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第1章 冒険者編
102.異世界への旅立(1)
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レベル上げのために、地下牢から旅立つことを決意した私は、親指ほどの小さな土人形の状態で、外界の調査に出かけた。
廊下は光が入らず、真っ暗で、そのままでは、進み辛いので、光球を作り、あたりを照らしてみた。すると、廊下は草木で覆われ、容易には進めないようだ。
しかも、あちらこちらにスライムが蠢いていた。まずは、進みやすいようにするために、風カッターで草木を刈ることにした。
廊下の突き当りの壁が見えるまで、繰り返し風カッターを草木にぶつけた。ある程度、草木をなぎ倒すことができたので、廊下の床が見える様になった。
床に積み上げられた草木の合間から、スライムが覗いていた。それも、1匹や2匹ではなかった。そこで、積み上がった草木の処理と合わせて、スライムを一掃するために、何度も火球を放った。
火球に費やされるマナの量は多く、気が付くとMPが半分ほどになってしまった。少し休むことにした。他の魔物に遭遇すると困るので、用心のため、MPが満タンになるまで、待ち続けた。
弱小のスライムでもかなりの数を倒したので、LV5になった。また、MPの総量も200まで、上がった。更に、火魔法(LV5)、風魔法(LV4)となった。
魔法を使うたびにMPは増加していった。そして、魔物を倒すたびにLVは上昇するようだ。
MPが元に戻ったので、ダンジョンの中を先に進むことにした。
通路の突き当りまで来ると階段があった。そこを上がると、広々とした草原が現れた。
色々な草が生えているようだ。何の草かわからないけれども、少し引き抜いてすり潰してみた。汁が手のひらに染み込んでくる。
突然、頭の中で、
「スキル 採取LV1を習得しました」
「スキル 鑑定LV1を習得しました」『この草は………です。』
と誰かの声が聞こえた。
何か作業をする度にスキルを身に着けることが出来るようだ。
そこで、身の周りの草を引き抜いてはすり潰していった。
「スキル 採取LV2を習得しました」
「スキル 鑑定LV2を習得しました」『この草は………です。』
・・・
「スキル 採取LV5を習得しました」
「スキル 鑑定LV5を習得しました」『この草は………です。』
意外と簡単にレベルアップすることが出来た。しかし、全体のLVやHP・MPは変化しないようだ。
この草原には角ウサギがいた。スライムと違って攻撃してくる。風カッターで、近くの角ウサギを倒した。
すると、倒した角ウサギから輝く小さな石が飛び出してきた。どうも、魔石のようだ。
拾い集めた魔石を体にくっつけてみた。すると、魔石は吸収することが出来て、MPが一気に増えた。
【ステータス】
種族:土人形
職業:無職
LV(レベル):7
HP(最大体力量):200
MP(最大魔力量):500
魔法:土魔法(LV3)、火魔法(LV3)、水魔法(LV3)、風魔法(LV5)、
光魔法(LV3)、陰魔法(LV3)
スキル:採取(LV5)、鑑定(LV5)、思念伝達(LV1)
角ウサギを倒しながら、草原の端を目指して進んで行った。漸く壁まで到達したが、草に邪魔されて周りがよく分からない。身体が小さすぎるようだ。
草の上に頭が出る様に身体を作り替えることにした。高さ50cmほどの土人形を作り、魔法陣を描いた。私はヤドカリの様に新しい身体に移り変わった。
新しい身体に慣れるために、角ウサギを倒しながら、草原の反対の端を目指した。また、途中の草も抜き取り、すり潰していった。抜き取る量や、すり潰す量が増えた為か、採取と鑑定のスキルが一気に上がった。また、角ウサギの魔石を吸収していったので、HP・MPも上がった。
今は、HP(300)、MP(1000)、採取(LV10)、鑑定(LV10)である。
急に矢が飛んできた。何とか避けることが出来たが、続いて何本も飛んできた。
よく見るとゴブリンの群れのようだ。その中の一匹が矢を放っている。ゴブリンは、武器も使うようだ。よく見ると、剣も持っている。
「スキル 探索LV1を習得しました」
「スキル 回避LV1を習得しました」
私は少ししゃがんで、草の中に身を隠しながらゴブリンに近づいた。後ろから頭を叩いた。
「ボコッ」
「あいた、た、た」
もう一度、
「ボコッ」
ゴブリンが倒れたので、上に乗って何度も殴った。気絶したようなので、ゴブリンが持っていた弓と矢を取り上げ、矢を胸に突き立てた。血しぶきと共にゴブリンは息絶えた。
少し大きな魔石が出てきたので、それを吸収した。
「スキル 格闘LV1を習得しました」
取り上げた弓を使って、近くのゴブリンを倒した。
「スキル 弓LV1を習得しました」
倒したゴブリンの近くに行き、魔石を吸収した。
何度も繰り返し、とうとうゴブリンを10匹倒した。
【ステータス】
種族:土人形
職業:無職
LV(レベル):10
HP(最大体力量):400
MP(最大魔力量):1000
魔法:土魔法(LV5)、火魔法(LV3)、水魔法(LV3)、風魔法(LV5)、
光魔法(LV3)、陰魔法(LV3)
スキル:採取(LV5)、鑑定(LV5)、思念伝達(LV2)、探索(LV3)、回避(LV5)、格闘(LV5)、弓(LV5)
周りを見渡すと、右前方に洞窟が見つかった。
「次の階への階段が見つかるかも・・・」
何が飛び出すか分からないので、用心しながら洞窟に近づいた。
「グァーッ」
と威嚇するような鳴き声が洞窟の中から響いてきた。
先ほど倒したゴブリンとは少し違うような気配を感じながら、洞窟の中を覗った。
少し大きなゴブリンが他のゴブリンに何やら指示を出しているようだ。
探索すると、
【探索】
チャンピオンゴブリン 1匹
ホブゴブリン 23匹
思ったよりも数が多い。今の私は一度に3匹ぐらいしか倒せない。そして、チャンピオンゴブリンは、未知数だ。
「倒されてしまうかもしれないわ?
倒されたら、どうなるの?
また、魂だけになるのかな?
それとも、…」
今のままでは、到底勝ち目はないと思い、賢者サビオに相談することにした。
廊下は光が入らず、真っ暗で、そのままでは、進み辛いので、光球を作り、あたりを照らしてみた。すると、廊下は草木で覆われ、容易には進めないようだ。
しかも、あちらこちらにスライムが蠢いていた。まずは、進みやすいようにするために、風カッターで草木を刈ることにした。
廊下の突き当りの壁が見えるまで、繰り返し風カッターを草木にぶつけた。ある程度、草木をなぎ倒すことができたので、廊下の床が見える様になった。
床に積み上げられた草木の合間から、スライムが覗いていた。それも、1匹や2匹ではなかった。そこで、積み上がった草木の処理と合わせて、スライムを一掃するために、何度も火球を放った。
火球に費やされるマナの量は多く、気が付くとMPが半分ほどになってしまった。少し休むことにした。他の魔物に遭遇すると困るので、用心のため、MPが満タンになるまで、待ち続けた。
弱小のスライムでもかなりの数を倒したので、LV5になった。また、MPの総量も200まで、上がった。更に、火魔法(LV5)、風魔法(LV4)となった。
魔法を使うたびにMPは増加していった。そして、魔物を倒すたびにLVは上昇するようだ。
MPが元に戻ったので、ダンジョンの中を先に進むことにした。
通路の突き当りまで来ると階段があった。そこを上がると、広々とした草原が現れた。
色々な草が生えているようだ。何の草かわからないけれども、少し引き抜いてすり潰してみた。汁が手のひらに染み込んでくる。
突然、頭の中で、
「スキル 採取LV1を習得しました」
「スキル 鑑定LV1を習得しました」『この草は………です。』
と誰かの声が聞こえた。
何か作業をする度にスキルを身に着けることが出来るようだ。
そこで、身の周りの草を引き抜いてはすり潰していった。
「スキル 採取LV2を習得しました」
「スキル 鑑定LV2を習得しました」『この草は………です。』
・・・
「スキル 採取LV5を習得しました」
「スキル 鑑定LV5を習得しました」『この草は………です。』
意外と簡単にレベルアップすることが出来た。しかし、全体のLVやHP・MPは変化しないようだ。
この草原には角ウサギがいた。スライムと違って攻撃してくる。風カッターで、近くの角ウサギを倒した。
すると、倒した角ウサギから輝く小さな石が飛び出してきた。どうも、魔石のようだ。
拾い集めた魔石を体にくっつけてみた。すると、魔石は吸収することが出来て、MPが一気に増えた。
【ステータス】
種族:土人形
職業:無職
LV(レベル):7
HP(最大体力量):200
MP(最大魔力量):500
魔法:土魔法(LV3)、火魔法(LV3)、水魔法(LV3)、風魔法(LV5)、
光魔法(LV3)、陰魔法(LV3)
スキル:採取(LV5)、鑑定(LV5)、思念伝達(LV1)
角ウサギを倒しながら、草原の端を目指して進んで行った。漸く壁まで到達したが、草に邪魔されて周りがよく分からない。身体が小さすぎるようだ。
草の上に頭が出る様に身体を作り替えることにした。高さ50cmほどの土人形を作り、魔法陣を描いた。私はヤドカリの様に新しい身体に移り変わった。
新しい身体に慣れるために、角ウサギを倒しながら、草原の反対の端を目指した。また、途中の草も抜き取り、すり潰していった。抜き取る量や、すり潰す量が増えた為か、採取と鑑定のスキルが一気に上がった。また、角ウサギの魔石を吸収していったので、HP・MPも上がった。
今は、HP(300)、MP(1000)、採取(LV10)、鑑定(LV10)である。
急に矢が飛んできた。何とか避けることが出来たが、続いて何本も飛んできた。
よく見るとゴブリンの群れのようだ。その中の一匹が矢を放っている。ゴブリンは、武器も使うようだ。よく見ると、剣も持っている。
「スキル 探索LV1を習得しました」
「スキル 回避LV1を習得しました」
私は少ししゃがんで、草の中に身を隠しながらゴブリンに近づいた。後ろから頭を叩いた。
「ボコッ」
「あいた、た、た」
もう一度、
「ボコッ」
ゴブリンが倒れたので、上に乗って何度も殴った。気絶したようなので、ゴブリンが持っていた弓と矢を取り上げ、矢を胸に突き立てた。血しぶきと共にゴブリンは息絶えた。
少し大きな魔石が出てきたので、それを吸収した。
「スキル 格闘LV1を習得しました」
取り上げた弓を使って、近くのゴブリンを倒した。
「スキル 弓LV1を習得しました」
倒したゴブリンの近くに行き、魔石を吸収した。
何度も繰り返し、とうとうゴブリンを10匹倒した。
【ステータス】
種族:土人形
職業:無職
LV(レベル):10
HP(最大体力量):400
MP(最大魔力量):1000
魔法:土魔法(LV5)、火魔法(LV3)、水魔法(LV3)、風魔法(LV5)、
光魔法(LV3)、陰魔法(LV3)
スキル:採取(LV5)、鑑定(LV5)、思念伝達(LV2)、探索(LV3)、回避(LV5)、格闘(LV5)、弓(LV5)
周りを見渡すと、右前方に洞窟が見つかった。
「次の階への階段が見つかるかも・・・」
何が飛び出すか分からないので、用心しながら洞窟に近づいた。
「グァーッ」
と威嚇するような鳴き声が洞窟の中から響いてきた。
先ほど倒したゴブリンとは少し違うような気配を感じながら、洞窟の中を覗った。
少し大きなゴブリンが他のゴブリンに何やら指示を出しているようだ。
探索すると、
【探索】
チャンピオンゴブリン 1匹
ホブゴブリン 23匹
思ったよりも数が多い。今の私は一度に3匹ぐらいしか倒せない。そして、チャンピオンゴブリンは、未知数だ。
「倒されてしまうかもしれないわ?
倒されたら、どうなるの?
また、魂だけになるのかな?
それとも、…」
今のままでは、到底勝ち目はないと思い、賢者サビオに相談することにした。
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◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
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