。すると、魔人の魔力が闇魔法のシールドに吸い込まれていく。そして、身動きが出来ないほど、弱ってしまった。
「どうしよう? 殺すべきか?」
「拘束して、情報を引き出した方がいいのでは?」
シロッコスが、私に助言した。確かに、情報が少ない現状では、少しでも、情報を収集できるなら、試みるべきだ。
私達は、拘束した魔人を取り囲み、次の行動のための情報を収集し始めた。
「さあ、皆、いよいよ、本当の魔法軍との戦いになる。白魔導士の2人は、危険な状態になったら、直ぐに転移魔法用の神具で、この場所まで、避難して欲しい」
「はい、分りました。でも、その判断は、私にさせてください」
サーキが、納得しながらも、強気な発言をした。
「基本的には、各自に任せるが、死に至るような状況なら、見逃すことはできない」
「分かりました。その時は、テラjrにお任せします」
「ビーランも、それでいいかな?」
「はい。結構です」
私は、闇魔法で、デーモン・シールドのメンバーの全員を個別にシールドして、防御力を高めた。
「ここからは、デーモン・シールドのパーティとして、進んで行く。何か、気が付いたら、直ぐに、思念伝達で、全員に伝えてくれ。常に、情報を共有して欲しい」
「「はい。了解」」
各自が、装備の点検やアイテムボックスの中を確認した。どのような魔人かわからないので、最新の注意をした。
私は、再度、スキル探索で、周囲の状態を調べた。特に、大きな変化はないようだ。魔人らしき者は、移動していない。私達は、ゆっくりと、魔人らしき者がいる場所へ移動していった。
隠密魔法で、姿を消していたので、目視できるところまで、私達を完治されることなく近づくことが出来た。
しかし、ここからは、おそらく見つかってしまうだろう。
私は、遠距離攻撃で、相手の反応を見ることにした。これからのパーティ内での会話は、すべて、思念伝達で、行うことにした。その旨を、まず、最初に、全員に伝えた。
「これからは、すべて、思念伝達で、行ってくれ」
と私は、思念伝達で、全員に連絡した。
「「了解」」
「アオイ、遠距離攻撃で、あの魔人を攻撃してくれ」
「はい。火柱」
アオイの遠距離魔法攻撃は、魔人に命中した。しかし、魔人の周りには、無数の虫が飛んでおり、それらに魔法の効力が阻害されてしまった。魔人自体には、損傷を与えることは出来なかった。
魔人は、こちらの攻撃に対応するために、空を飛んで、私達の上空に現れた。
「誰だ。よく、ここまで来ることが出来たな。だが、それも、直ぐに終わる」
空中に浮かぶ魔人を見ると、周りに無数のハエが魔人を支えていることが分かった。魔人自身が空を飛んでいるのではなく、無数のハエが、魔人を支えているのだ。
「火柱」
すぐさま、アオイが魔法攻撃を始めた。だが、先ほどと同じように、周りのハエを殺しただけだ。魔人には、何の損傷も与えることができないでいた。
「アオイ、連続攻撃だ!」
「はい。火柱、火柱」、火柱」」
アオイが、火魔法で、攻撃を繰り返している。それに合わせて、私も、攻撃を開始した。
「風壁、風壁」
魔人の周りのハエを吹き飛ばすことが出来た。その合間に、アオイの火魔法が魔人に襲いかかった。
「うぉー、うぅー」
かなりの効果があったようだ。しかし、魔人は、素早く場所を移動して、次の攻撃をかわしてしまった。
「何とかして、あの素早い動きを止めなくては、攻撃を命中させることが困難だ」
私は、アオイが攻撃を繰り返している間に、何か、いい方法がないか、考えていた。
「テラjr、土魔法で、魔人をドームの中に閉じ込めて!」
サーキが、私に声を掛けた。確かに、素早い動きも、狭い空間では、役に立たないはずだ。
「土壁」
私は、土魔法で、魔人をドームの中に閉じ込めた。そして、そのドームを闇魔法で、シールドして、強化した。
「ほう、闇魔法も使うのか。それなら、これでどうだ!」
魔人の身体から、青黒い霧のような物で出て来た。どうも、猛毒のようだ。私は、サーキとビーランに光魔法で、浄化して貰うことにした。
「サーキ、ビーラン、あの青黒い霧を浄化してくれ!」
「「浄化魔法」」
サーキとビーランの浄化魔法が、連続して魔人の作った霧に反応した。すると、どんどんと、霧が薄まって行った。
「光魔法も、使えるのか。これでは、敵わない」
魔人は、ドームを壊して、逃げようとした。しかし、ドームは、直ぐには、壊れなかった。
私は、土魔法で、魔人の足を拘束して、動きを止めた。
「どうだ、これで動けないだろう」
「うむ、これまでか。私一人では、対抗できないようだ」
「観念して、お前の素性を話せ!」
「私は、魔王軍の四天王の一人、ディアルブ・ムスカスという。災厄の魔人と呼ばれている」
「何! 災厄の魔人だと。すると、あの黒死病は、貴様が持ち込んだ物か?」
「そうだ。それがどうした」
「お前のせいで、どれだけの人間が死んだと思っている」
「ふん、魔王様を完全復活させるためには、人間どもの不安や恐怖が必要なのだ」
「すると、まだ、魔王は、完全復活していないのだな」
「あぁ、もう少しだったのだが、何故か、病で死ぬ人間が減ってしまった。しかも、恐怖する者も減ってしまった」
「もう、お前の疫病では、人間を恐怖させることはできない。治療方法が完成しているのだ」
「何だと! 治療しただと」
「そうだ。もう、お前の攻撃は、役に立たない。諦めて、投降しろ」
「私の魔力を魔王様に捧げる」
魔人は、自らの魔力を解放して、魔王に届けるつもりだ。私は、それを阻止するために、光魔法で、シールドを作って、魔人をその中に閉じ込めた。すると、魔力を放出して、崩壊し始めた魔人の身体が、元に戻って行った。
「お前、何をした」
次に、闇魔法で造ったシールドで、魔人を包み込んだ。すると、魔人の魔力が闇魔法のシールドに吸い込まれていく。そして、身動きが出来ないほど、弱ってしまった。
「どうしよう? 殺すべきか?」
「拘束して、情報を引き出した方がいいのでは?」
シロッコスが、私に助言した。確かに、情報が少ない現状では、少しでも、情報を収集できるなら、試みるべきだ。
私達は、拘束した魔人を取り囲み、次の行動のための情報を収集し始めた。
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◇◇◇
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