18 / 21
17
しおりを挟む
各国の選手たちが、選手村に集まって来た。あるものはカメラのフラッシュを受け、あるものは興奮を隠しきらずに不必要におどけて、そして、多くの選手は誰にも注目されることなく、黙々と戦いの舞台に入った。
沢田や大森も選手村に入ったが、イギリス人、マイク・ロジャースの姿は、選手村には無かった。アメリカの金満アスリートのように選手村には入らず、高級ホテルに居を構えたわけではない。彼は、妻が倒れ、再入院したため、オリンピックへの参加を直前で辞退した。
「オリンピックのために人生があるわけではないから……」
寡黙なアスリートは、小さな娘を抱きながら、辞退の理由をこう述べた。イギリスの新聞各紙は、この決断を概ね好意的に伝えていた。
選手村の食堂では、渡された皿に山のように食事も盛るムサテの姿があった。
母国では大統領でさえ、これほどの食事を食べたことはないだろう。
飛行機に乗った。空にまで伸びる建物があった。地下を走る電車があるという。帰ったら、あれも話そう、これも話そう。フランス人のコーチは、早く寝ろ、食事は少なめにしろと、うるさく言うが、我慢なんてできるわけがない。ともかく楽しくてしかたがなかった。
オリンピックの開会式に大森も参加して、華やかな式典を楽しんだ。夢と似ていたが、菜月は、隣ではなく、大森の右前で行進していた。
陸上競技、百メートル予選三組、沢田が第三コースにいた。落ち着いた様子だった。自信が戻っているように見えた。
実は、石嶺は特別な練習を組んだわけではなかった。MRTで筋肉の状態を確認し、体幹を鍛えるために必要なトレーニングプログラムを考えはしたのだが、結局、止めた。
選手は微妙なバランスの上に立っている。必要な筋肉を鍛え、筋力をアップさせれば、無条件に記録が上がるわけでもない。ロボットならば、馬力を上げさせすれば、速く動のだろうが、選手は、当たり前だが、人間である。
適切なトレーニングを行い、計算された通りの筋力がつき、機械で測定すれば、完璧だったとしても、実際にトラックを走ってみると、かえって記録は悪くなった、などどいうことは、よく起こる。
脳の中の回路が、筋肉に追いついていないのだ。走ることは、本来、無意識の行動だ。右足を出して、次に左足を出して、と考えていたら一歩も前に進めなくなる。筋肉を動かす回路が脳の中で作られ、精神が己の進歩を確信する。確かにトレーニングは間違っていなかったと、納得して、初めて人は力を発揮することができる。
筋肉と神経と精神のバランスを調整する時間は二ヶ月では短すぎると石嶺は判断した。
大幅な変更を施し、記録が一時的に悪くなったら。一度傷ついた沢田の精神は立ち直れないかもしれない。それを石嶺は恐れた。
それに、完璧なトレーニングがもし出来たとしても、期待できる記録の伸びは、コンマ1秒に届かないだろう。それなら、特別なトレーニングをやっていると沢田に信じ込ませ、自信を回復させたほうが良い。
自信は時として、信じられない結果を生むことがある。冷静に考えれば、今の沢田の記録9秒91でも充分なのだ。栄養管理と通常の練習で、まだ、記録は短縮できる。オリンピックの決勝レースに残り、少なくとも、七十メートルまでは世界を驚かすことができる。あと三十メートルは、運にまかせよう。決勝に残った他の七人が緊張で記録を落とすこともあるし、神が沢田の背中を押してくれるかもしれない。
石嶺の期待通り、沢田は自信を回復した。一次予選、沢田はゴールラインを先頭で走り抜けるていった。笑い声が聞こえてくるような軽やかな走りだった。
一次予選第六組。大森は第四コースだった。
沢田とは対照的に、決して軽い走りとは言えなかったが、それでも、一位で二次予選に進んでいった。
二次予選、三次予選とも、大森も沢田も一位で通過していった。
もっとも、ムサテは別にして優勝候補と呼ばれる選手たちは、まだ全力では走っていない。彼らが力を入れ出すのは、せいぜい準々決勝からだった。
必要なのは決勝でベストの走りをすることであって、予選で一位になることではない。
ただ、準決勝は予選といえども少し話が違ってくる。準決勝は二レースが行われ、各組の上位四人が決勝に進むことができる。記録は関係がない。順位だけだ。
準決勝までくると、トップと八位の差は、せいぜい開いて五、六メートル。時間にしてコンマ5秒の世界だ。四位と五位の差になると、一メートルもない、数十センチ、コンマ以下の争いになる。
わずかな気の弛みが命取りになる。コンマ数秒は、スタートのミスだけで失ってしまう時間だ。
決勝レースにも、もちろん異常な緊張感が漂うのだが、選手にとっては、決勝に無事残れたという、安堵感もないわけではない。
準決勝は、観客にはそれほど注目されないものの、選手にとっては決勝レースと変わらないか、それ以上の緊張感を生む。なにしろ、ここで失敗したら非難以外、得られるものは何もないのだ。
