202 / 270
第24章 カタリナの結婚編
2403.都市コーリマの商人
しおりを挟む
商業ギルドのアンジから連絡が入った。今日、都市コーリマの商人を紹介してくれるということだ。それと、従業員の希望者がいるので、面接をお願いしたいということだ。
私は、ガーベラと朝食を済ませてから、転移魔法で、商業ギルドに移動した。
「おはようございます。アンジをお願いします」
店の奥から、アンジが書類を持って、やって来た。
「おはようございます。ムーンさん。よろしくお願いいたします」
「おはようございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします」
アンジは、テーブルの上に、書類を並べて行った。従業員の希望者の履歴書のようだ。
「ムーンさん、結構、希望者が集まっています。予定の人数は、10名ということだったのですが、現在、23人います。これが、その履歴書です。経歴は、不問ということで、よろしいですね」
「はい、それで、結構です」
「それから、テラ・ワールドの名前を出していますので、おそらく、給料は、他の支店と同額程度は貰えると考えていると思います」
「基本的には、それでいいですが、今回は、最初の1カ月は、試用期間ということで、月に金貨30枚になります」
「えっ、そんなに、貰えるのですか? 未経験者で、まだ、10代前半の者ばかりですよ」
「テラ・ワールドの給料としては、通常、月に金貨50枚が普通です。後は、本人の能力次第です。月に金貨数万枚払っている人もいますよ」
「もし、私なら、いくらぐらい貰えますか?」
「えっ、アンジさん、こちらを止めるつもりですか?」
「いえ、ちょっと、興味があっただけです」
「失礼ですが、今、こちらで、何年目ですか?」
「今年で、5年目です。一応、すべての仕事は経験しています」
「そうですか。それなら、月に金貨200枚以上ですね。仕事内容に応じて、給料は変わりますが、最低で、それぐらいは、払いますね」
「本当ですか? いつでも、雇って貰えますか?」
「今直ぐでも、構いませんよ。特に、今は、優秀な人が必要なので、アンジさんなら、もっと、出せますよ。希望は、いくらですか? それに応じて、仕事量が増えますが」
「月に、金貨500枚で、どうですか? それなら、今日から、働きます」
「分かりました。それでは、今から、働いて貰います」
私は、金貨500枚をアンジのIDに振り込んだ。
「ムーンさん、暫く、お待ちください」
アンジは、スキップでも、しそうな様子で、部屋の奥に消えていった。そして、嬉しそうに、小脇に荷物を抱えて、戻って来た。
「ムーンさん、今から、私は、テラ・ワールドの従業員です。よろしく、お願いいたします」
私は、手元から、アイテムボックスを1個取り出した。
「アンジさん、これを使ってください。アイテムがリヤカー一台分は、入りますよ」
「はい、ありがとうございます」
アンジは、荷物をアイテムボックスに入れて、すっきりした表情になった。
「それでは、早速、仕事をお願いします」
「はい、何でしょうか」
「希望者の中で、年齢が15才以上の者を除いて、すべて、採用します。先ほど言ったように、最初の1カ月は、試用期間で、仕事ぶりを見て、本採用になるかどうかを決めると言ってください。それから、条件が、住み込みなので、それを親に許可を貰ってくることを伝えてください」
「分かりました。どちらに行かせたらいいですか?」
「この街にあるテラ・ワールドの支店に行かせてください。係に話をしておきます。それから、その支店の近くに、土地を購入しておいてください。そこに、住居を立てます。将来的には、50人は、住めるようにしたいです。建物は、立て替えます。地上4階建てで、地下4階の工房兼住居になります。それに見合った物を選んで、置いてください」
「分かりました。それから、都市コーリマの商人の方は、どうしますか?」
「そちらは、アンジさんに任せます。金額も、納入量も、アンジさんが決めて結構です」
「分かりました。月にどの程度、生産できるのですか?」
「いくらでも、生産できます。もし、大量発注になれば、他の支店でも生産していきますから、心配する必要はありません」
「わかりました。任せてください。それから、これからは、アンジと呼んでください。もう、テラ・ワールドの従業員ですから」
「わかりました。アンジ。それでは、私の事も、ムーンで、いいですよ」
「わかりました。ムーン」
新しい仕事は、新しい従業員に任せることが出来た。アンジは、優秀で、直ぐに、土地を購入して、連絡してきた。私は、急いで、その場所に行き、現在建っている建物を取り壊し、新しく地上4階建ての住居を作った。そして、地下4階の工房も作ったおいた。
この新しい工房は、現在の支店から、10分程度で行くことが出来た。支店に集まって来た従業員の見習いを住居兼工房に案内するように、支店の従業員に指示しておいた。
これで、アータキ国への足がかりが出来た。後は、都市コーリマにテラ・ワールドの支店を作り、直接商品を販売していくつもりだ。そこの代表に、アンジを割り当てる予定だ。
