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第27章 ソーロン帝国の秘密編
2705.光魔法治療学院(1)
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私は、サルビアに新しい学院の学院長として、働いて貰おうと考えている。今の所、学院の名前は、「光魔法治療学院」としようと思っているが、サルビアに任せるつもりだ。なんなら、「サルビア学院」でも構わないと思っている。
私は、リンダの居るテラ・ワールドの本店に転移魔法で、移動した。
「リンダ、お早う」
「あら、久しぶり」
「今日は、リンダに頼みがあって来たんだ」
「何? ムーンの頼みなら、何でも聴くわよ」
「ありがとう。実は、新しい学校を創ろうと思っているんだ」
「魔法学院では、だめなの?」
「そうだね。新規に作る方が、国民に対して、アピールになると思っているんだ」
「まあ、いいわ。それで、私は、何をしたらいいの?」
「学校を作るのに適した土地を探して欲しいんだ。宿泊できるような施設をつくるので、魔法学院ほどの広さが欲しい。そして、貴族のエリアに隣接している場所を確保して欲しい」
「いいわよ。早速、探すわ」
「それから、もう一つお願いがあるんだ」
リンダは、私の腰に手を回して、耳元で、囁くように返事をした。
「ムーン、何でも言ってね」
私も、リンダを抱き返して、囁いた。
「神殿から、優秀な光魔法が使える者を引き抜きたい」
リンダは、私を突き放して、驚いたような顔をした。
「ムーン、本気なの?」
「本気だよ。だめかい?」
「神殿に敵対することになるわよ」
「分かっているよ。できれば、神殿を潰したいぐらいなんだ」
「神殿長のカミーリは、買収済みよ。何でも、こちらの思い通りになるのに、何故、敢えて敵対するの」
私は、リンダを抱き寄せて、軽くキスをした。
「迷惑かな?」
「私が動くより、他の人の方がいいわ。そうでないと、テラ・ワールドが敵対することになるから」
「確かに、そうだね」
「分かってくれた?」
「それじゃ、土地の件だけ、お願いね」
「はい」
リンダは、安心して、私に抱き付いてきた。少し、甘えたいようだ。私も、リンダに合わせて、暫く付き合った。
私達は、昼食を食べ終わってから、別れた。リンダは、土地を調べに本店の資料を見に行った。私は、新しい学校の教師を探すために、シルバに会いに、転移魔法で、魔法学院に移動した。
シルバ学院長は、部屋にいるようだ。私は、部屋の扉をノックして、中に入って行った。
「シルバ、今、忙しい?」
「あら、ムーン。大丈夫よ」
「少し、お願いがあるんだが、いいかな?」
「何? 改まって、お願いなんて」
「実は、新しい学校を作るつもりなんだ」
私は、光魔法治療学院の説明をして、シルバにその必要性について、納得してもらった。
「光魔法が使える教師ね。何人ぐらいいるの?」
「できれば、多い方がいいけど、少なくとも3人は、必要かな?」
「そうね。いないことはないけど、優秀でないとだめ?」
「いいや、光魔法のレベルは、低くてもいいよ。それより、若い方がいいね」
「分かったわ。それなら、卒業予定の生徒を説得するわ」
「それは、いいね。卒業してから、正式に働いて貰うことにして、学生の間は、アルバイトでいいよ」
「それなら、直ぐに、集められるわ。3人より多くてもいいの?」
「多い方がいいよ。別に10人になっても、構わないよ」
「それじゃ、集まったら、思念伝達で、連絡をするね」
「ありがとう」
私は、シルバ学院長の部屋を出て、サルビアに会いに転移魔法で、彼女の屋敷に移動した。それから、サルビアに思念伝達で、連絡を取った。
「サルビア、ムーンだけど、今、いいかな?」
「えぇ、大丈夫よ」
「今、下にいるんだ」
「それなら、私の部屋だ話しましょう。上がって来てね」
「分かった」
私は、サルビアの部屋に移動した。そして、今日の出来事を説明した。
「分かったわ。いつでも学院に移動できるように、こちらの仕事を整理しておくね」
「ありがとう。それから、お願いがあるんだけど、新しい学校の学院長を引き受けて貰えないかな」
「えっ、私が?」
「サルビアが、適任だと思っているんだ。私は、他の事もあって、常駐することができない」
「最初だけよ。出来るだけ早く、誰か、見つけてね。私は、医師として、患者を診ていたいの」
「そうか。分かったよ。申し訳ないけど、暫くは、学院長として、名前を使わせて貰うよ」
「いいわ」
私はサルビアの部屋を出て、カタリナの城に転移魔法で、移動した。リンダやシルバからの連絡を待つ間、カタリナと遊ぼうと思った。
「カタリナ、今日は、何か、予定はある?」
「特にないわ」
「それなら、一緒に、街に行かないか?」
「いいわ。用意するから、待って居てね」
私は、1階に行き、応接室で、お茶を頼んだ。そして、思念伝達で、マリーに連絡を取った。
「マリー、ムーンだ」
「はい、何でしょうか?」
「神殿に忍び込んで、光魔法が扱える若い神官を調べて欲しい」
「どのような事を調べるのでしょうか?」
「年齢、性別、魔力量、神殿での働き、不満、欲望などだ」
「分かりました。部下に任せてもよろしいでしょうか?」
「構わないが、優秀な者に頼む。調べていることが知られないようにしてくれ」
「了解しました」
これで、神殿から、若い優秀な光魔法の神官を引き抜けるだろう。それも、マリーに任せても良かったかな?