大森は準々決勝をムサテに次ぐ二位で突破して準決勝に進出した。沢田はトーマスとアメリカのルイに次ぐ三位で、これも準決勝に進んだ。
問題の準決勝、大森は第一組。そして、沢田は第二組に入った。
準決勝第一組。大森は落ち着いていた。自分でも不思議なくらい冷静だった。足は完全に戻っていた。いや、日本選手権の時よりも、状態は良い。
アメリカのリーが大森を横目で見ていた。ライバルと認めている目だった。大森の準々決勝の記録は、九秒八一。八人の中では一番良いタイムだった。自己記録を更新していた。もちろん日本新記録だ。
大森は、落ち着いていた。オーラさえ感じられる。
大森は第三コース。リーは五コースだった。
スタートはいつものように滑らかだった。
三十メートルまでは横一線だった。五十メートル。大森が滑るように前に出た。リーが続く。
大森、リー、ジャマイカのパウエル、コートジボアールのサンチェスが続いた。
波乱はなしだ。一組は記録の上位四人が順調に決勝に進んだ。
準決勝第二組、ここには沢田とムサテ、トーマスがいた。
沢田が二コース、ムサテが一人おいて四コース、そして、トーマスは一番外の八コースだった。
沢田が名前を呼ばれ、軽く手を挙げた。日本のテレビ局は大騒ぎをしていたが、観客は儀礼的な拍手をしただけだった。
日本では有名人でも、ヨーロッパでは誰も知らない東洋人だった。ムサテもまた同じだった。沢田よりも、拍手はさらに少なかった。
トーマスは、世界記録保持者と紹介されると、さすがに観客は目が覚めたように盛大な拍手が沸き上がった。
決勝レースに進めるのは、上位四人までで、タイムは関係がない。ともかく、転んでも、這ってでも、このレースで四着までに入らなければ、決勝のスタートラインには並べない。
「オン・ユア・マーク」
八人がスタートラインにひざまずいた。ある者は胸の前で十字を切り、ある者は目を閉じて頭を垂れ、ある者は天を見上げて、祈っている。オリンピックを知らない者が見れば、彼らはよほど重要な使命を与えられているのだろうと思うに違いない。少なくとも、ただ、白く伸びたラインに沿って、わずか百メートルを走るだけだとは、夢にも思わないだろう。
「レディー」
会場が静まる。
緊張が頂点に達する。
号砲。
八人が一斉に飛び出していった。
スタートで沢田が一歩リードした。アナウンサーが、「沢田がトップです!」と絶叫した。
スタートから五十メートルまでは、沢田がトップだった。
七人が沢田に襲いかかるように近づいていき、八十メートルでは、八人にほとんど差がなくなった。
ムサテとトーマスが、胸をだして、同時にゴールラインを越えていった。残りの五人は、一団となって、ゴールに倒れ込んでいった。
ムサテとトーマスは決勝に残った。しかし、残りの二つの椅子は、誰が勝ち取ったのか、肉眼では、全く判定できなかった。
走り終わった八人は、あるものは座り込み、あるものは立って腕を組み。思い思いの格好で、競技場の大画面を見つめていた。
大画面では、十秒のドラマを再現していた。始めの五秒まで主役は沢田だった。もちろん、敗者を描くドラマもあるのだから、勝者が主役とは限らないのだが、ともかく、五秒は沢田が先頭を疾走し、その後は、トーマスとムサテに替わった。
トーマスとムサテがゴールラインを走り過ぎ、その後、一メートル程の中に五人が入っていた。時間にすれば、0.1秒ほどだ。
スローモーションでゴールシーンが繰り返される。
沢田が見つめていた。石嶺も観客席から体を乗り出すようにして、見つめていた。
トーマス、ムサテ、そして、三着はキューバのブライアン、そこまでは、分かる。四着は沢田か、ジャマイカのパウエルか、それとも……。
画面が写真判定の映像に変わった。石嶺が目を凝らす。沢田は第二コースだ。連続写真の黒い影が映されているのだが、よく分からない。
誰が四着だ。決勝の切符は誰の手に入るのか。
画面が変わり、名前が映し出された。
準決勝第二組の結果。トーマス、ムサテ、ブライアン、そして、沢田だった。
石嶺は両手で小さくガッツポーズをした。
「ウオー」と沢田は、大声をあげ、両手で何度も派手なガッツポーズを繰り返した。
百メートル、確定した決勝進出者の名前が、画面に出た。準決勝の記録で、最も良いのは、トーマス、二位はムサテ、そして、三番目は大森はだった、沢田は7番目、1位から八位まで、差はわずか、0秒12しかなかった。距離にして一メートルあまり、決勝では誰が勝っても不思議ではない差だった。
沢田や大森も選手村に入ったが、イギリス人、マイク・ロジャースの姿は、選手村には無かった。アメリカの金満アスリートのように選手村には入らず、高級ホテルに居を構えたわけではない。彼は、妻が倒れ、再入院したため、オリンピックへの参加を直前で辞退した。
「オリンピックのために人生があるわけではないから……」