私は、ガーベラと朝食を済ませてから、転移魔法で、商業ギルドに移動した。
「おはようございます。アンジをお願いします」
店の奥から、アンジが書類を持って、やって来た。
「おはようございます。ムーンさん。よろしくお願いいたします」
「おはようございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします」
アンジは、テーブルの上に、書類を並べて行った。従業員の希望者の履歴書のようだ。
「ムーンさん、結構、希望者が集まっています。予定の人数は、10名ということだったのですが、現在、23人います。これが、その履歴書です。経歴は、不問ということで、よろしいですね」
「はい、それで、結構です」
「それから、テラ・ワールドの名前を出していますので、おそらく、給料は、他の支店と同額程度は貰えると考えていると思います」
「基本的には、それでいいですが、今回は、最初の1カ月は、試用期間ということで、月に金貨30枚になります」
「えっ、そんなに、貰えるのですか? 未経験者で、まだ、10代前半の者ばかりですよ」
「テラ・ワールドの給料としては、通常、月に金貨50枚が普通です。後は、本人の能力次第です。月に金貨数万枚払っている人もいますよ」
「もし、私なら、いくらぐらい貰えますか?」
「えっ、アンジさん、こちらを止めるつもりですか?」
「いえ、ちょっと、興味があっただけです」
「失礼ですが、今、こちらで、何年目ですか?」
「今年で、5年目です。一応、すべての仕事は経験しています」
「そうですか。それなら、月に金貨200枚以上ですね。仕事内容に応じて、給料は変わりますが、最低で、それぐらいは、払いますね」
「本当ですか? いつでも、雇って貰えますか?」
「今直ぐでも、構いませんよ。特に、今は、優秀な人が必要なので、アンジさんなら、もっと、出せますよ。希望は、いくらですか? それに応じて、仕事量が増えますが」
「月に、金貨500枚で、どうですか? それなら、今日から、働きます」
「分かりました。それでは、今から、働いて貰います」
私は、金貨500枚をアンジのIDに振り込んだ。
「ムーンさん、暫く、お待ちください」
アンジは、スキップでも、しそうな様子で、部屋の奥に消えていった。そして、嬉しそうに、小脇に荷物を抱えて、戻って来た。
「ムーンさん、今から、私は、テラ・ワールドの従業員です。よろしく、お願いいたします」
私は、手元から、アイテムボックスを1個取り出した。
「アンジさん、これを使ってください。アイテムがリヤカー一台分は、入りますよ」
「はい、ありがとうございます」
アンジは、荷物をアイテムボックスに入れて、すっきりした表情になった。
「それでは、早速、仕事をお願いします」
「はい、何でしょうか」
「希望者の中で、年齢が15才以上の者を除いて、すべて、採用します。先ほど言ったように、最初の1カ月は、試用期間で、仕事ぶりを見て、本採用になるかどうかを決めると言ってください。それから、条件が、住み込みなので、それを親に許可を貰ってくることを伝えてください」
「分かりました。どちらに行かせたらいいですか?」
「この街にあるテラ・ワールドの支店に行かせてください。係に話をしておきます。それから、その支店の近くに、土地を購入しておいてください。そこに、住居を立てます。将来的には、50人は、住めるようにしたいです。建物は、立て替えます。地上4階建てで、地下4階の工房兼住居になります。それに見合った物を選んで、置いてください」
「分かりました。それから、都市コーリマの商人の方は、どうしますか?」
「そちらは、アンジさんに任せます。金額も、納入量も、アンジさんが決めて結構です」
「分かりました。月にどの程度、生産できるのですか?」
「いくらでも、生産できます。もし、大量発注になれば、他の支店でも生産していきますから、心配する必要はありません」
「わかりました。任せてください。それから、これからは、アンジと呼んでください。もう、テラ・ワールドの従業員ですから」
「わかりました。アンジ。それでは、私の事も、ムーンで、いいですよ」
「わかりました。ムーン」
新しい仕事は、新しい従業員に任せることが出来た。アンジは、優秀で、直ぐに、土地を購入して、連絡してきた。私は、急いで、その場所に行き、現在建っている建物を取り壊し、新しく地上4階建ての住居を作った。そして、地下4階の工房も作ったおいた。
この新しい工房は、現在の支店から、10分程度で行くことが出来た。支店に集まって来た従業員の見習いを住居兼工房に案内するように、支店の従業員に指示しておいた。
これで、アータキ国への足がかりが出来た。後は、都市コーリマにテラ・ワールドの支店を作り、直接商品を販売していくつもりだ。そこの代表に、アンジを割り当てる予定だ。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる