223 / 270
第27章 ソーロン帝国の秘密編
2704.魔人族の交流関係
しおりを挟む
炎の魔人族、氷の魔人族、雷の魔人族は、それぞれ、魔法が使える。炎の魔人族は、火魔法に特化しており、氷の魔人族は、水魔法に特化している。そして、雷の魔人族は、水魔法と風魔法の両魔法に特化している。
だから、土の魔人族の冒険者モリーロが、魔法を使えないと言っていたことが、気になった。あれは、単に攻撃魔法が使えないと言う意味だったのか?
そして、土の魔人族だけが、田や畑を耕して生活している。その他の魔人族は、狩猟民族の様だ。魔物や動物を狩って、生活している。
ただ、不思議なのが、食べることは、狩猟で賄えるが、日常生活に必要な物は、どうしているのだろう?
何等かの方法で、交換しているのだと思う。そのあたりをもう一度、調べて貰おう。
私は、思念伝達で、マリーに連絡を取って、それぞれの民族の交流関係を調べて貰うように依頼した。
イーデン王国のカーブム国王に依頼された病気自体を勉強する機関を作ることにした。しかし、他国で、最初に作るのは気が引けた。そこで、カタリナに話して、ヘノイ王国で、先に作ることにした。
私は、ムーンに姿を変えてから、カタリナの居る城に転移魔法で、移動した。
「カタリナ、少し相談があるんだが、今、いいかな?」
「はい、何ですか?」
「この国に、病気を勉強する施設を作りたいのだが、許可して貰えるかな?」
「何故、私に、許可を求めるの。ムーンが決めたら、それで、いいわよ」
「だが、王女には、知っておいて欲しい」
「あら、すべてムーンに任せて良かったのじゃないの? それとも、私も、何か、仕事をしないといけないの?」
「すまない。うっかりしていたよ。カタリナは、今のままでいいよ。私の傍に居てくれるだけで、いいよ」
「まあ、嬉しい」
カタリナが、私に飛びついて来た。もう、すっかり、大人になっている。私は、ふくよかなカタリナの身体を抱きしめて、おでこにキスをした。
「ムーン、今日は、私に付き合ってくれる?」
「いいよ。何か、買い物かい?」
「特に、何も、決めていないわ。ただ、ムーンと一緒にいたいだけよ。ムーンたら、最近、私の傍に居ないから」
「分かったよ。今日は、一日、カタリナと一緒にいるよ」
最近、ルナとムーンとを同時にこなしているので、カタリナをおろそかにしていたかもしれない。
最初の目的だった国王と魔王との関係については、カタリナが王女になる時に、知ることが出来た。その為、カタリナを疎かにしていた。でも、カタリナを一人の女性として、大切にしてあげないといけない。私の我儘で、カタリナを不幸にはしたくなかった。
私達は、街に出かけて、普通の恋人同士のように楽しんだ。そして、夕食を取った後、城に戻って来た。
「カタリナ、今日は、楽しんだかい?」
「えぇ、楽しかったわ」
「良かった。私も、仕事ばかりでなく、カタリナと一緒にいたいな。今日は、嬉しかったよ」
「あら、もう、どこかに出かけそうな感じね。今日は、まだ、終わっていないわ」
「まだ、何処にも行かないよ。今日は、カタリナと一緒にいるよ」
カタリナは、私の手を取り、自分の部屋に私を連れて行った。
「もう、私も大人よ。ムーン、一人の女性として扱って欲しい」
「分かった」
私は、カタリナを抱き上げて、ベッドに寝かせた。
「今日は、カタリナは、私だけのものだ」
「いつも、私は、ムーンの物よ。そして、ムーンは、私だけの物」
「好きだよ。カタリナ」
「私も、ムーンが大好き」
結婚して、5年も経ったが、初めて、カタリナを愛していることに気が付いた。そして、カタリナも、私を愛してくれている。
私は、カタリナを抱きしめて、優しくキスをした。すると、カタリナも返して来た。
私達は、そのまま、朝まで、一緒に楽しく過ごした。朝になると侍女が朝食を持ってきた。2人で、一緒に朝食を取ってから、私は、カタリナに仕事に出かけることを告げた。
「ムーン、今日も、ここに帰って来てね」
「分かったよ。仕事が終わったら、直ぐに戻るよ」
私は、思念伝達で、サルビアに連絡を取った。
「サルビア、少し、相談したいことがあるのだけど、今から、会えるかな?」
「いいわ。私の屋敷に来てくれる」
「直ぐに、行くよ」
私は、カタリナの部屋を出てから、転移魔法で、サルビアの屋敷に移動した。
「サルビア、久しぶり。実は、新しい学校を造ろうと思っている。それを、サルビアに手伝って欲しい」
「どんな学校を創るの?」
「実は、魔法学院では、光魔法で、治癒魔法を教えているが、病気その物を教えていない。だから、表面上の治癒に終わっていることがある。それでは、病気を治したと言えないので、病気のことを勉強できる場所が必要だと思っている。そして、そこで、病気の事を研究して貰いたい」
「それは、いいことね。私も、手伝いたいわ」
「良かった。もっと、具体的な事が決まったら、また、連絡する」
「私も、何が必要なのか、考えておくわ」
「ありがとう」
私は、サルビアと別れて、テラ・ワールドの本店に転移魔法で、移動した。これから、忙しくなるぞ。
だから、土の魔人族の冒険者モリーロが、魔法を使えないと言っていたことが、気になった。あれは、単に攻撃魔法が使えないと言う意味だったのか?
そして、土の魔人族だけが、田や畑を耕して生活している。その他の魔人族は、狩猟民族の様だ。魔物や動物を狩って、生活している。
ただ、不思議なのが、食べることは、狩猟で賄えるが、日常生活に必要な物は、どうしているのだろう?
何等かの方法で、交換しているのだと思う。そのあたりをもう一度、調べて貰おう。
私は、思念伝達で、マリーに連絡を取って、それぞれの民族の交流関係を調べて貰うように依頼した。
イーデン王国のカーブム国王に依頼された病気自体を勉強する機関を作ることにした。しかし、他国で、最初に作るのは気が引けた。そこで、カタリナに話して、ヘノイ王国で、先に作ることにした。
私は、ムーンに姿を変えてから、カタリナの居る城に転移魔法で、移動した。
「カタリナ、少し相談があるんだが、今、いいかな?」
「はい、何ですか?」
「この国に、病気を勉強する施設を作りたいのだが、許可して貰えるかな?」
「何故、私に、許可を求めるの。ムーンが決めたら、それで、いいわよ」
「だが、王女には、知っておいて欲しい」
「あら、すべてムーンに任せて良かったのじゃないの? それとも、私も、何か、仕事をしないといけないの?」
「すまない。うっかりしていたよ。カタリナは、今のままでいいよ。私の傍に居てくれるだけで、いいよ」
「まあ、嬉しい」
カタリナが、私に飛びついて来た。もう、すっかり、大人になっている。私は、ふくよかなカタリナの身体を抱きしめて、おでこにキスをした。
「ムーン、今日は、私に付き合ってくれる?」
「いいよ。何か、買い物かい?」
「特に、何も、決めていないわ。ただ、ムーンと一緒にいたいだけよ。ムーンたら、最近、私の傍に居ないから」
「分かったよ。今日は、一日、カタリナと一緒にいるよ」
最近、ルナとムーンとを同時にこなしているので、カタリナをおろそかにしていたかもしれない。
最初の目的だった国王と魔王との関係については、カタリナが王女になる時に、知ることが出来た。その為、カタリナを疎かにしていた。でも、カタリナを一人の女性として、大切にしてあげないといけない。私の我儘で、カタリナを不幸にはしたくなかった。
私達は、街に出かけて、普通の恋人同士のように楽しんだ。そして、夕食を取った後、城に戻って来た。
「カタリナ、今日は、楽しんだかい?」
「えぇ、楽しかったわ」
「良かった。私も、仕事ばかりでなく、カタリナと一緒にいたいな。今日は、嬉しかったよ」
「あら、もう、どこかに出かけそうな感じね。今日は、まだ、終わっていないわ」
「まだ、何処にも行かないよ。今日は、カタリナと一緒にいるよ」
カタリナは、私の手を取り、自分の部屋に私を連れて行った。
「もう、私も大人よ。ムーン、一人の女性として扱って欲しい」
「分かった」
私は、カタリナを抱き上げて、ベッドに寝かせた。
「今日は、カタリナは、私だけのものだ」
「いつも、私は、ムーンの物よ。そして、ムーンは、私だけの物」
「好きだよ。カタリナ」
「私も、ムーンが大好き」
結婚して、5年も経ったが、初めて、カタリナを愛していることに気が付いた。そして、カタリナも、私を愛してくれている。
私は、カタリナを抱きしめて、優しくキスをした。すると、カタリナも返して来た。
私達は、そのまま、朝まで、一緒に楽しく過ごした。朝になると侍女が朝食を持ってきた。2人で、一緒に朝食を取ってから、私は、カタリナに仕事に出かけることを告げた。
「ムーン、今日も、ここに帰って来てね」
「分かったよ。仕事が終わったら、直ぐに戻るよ」
私は、思念伝達で、サルビアに連絡を取った。
「サルビア、少し、相談したいことがあるのだけど、今から、会えるかな?」
「いいわ。私の屋敷に来てくれる」
「直ぐに、行くよ」
私は、カタリナの部屋を出てから、転移魔法で、サルビアの屋敷に移動した。
「サルビア、久しぶり。実は、新しい学校を造ろうと思っている。それを、サルビアに手伝って欲しい」
「どんな学校を創るの?」
「実は、魔法学院では、光魔法で、治癒魔法を教えているが、病気その物を教えていない。だから、表面上の治癒に終わっていることがある。それでは、病気を治したと言えないので、病気のことを勉強できる場所が必要だと思っている。そして、そこで、病気の事を研究して貰いたい」
「それは、いいことね。私も、手伝いたいわ」
「良かった。もっと、具体的な事が決まったら、また、連絡する」
「私も、何が必要なのか、考えておくわ」
「ありがとう」
私は、サルビアと別れて、テラ・ワールドの本店に転移魔法で、移動した。これから、忙しくなるぞ。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる