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第5章 ソーロン帝国編
509.襲われた馬車
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私達は、ソーロン帝国の軍事都市リーベンへと向かっていた。目立たないようにと思い、乗合馬車に乗ったのが、裏目になってしまった。
盗賊に、馬車が襲われてしまった。既に、盗賊に取り囲まれてしまい、頼みの警護要員の冒険者達は我先に逃げてしまった。
御者と、商人たちは、馬車を降りて、荷物をあきらめた。軍人2人が素直に馬車を下りている。まだ、馬車の中には乗客が残っている。
私達は、様子見で、最後まで、馬車に残るつもりだった。
「早く、降りてこい」と言いながら、乗り込んで来た盗賊は、入り口に座っていた冒険者の一人に、剣で、切られてしまった。その冒険者は、一瞬で、2人の盗賊を倒して、また、椅子に座り直した。
「おい、仲間が切られたぞ」
外の盗賊たちは、想定外の出来事に、パニックになっている。その中の3人が、また、馬車の中に乗り込もうとしたが、先ほどと同様に、切られて倒された。
「おい、迂闊に乗り込むな。お頭の指示を待て」
「お頭、どうしましょうか」
「あの方々にお任せしよう。すみませんが、お願いします」
いつの間にか、遠方に居た5人のレベルの高い人達が、馬車の近くまで来ていた。
「分かった。ジャール行ってこい」
「はい、わかりました」
ジャールと呼ばれた青年は、短剣を武器にしていた。馬車に乗り込むと、先ほどの剣を振るっていた冒険者と戦い始めた。ジャールが押している。冒険者は、受け身になり、一方的に攻撃され始めた。
だが、一緒にいた他の冒険者達は、不思議なことに未だに座ったままだった。
ついに、冒険者風の男性が切られて、倒された。
「次は、誰だ除くと、かかってこい」
誰も、動こうとしない。ジャールは、その他の乗客を降ろそうとし始めた。
今度は、誰も抵抗しないで、素直に、降り始めた。仕方がないので、同じ様に、私達も降りて行った。
馬車を下りながら、もう一度、スキル探索で、周りを調べた。
5人の飛び抜けた用心棒を除くと、盗賊が18人 若い冒険者風の2人、軍人2人、それと私達だった。
馬車を降りると全員並べられた。盗賊がロープで、ひとりずつ、縛り始めた。全員抵抗せずに、素直に従っていた。私達も、それに合わせた。
「馬車ごと頂くぞ。誰か、御者の所に座れ」
「お頭、私が行きます」
「俺も、行く」
盗賊の2人が、馬車の御者の所に座った。
「ご苦労様でした。後は、我々で処理しますので、御帰りになって結構です」
「本当にいいのか?」
用心棒のリーダー格の人物が確認していた。
「はい、大丈夫です」
「それじゃ、返るとしよう。皆、帰るぞ」
「「了解」」
5人の用心棒は、消えてしまった。
「お前ら、こいつらの持っている物をすべて奪え」
お頭の指示で、盗賊の何人かが、持ち物を調べ始めた。
私達は、触られるのが嫌なので、ロープを切り、立ち上がった。私は、自分とスピアに闇魔法で、結界を張り、防御力を高めた。これで、盗賊の攻撃は、すべて、無効となる。
「お前ら、何、立ち上がってるんだ。座ってろ」
「先を急いでいるので、お構いなく」
私が、盗賊に返事をすると、周りにいた盗賊が一斉に襲ってきた。何もしなくても、怪我をしないので、攻撃を無視して、歩き去ろうとした。
「おい、逃がすな。捕まえろ」
盗賊の頭が、怒鳴っている。私達は、それを無視して、歩き去ろうとしていると、縛られている商人が私に、囁いた。
「私も、連れて行ってください。お礼は、後でいくらでもしますから」