まあ、リストができてから、考えることにしよう。
暫くして、カタリナの用意が出来たようなので、私達は、馬車に乗って、街に、出かけて行った。
そして、二人で、1日、楽しむことが出来た。カタリナとも、本当の夫婦のように振舞えるようになった。
私は、リンダの居るテラ・ワールドの本店に転移魔法で、移動した。
「リンダ、お早う」
「あら、久しぶり」
「今日は、リンダに頼みがあって来たんだ」
「何? ムーンの頼みなら、何でも聴くわよ」
「ありがとう。実は、新しい学校を創ろうと思っているんだ」
「魔法学院では、だめなの?」
「そうだね。新規に作る方が、国民に対して、アピールになると思っているんだ」
「まあ、いいわ。それで、私は、何をしたらいいの?」
「学校を作るのに適した土地を探して欲しいんだ。宿泊できるような施設をつくるので、魔法学院ほどの広さが欲しい。そして、貴族のエリアに隣接している場所を確保して欲しい」
「いいわよ。早速、探すわ」
「それから、もう一つお願いがあるんだ」
リンダは、私の腰に手を回して、耳元で、囁くように返事をした。
「ムーン、何でも言ってね」
私も、リンダを抱き返して、囁いた。
「神殿から、優秀な光魔法が使える者を引き抜きたい」
リンダは、私を突き放して、驚いたような顔をした。
「ムーン、本気なの?」
「本気だよ。だめかい?」
「神殿に敵対することになるわよ」
「分かっているよ。できれば、神殿を潰したいぐらいなんだ」
「神殿長のカミーリは、買収済みよ。何でも、こちらの思い通りになるのに、何故、敢えて敵対するの」
私は、リンダを抱き寄せて、軽くキスをした。
「迷惑かな?」
「私が動くより、他の人の方がいいわ。そうでないと、テラ・ワールドが敵対することになるから」
「確かに、そうだね」
「分かってくれた?」
「それじゃ、土地の件だけ、お願いね」
「はい」
リンダは、安心して、私に抱き付いてきた。少し、甘えたいようだ。私も、リンダに合わせて、暫く付き合った。
私達は、昼食を食べ終わってから、別れた。リンダは、土地を調べに本店の資料を見に行った。私は、新しい学校の教師を探すために、シルバに会いに、転移魔法で、魔法学院に移動した。
シルバ学院長は、部屋にいるようだ。私は、部屋の扉をノックして、中に入って行った。
「シルバ、今、忙しい?」
「あら、ムーン。大丈夫よ」
「少し、お願いがあるんだが、いいかな?」
「何? 改まって、お願いなんて」
「実は、新しい学校を作るつもりなんだ」
私は、光魔法治療学院の説明をして、シルバにその必要性について、納得してもらった。
「光魔法が使える教師ね。何人ぐらいいるの?」
「できれば、多い方がいいけど、少なくとも3人は、必要かな?」
「そうね。いないことはないけど、優秀でないとだめ?」
「いいや、光魔法のレベルは、低くてもいいよ。それより、若い方がいいね」
「分かったわ。それなら、卒業予定の生徒を説得するわ」
「それは、いいね。卒業してから、正式に働いて貰うことにして、学生の間は、アルバイトでいいよ」
「それなら、直ぐに、集められるわ。3人より多くてもいいの?」
「多い方がいいよ。別に10人になっても、構わないよ」
「それじゃ、集まったら、思念伝達で、連絡をするね」
「ありがとう」
私は、シルバ学院長の部屋を出て、サルビアに会いに転移魔法で、彼女の屋敷に移動した。それから、サルビアに思念伝達で、連絡を取った。
「サルビア、ムーンだけど、今、いいかな?」
「えぇ、大丈夫よ」
「今、下にいるんだ」
「それなら、私の部屋だ話しましょう。上がって来てね」
「分かった」
私は、サルビアの部屋に移動した。そして、今日の出来事を説明した。
「分かったわ。いつでも学院に移動できるように、こちらの仕事を整理しておくね」
「ありがとう。それから、お願いがあるんだけど、新しい学校の学院長を引き受けて貰えないかな」
「えっ、私が?」
「サルビアが、適任だと思っているんだ。私は、他の事もあって、常駐することができない」
「最初だけよ。出来るだけ早く、誰か、見つけてね。私は、医師として、患者を診ていたいの」
「そうか。分かったよ。申し訳ないけど、暫くは、学院長として、名前を使わせて貰うよ」
「いいわ」
私はサルビアの部屋を出て、カタリナの城に転移魔法で、移動した。リンダやシルバからの連絡を待つ間、カタリナと遊ぼうと思った。
「カタリナ、今日は、何か、予定はある?」
「特にないわ」
「それなら、一緒に、街に行かないか?」
「いいわ。用意するから、待って居てね」
私は、1階に行き、応接室で、お茶を頼んだ。そして、思念伝達で、マリーに連絡を取った。
「マリー、ムーンだ」
「はい、何でしょうか?」
「神殿に忍び込んで、光魔法が扱える若い神官を調べて欲しい」
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「分かりました。部下に任せてもよろしいでしょうか?」
「構わないが、優秀な者に頼む。調べていることが知られないようにしてくれ」
「了解しました」
これで、神殿から、若い優秀な光魔法の神官を引き抜けるだろう。それも、マリーに任せても良かったかな?
まあ、リストができてから、考えることにしよう。
暫くして、カタリナの用意が出来たようなので、私達は、馬車に乗って、街に、出かけて行った。
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