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第3章 従魔編
304.革細工職人との出会い
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賢者サビオに怒られてしまったが、何が悪かったのか、未だに分からない。
考えても仕方がないので、先に進むことにした。取り敢えず、「思えばいい」ので頭の中で、「種族を隠蔽したい」と念じた。スキル鑑定で、見てみると確かに、「(隠蔽)」と表示された。
でも、これでは、隠蔽してますよって、言っていることと同じだよ。
まあ、ゴーレムと表示されるよりはましかなぁ。何とかして、スキル隠蔽のレベルアップをはからなければね。
今日は、店の開店準備をして、ジュナに特級アイテムボックスを納品しに行く予定だ。
いつも通り、「営業中」の札をドアノブにぶら下げてから、普通の道具屋に行った。
「すまません。ジュナ、いますか?」
「あら、テラ、どうしたの」
「今日は、納品に来ました。これが、今月分です」
「仕事が早いね。やっぱり、若いね」
「仕事の速さは、若さとは関係ないですよ」
「そうかなぁ。やっぱり、若いね」
「支払いは、商業IDに入れて貰えますか?」
「へぇ、商業IDも持っているの」
「どうして、おかしい?」
「そんなことはないけど、まだ、10歳ぐらいだよね。テラは」
「そうだよ。悪い?」
「うーん。考えちゃうね。私、いくつに見える?」
「お姉さんって、感じだから、22才かな」
「ほぉー、いい線言ってるね。23歳だよ」
「そうなんだ。最近、年齢がよく分からない。自分の年齢も、よく分からない」
「ボケるには、早いよ」
「そうだね」
「それじゃ、今回の料金だよ。金貨4000枚ね」
「また、来月、お願いします」
「それじゃ、またね」
私達は、ジュナと別れた後、革細工職人のコプトの家に行った。
「こんにちは、邪魔するよ」
「おぉ、テラじゃないか。今日はどうしたんだ」
「コプトが酔ってないか、見に来たんだよ」
「あれから、飲んじゃいないよ。今日も、一つ仕事を仕上げたんだ」
「これか。よく出来てるね。これ、売るとするといくらで売るの?」
「そうだな。金貨10枚かな。でも、今は売れないから。腕が訛らないように作っているだけさ」
「そうなんだ。そしたら、これ貰っていってもいい?」
「どうして、そうなるんだ」
「だって、練習でしょ。だから、売り物じゃないって」
「練習だけど、ちゃんと作っているよ。だから、商品だよ」
「そうか、仕方ないな。それじゃ、金貨10枚でもらうよ」
「えぇ、いいのか?」
「いいよ、コプトの名前を出さずに売るよ。構わない?」
「別にいいよ。売れるなら、嬉しい」
「それじゃ、また、作っておいてね」
「よし、任せとけ」
「バイバイ」
私達は、革細工師の家を出て、転移魔法で移動して、店に戻った。
私は、無人販売用の機械に商品を補充して、商業ギルドに向かった。
「リンダ、こんにちは。時間ある?」
「今は、暇よ。もうすぐすると、冒険者達が帰って来るから、忙しくなるけど、後1時間ぐらい、大丈夫よ」
「ちょっと、見て欲しい物があるんだ」
「どれどれ、革細工だね。高級品か。こんなもの、どうしたの?」
「うん、買って来たの。それで、損したかなぁって、思って、リンダに見て欲しいの」
「そうか、鑑定してあげるよ。トレーに置いてみて」
「はい、置いたよ」
「フーン、結構上等な物ね。金貨20枚でなら、引き取れるよ。どうする?」
「そうか、やっぱりね」
「どういうこと、損したの?」
「リンダ、逆だよ。儲けたよ」
「えぇー、そうなんだ。テラは、目利きも出来るのね」
「そんなことは、ないよ。だから、自信なかったもの。それで、リンダに相談したんだよ」
「そうか、それで、どうする。売るの?」