「うん。いいよ」
「スピア、助けたいのか?」
「うん。助けたい」
「お爺さん、一緒に行きますか」
「はい、お願いします。荷物は、要りません。ただ、従者も一緒に助けて貰えませんか」
「スピア、どうする?」
「うん。いいよ」
「そうか、助けようか」
私は、商人たち3人にも闇魔法で、結界を張り、攻撃を防げるようにしてから、スピアにロープを切らせた。
「さあ、行きましょう。馬がないので、歩かないといけませんが、大丈夫ですか?」
「はい、頑張って、歩きます」
私達5にんは、一緒に、馬車を離れようとした。その時、いままで、ダンマリだった、軍人2人が声を掛けて来た。
「おい、お前達、俺たちも助けろ」
「スピア、どうする」
「厭だよ」
「そうか。だめだって。諦めてね」
私達が、馬車から離れて、森の中に進んで行こうとしたとき、また、盗賊たちが襲ってきた。
「スピア、倒してくれる。煩わしいから」
「うん。倒すね」
スピアは、一瞬の内に、残っている盗賊を鋭い爪で、切り裂いていった。残ったのは、盗賊の頭と馬車に乗っている盗賊2人だけだ。
「あれ、馬車が使えそうですよ」
急に、商人の老人が言い出した。確かに、馬車を使ってもいいよね。
「スピア、どうする?馬車を使う?」
「できれば、お願いします。歩いて行くのには、この歳なので、きついです」
「うん。いいよ。馬車でもいいよ」
「そうか、スピアは、馬車を扱えるか?」
「いいえ、だめ、馬車、扱えない」
「そうだね。馬が怖がるね」
「お爺さんの従者は、馬車を扱える?」
「どうだ、お前達、馬車を扱えるか」
「はい、ご主人様、扱えます」
「それじゃ、この2人を馬車の御者の所に座って貰って」
スピアは、2人の従者を抱えて、馬車の御者の所に降ろすと同時に、座っていた盗賊2人を切り裂いて、馬車の御者の所から、落とした。
「それじゃ、馬車に乗って行きましょうか」
私達は、残りの者を無視して、立ち去ることにした。
馬車は、何事もなく走り始めた。後の事は、気にならなかった。
盗賊に、馬車が襲われてしまった。既に、盗賊に取り囲まれてしまい、頼みの警護要員の冒険者達は我先に逃げてしまった。
御者と、商人たちは、馬車を降りて、荷物をあきらめた。軍人2人が素直に馬車を下りている。まだ、馬車の中には乗客が残っている。
私達は、様子見で、最後まで、馬車に残るつもりだった。
「早く、降りてこい」と言いながら、乗り込んで来た盗賊は、入り口に座っていた冒険者の一人に、剣で、切られてしまった。その冒険者は、一瞬で、2人の盗賊を倒して、また、椅子に座り直した。
「おい、仲間が切られたぞ」
外の盗賊たちは、想定外の出来事に、パニックになっている。その中の3人が、また、馬車の中に乗り込もうとしたが、先ほどと同様に、切られて倒された。
「おい、迂闊に乗り込むな。お頭の指示を待て」
「お頭、どうしましょうか」
「あの方々にお任せしよう。すみませんが、お願いします」
いつの間にか、遠方に居た5人のレベルの高い人達が、馬車の近くまで来ていた。
「分かった。ジャール行ってこい」
「はい、わかりました」
ジャールと呼ばれた青年は、短剣を武器にしていた。馬車に乗り込むと、先ほどの剣を振るっていた冒険者と戦い始めた。ジャールが押している。冒険者は、受け身になり、一方的に攻撃され始めた。
だが、一緒にいた他の冒険者達は、不思議なことに未だに座ったままだった。
ついに、冒険者風の男性が切られて、倒された。
「次は、誰だ除くと、かかってこい」
誰も、動こうとしない。ジャールは、その他の乗客を降ろそうとし始めた。
今度は、誰も抵抗しないで、素直に、降り始めた。仕方がないので、同じ様に、私達も降りて行った。
