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38: 闇との決着 - 唯我独尊の覚醒

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38: 闇との決着 - 唯我独尊の覚醒

闇に覆われた空間の中で、究極体となったエリオットはドレイクに立ち向かっていった。
彼の全身は金属の光沢を帯び、背中には燃え盛る炎の翼が広がっていた。
その目には、かつてのエリオットとは全く異なる冷たい光が宿り、周囲の全てを支配するかのような圧倒的な威圧感を放っていた。

「何をするつもりだ、貴様!」

ドレイクは驚愕しながらも闇の力を収束させ、再び攻撃の準備を整えた。
しかし、エリオットはそれを見下すように冷たく笑みを浮かべた。

「貴様のような下らない存在が、僕に立ち向かおうとするのか?愚かだな…全ての者が僕の前にひれ伏すのが自然の摂理だ」

その瞬間、エリオットは背中の翼を大きく広げ、一気にドレイクとの距離を詰めた。彼の拳がドレイクに向かって振り下ろされ、その一撃で暗黒のエネルギーが吹き飛んだ。
衝撃波が空間全体に広がり、闇が次第にその勢いを失っていった。

ドレイクは目を見開きながら後退し、再び闇の力で巨大な槍を作り出した。

「この私の力を、貴様が上回るとでも思っているのか!」

しかし、エリオットは微塵の恐れも見せず、ただ冷ややかに笑った。

「思っているか?馬鹿な質問だな。僕に勝てる者など存在しない。それがお前には理解できないようだな」

ドレイクが闇の槍を振りかざすと、エリオットは金属のように硬化した腕を掲げ、その槍を軽々と受け止めた。そして、その手で槍を握り潰しながら冷酷に続けた。

「貴様の闇は無意味だ。この究極の存在である僕にとっては、ただの無力な影に過ぎない」

その言葉と共に、エリオットはフレイムの炎を手に集め、ドレイクに向けて放った。その炎はまるで生き物のように渦を巻き、ドレイクを包み込んだ。
暗黒のオーラが炎に押され、次第に消え去っていった。

ドレイクは激痛に顔を歪め、必死に抗おうとするが、エリオットの攻撃は容赦がなかった。
彼の目には冷たい光が宿り、その中には他者に対する一片の情けも見られなかった。

「この僕の前で抗うとは、身の程を知らない愚か者め。全ての力を使っても、お前はこの絶対の力には及ばない」

ドレイクは暗黒の力をさらに集め、最後の一撃を試みようとした。しかし、エリオットはその動きを嘲笑するかのように冷静に見つめた。

「僕の前に跪き、命乞いでもするか?いや、そんなことをしても無駄だな…お前の命はここで終わる。それが、この大陸にとって唯一の救いだからだ」

その言葉と共に、エリオットは炎の翼を大きく広げ、闇の中を飛び上がった。そして、全ての力を込めた拳を振り下ろし、ドレイクに向かって突進した。その一撃はまるで彗星が落ちるかのように猛烈な衝撃を伴い、ドレイクの身体に直撃した。

「終わりだ、ドレイク!」

ドレイクの目には一瞬、恐怖の色が浮かんだが、次の瞬間にはエリオットの一撃により暗黒のオーラごと吹き飛ばされた。玉座の間に轟音が響き、周囲の闇が一気に押し返されていった。ドレイクは地面に叩きつけられ、立ち上がる力を失った。

「どうだ?僕の力の前に、お前はただ跪くしかない。これが現実だ」

エリオットは冷たい目でドレイクを見下ろし、絶対的な勝利者として立っていた。
唯我独尊の人格が彼の全身に浸透し、ドレイクを見下すその瞳には、全てを支配する者としての威圧感が宿っていた。

ドレイクは呻きながら床に倒れ込み、力なくエリオットを見上げた。

「お前は…何者だ…」

エリオットはその問いに対して、軽蔑の笑みを浮かべて答えた。

「僕は究極の存在、他の何者でもない。ただ、お前ごときが理解するにはあまりにも遠い存在だ」

ドレイクはついにその手を床に落とし、瞳から光を失った。魔王の力を誇っていた彼も、究極体となったエリオットの前では成す術がなかった。
全てが静まり返り、玉座の間にはただエリオットの冷たい笑みが残された。

「これで、この地は僕の手によって平和へと導かれることになる…僕以外に、それを成し得る者などいないのだからな」

エリオットはそう言いながら、玉座の間を見渡した。
唯我独尊の人格が、彼を完全に支配し始めていた。
大陸の未来を守るための戦いだったが、今や彼の瞳には冷酷な支配者の光が宿っていた。
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