「商業ギルドは、これを買ってどうするの、教えて貰ってもいい?」
「皆知っていることだから、いいよ」
「そしたら、教えて」
「ここの商店で売るか、他の街・国で売るか、どちらかね。
それは、物によるの。他の街・国で不足している物なら、そちらに持っていくし。
この街での需要が多い物なら、この街で売るよ」
「そうか。この革細工は、どっち?」
「この街でも売れるけど、他の国に持っていく方が高いだろうね。
多分金貨30枚以上で売れそうよ。でも、輸送費が掛かるから、実際は、どれだけ儲かるか分からないわ」
「リンダは、この商業ギルドで働いて長いの?」
「私? そうねぇ、もう、5年になるかな」
「それって、長い方なの?」
「難しいね。女性としては長い方ね。皆結婚して止めていくから」
「リンダは、結婚しないの?」
「良い人が居たら、結婚するよ。どうして?」
「なんとなく、聞いてみただけ」
「今日は、どうもありがとう。色々、教えて貰って、勉強になった」
「それじゃ、また、来るね」
私達は、商業ギルドを出て、店に戻った。ドアノブの札を「休業中」に変更して、地下室に行った。
現在は、地下室の下にもう一階隠し地下室を作っている。それと、地下牢の前の工房もある。
でも、今後、他の街にも店を進出させることを考えると手狭になるかもしれない。
そこで、更に地下を作ることにした。つまり、地下3階と地下4階だ。そこは、商品を置く倉庫にする予定だ。
そうだ、スピアに、地下牢前の工房を見せていなかった。
「スピア、おいで」
「はい」
私は、スピアの腰にしがみ付き、転移魔法で地下牢前の工房に移動した。
「ここは、スピア、始めてね。上の階も見ておいて」
「うん。見てくる」
スピアは、工房や草原を見て回った。
「しっかり、覚えておいてね。どこに何があるか。今度は、一人で来て貰うかも知れないから」
「うん。覚える」
スピアは、可愛い。今日の仕事は一応完了したので、店に戻って、寝ることにした。
「スピア、おいで、帰って寝るよ」
今日も、スピアに添い寝してもらうんだ。私は、嬉しくて、にやけてしまった。
考えても仕方がないので、先に進むことにした。取り敢えず、「思えばいい」ので頭の中で、「種族を隠蔽したい」と念じた。スキル鑑定で、見てみると確かに、「(隠蔽)」と表示された。
でも、これでは、隠蔽してますよって、言っていることと同じだよ。
まあ、ゴーレムと表示されるよりはましかなぁ。何とかして、スキル隠蔽のレベルアップをはからなければね。
今日は、店の開店準備をして、ジュナに特級アイテムボックスを納品しに行く予定だ。
いつも通り、「営業中」の札をドアノブにぶら下げてから、普通の道具屋に行った。
「すまません。ジュナ、いますか?」
「あら、テラ、どうしたの」
「今日は、納品に来ました。これが、今月分です」
「仕事が早いね。やっぱり、若いね」
「仕事の速さは、若さとは関係ないですよ」
「そうかなぁ。やっぱり、若いね」
「支払いは、商業IDに入れて貰えますか?」
「へぇ、商業IDも持っているの」
「どうして、おかしい?」
「そんなことはないけど、まだ、10歳ぐらいだよね。テラは」
「そうだよ。悪い?」
「うーん。考えちゃうね。私、いくつに見える?」
「お姉さんって、感じだから、22才かな」
「ほぉー、いい線言ってるね。23歳だよ」
「そうなんだ。最近、年齢がよく分からない。自分の年齢も、よく分からない」
「ボケるには、早いよ」
「そうだね」
「それじゃ、今回の料金だよ。金貨4000枚ね」
「また、来月、お願いします」
「それじゃ、またね」
私達は、ジュナと別れた後、革細工職人のコプトの家に行った。
「こんにちは、邪魔するよ」
「おぉ、テラじゃないか。今日はどうしたんだ」
「コプトが酔ってないか、見に来たんだよ」
「あれから、飲んじゃいないよ。今日も、一つ仕事を仕上げたんだ」
「これか。よく出来てるね。これ、売るとするといくらで売るの?」
「そうだな。金貨10枚かな。でも、今は売れないから。腕が訛らないように作っているだけさ」
「そうなんだ。そしたら、これ貰っていってもいい?」
「どうして、そうなるんだ」
「だって、練習でしょ。だから、売り物じゃないって」
「練習だけど、ちゃんと作っているよ。だから、商品だよ」
「そうか、仕方ないな。それじゃ、金貨10枚でもらうよ」
「えぇ、いいのか?」
「いいよ、コプトの名前を出さずに売るよ。構わない?」
「別にいいよ。売れるなら、嬉しい」
「それじゃ、また、作っておいてね」
「よし、任せとけ」
「バイバイ」
私達は、革細工師の家を出て、転移魔法で移動して、店に戻った。
私は、無人販売用の機械に商品を補充して、商業ギルドに向かった。
「リンダ、こんにちは。時間ある?」
「今は、暇よ。もうすぐすると、冒険者達が帰って来るから、忙しくなるけど、後1時間ぐらい、大丈夫よ」
「ちょっと、見て欲しい物があるんだ」
「どれどれ、革細工だね。高級品か。こんなもの、どうしたの?」
「うん、買って来たの。それで、損したかなぁって、思って、リンダに見て欲しいの」
「そうか、鑑定してあげるよ。トレーに置いてみて」
「はい、置いたよ」
「フーン、結構上等な物ね。金貨20枚でなら、引き取れるよ。どうする?」
「そうか、やっぱりね」
「どういうこと、損したの?」
「リンダ、逆だよ。儲けたよ」
「えぇー、そうなんだ。テラは、目利きも出来るのね」
「そんなことは、ないよ。だから、自信なかったもの。それで、リンダに相談したんだよ」
「そうか、それで、どうする。売るの?」
「商業ギルドは、これを買ってどうするの、教えて貰ってもいい?」
「皆知っていることだから、いいよ」
「そしたら、教えて」
「ここの商店で売るか、他の街・国で売るか、どちらかね。
それは、物によるの。他の街・国で不足している物なら、そちらに持っていくし。
この街での需要が多い物なら、この街で売るよ」
「そうか。この革細工は、どっち?」
「この街でも売れるけど、他の国に持っていく方が高いだろうね。
多分金貨30枚以上で売れそうよ。でも、輸送費が掛かるから、実際は、どれだけ儲かるか分からないわ」
「リンダは、この商業ギルドで働いて長いの?」
「私? そうねぇ、もう、5年になるかな」
「それって、長い方なの?」
「難しいね。女性としては長い方ね。皆結婚して止めていくから」
「リンダは、結婚しないの?」
「良い人が居たら、結婚するよ。どうして?」
「なんとなく、聞いてみただけ」
「今日は、どうもありがとう。色々、教えて貰って、勉強になった」
「それじゃ、また、来るね」
私達は、商業ギルドを出て、店に戻った。ドアノブの札を「休業中」に変更して、地下室に行った。
現在は、地下室の下にもう一階隠し地下室を作っている。それと、地下牢の前の工房もある。
でも、今後、他の街にも店を進出させることを考えると手狭になるかもしれない。
そこで、更に地下を作ることにした。つまり、地下3階と地下4階だ。そこは、商品を置く倉庫にする予定だ。
そうだ、スピアに、地下牢前の工房を見せていなかった。
「スピア、おいで」
「はい」
私は、スピアの腰にしがみ付き、転移魔法で地下牢前の工房に移動した。
「ここは、スピア、始めてね。上の階も見ておいて」
「うん。見てくる」
スピアは、工房や草原を見て回った。
「しっかり、覚えておいてね。どこに何があるか。今度は、一人で来て貰うかも知れないから」
「うん。覚える」
スピアは、可愛い。今日の仕事は一応完了したので、店に戻って、寝ることにした。
「スピア、おいで、帰って寝るよ」
今日も、スピアに添い寝してもらうんだ。私は、嬉しくて、にやけてしまった。
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