馬車を下りながら、もう一度、スキル探索で、周りを調べた。
5人の飛び抜けた用心棒を除くと、盗賊が18人 若い冒険者風の2人、軍人2人、それと私達だった。
馬車を降りると全員並べられた。盗賊がロープで、ひとりずつ、縛り始めた。全員抵抗せずに、素直に従っていた。私達も、それに合わせた。
「馬車ごと頂くぞ。誰か、御者の所に座れ」
「お頭、私が行きます」
「俺も、行く」
盗賊の2人が、馬車の御者の所に座った。
「ご苦労様でした。後は、我々で処理しますので、御帰りになって結構です」
「本当にいいのか?」
用心棒のリーダー格の人物が確認していた。
「はい、大丈夫です」
「それじゃ、返るとしよう。皆、帰るぞ」
「「了解」」
5人の用心棒は、消えてしまった。
「お前ら、こいつらの持っている物をすべて奪え」
お頭の指示で、盗賊の何人かが、持ち物を調べ始めた。
私達は、触られるのが嫌なので、ロープを切り、立ち上がった。私は、自分とスピアに闇魔法で、結界を張り、防御力を高めた。これで、盗賊の攻撃は、すべて、無効となる。
「お前ら、何、立ち上がってるんだ。座ってろ」
「先を急いでいるので、お構いなく」
私が、盗賊に返事をすると、周りにいた盗賊が一斉に襲ってきた。何もしなくても、怪我をしないので、攻撃を無視して、歩き去ろうとした。
「おい、逃がすな。捕まえろ」
盗賊の頭が、怒鳴っている。私達は、それを無視して、歩き去ろうとしていると、縛られている商人が私に、囁いた。
「私も、連れて行ってください。お礼は、後でいくらでもしますから」
「うん。いいよ」
「スピア、助けたいのか?」
「うん。助けたい」
「お爺さん、一緒に行きますか」
「はい、お願いします。荷物は、要りません。ただ、従者も一緒に助けて貰えませんか」
「スピア、どうする?」
「うん。いいよ」
「そうか、助けようか」
私は、商人たち3人にも闇魔法で、結界を張り、攻撃を防げるようにしてから、スピアにロープを切らせた。
「さあ、行きましょう。馬がないので、歩かないといけませんが、大丈夫ですか?」
「はい、頑張って、歩きます」
私達5にんは、一緒に、馬車を離れようとした。その時、いままで、ダンマリだった、軍人2人が声を掛けて来た。
「おい、お前達、俺たちも助けろ」
「スピア、どうする」
「厭だよ」
「そうか。だめだって。諦めてね」
私達が、馬車から離れて、森の中に進んで行こうとしたとき、また、盗賊たちが襲ってきた。
「スピア、倒してくれる。煩わしいから」
「うん。倒すね」
スピアは、一瞬の内に、残っている盗賊を鋭い爪で、切り裂いていった。残ったのは、盗賊の頭と馬車に乗っている盗賊2人だけだ。
「あれ、馬車が使えそうですよ」
急に、商人の老人が言い出した。確かに、馬車を使ってもいいよね。
「スピア、どうする?馬車を使う?」
「できれば、お願いします。歩いて行くのには、この歳なので、きついです」
「うん。いいよ。馬車でもいいよ」
「そうか、スピアは、馬車を扱えるか?」
「いいえ、だめ、馬車、扱えない」
「そうだね。馬が怖がるね」
「お爺さんの従者は、馬車を扱える?」
「どうだ、お前達、馬車を扱えるか」
「はい、ご主人様、扱えます」
「それじゃ、この2人を馬車の御者の所に座って貰って」
スピアは、2人の従者を抱えて、馬車の御者の所に降ろすと同時に、座っていた盗賊2人を切り裂いて、馬車の御者の所から、落とした。
「それじゃ、馬車に乗って行きましょうか」
私達は、残りの者を無視して、立ち去ることにした。
馬車は、何事もなく走り始めた。後の事は、気にならなかった。
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