寡黙なアスリートは、小さな娘を抱きながら、辞退の理由をこう述べた。イギリスの新聞各紙は、この決断を概ね好意的に伝えていた。
選手村の食堂では、渡された皿に山のように食事も盛るムサテの姿があった。
母国では大統領でさえ、これほどの食事を食べたことはないだろう。
飛行機に乗った。空にまで伸びる建物があった。地下を走る電車があるという。帰ったら、あれも話そう、これも話そう。フランス人のコーチは、早く寝ろ、食事は少なめにしろと、うるさく言うが、我慢なんてできるわけがない。ともかく楽しくてしかたがなかった。
オリンピックの開会式に大森も参加して、華やかな式典を楽しんだ。夢と似ていたが、菜月は、隣ではなく、大森の右前で行進していた。
陸上競技、百メートル予選三組、沢田が第三コースにいた。落ち着いた様子だった。自信が戻っているように見えた。
実は、石嶺は特別な練習を組んだわけではなかった。MRTで筋肉の状態を確認し、体幹を鍛えるために必要なトレーニングプログラムを考えはしたのだが、結局、止めた。
選手は微妙なバランスの上に立っている。必要な筋肉を鍛え、筋力をアップさせれば、無条件に記録が上がるわけでもない。ロボットならば、馬力を上げさせすれば、速く動のだろうが、選手は、当たり前だが、人間である。
適切なトレーニングを行い、計算された通りの筋力がつき、機械で測定すれば、完璧だったとしても、実際にトラックを走ってみると、かえって記録は悪くなった、などどいうことは、よく起こる。
脳の中の回路が、筋肉に追いついていないのだ。走ることは、本来、無意識の行動だ。右足を出して、次に左足を出して、と考えていたら一歩も前に進めなくなる。筋肉を動かす回路が脳の中で作られ、精神が己の進歩を確信する。確かにトレーニングは間違っていなかったと、納得して、初めて人は力を発揮することができる。
筋肉と神経と精神のバランスを調整する時間は二ヶ月では短すぎると石嶺は判断した。
大幅な変更を施し、記録が一時的に悪くなったら。一度傷ついた沢田の精神は立ち直れないかもしれない。それを石嶺は恐れた。
それに、完璧なトレーニングがもし出来たとしても、期待できる記録の伸びは、コンマ1秒に届かないだろう。それなら、特別なトレーニングをやっていると沢田に信じ込ませ、自信を回復させたほうが良い。
自信は時として、信じられない結果を生むことがある。冷静に考えれば、今の沢田の記録9秒91でも充分なのだ。栄養管理と通常の練習で、まだ、記録は短縮できる。オリンピックの決勝レースに残り、少なくとも、七十メートルまでは世界を驚かすことができる。あと三十メートルは、運にまかせよう。決勝に残った他の七人が緊張で記録を落とすこともあるし、神が沢田の背中を押してくれるかもしれない。
石嶺の期待通り、沢田は自信を回復した。一次予選、沢田はゴールラインを先頭で走り抜けるていった。笑い声が聞こえてくるような軽やかな走りだった。
一次予選第六組。大森は第四コースだった。
沢田とは対照的に、決して軽い走りとは言えなかったが、それでも、一位で二次予選に進んでいった。
二次予選、三次予選とも、大森も沢田も一位で通過していった。
もっとも、ムサテは別にして優勝候補と呼ばれる選手たちは、まだ全力では走っていない。彼らが力を入れ出すのは、せいぜい準々決勝からだった。
必要なのは決勝でベストの走りをすることであって、予選で一位になることではない。
ただ、準決勝は予選といえども少し話が違ってくる。準決勝は二レースが行われ、各組の上位四人が決勝に進むことができる。記録は関係がない。順位だけだ。
準決勝までくると、トップと八位の差は、せいぜい開いて五、六メートル。時間にしてコンマ5秒の世界だ。四位と五位の差になると、一メートルもない、数十センチ、コンマ以下の争いになる。
わずかな気の弛みが命取りになる。コンマ数秒は、スタートのミスだけで失ってしまう時間だ。
決勝レースにも、もちろん異常な緊張感が漂うのだが、選手にとっては、決勝に無事残れたという、安堵感もないわけではない。
準決勝は、観客にはそれほど注目されないものの、選手にとっては決勝レースと変わらないか、それ以上の緊張感を生む。なにしろ、ここで失敗したら非難以外、得られるものは何もないのだ。
大森は準々決勝をムサテに次ぐ二位で突破して準決勝に進出した。沢田はトーマスとアメリカのルイに次ぐ三位で、これも準決勝に進んだ。
問題の準決勝、大森は第一組。そして、沢田は第二組に入った。
準決勝第一組。大森は落ち着いていた。自分でも不思議なくらい冷静だった。足は完全に戻っていた。いや、日本選手権の時よりも、状態は良い。
アメリカのリーが大森を横目で見ていた。ライバルと認めている目だった。大森の準々決勝の記録は、九秒八一。八人の中では一番良いタイムだった。自己記録を更新していた。もちろん日本新記録だ。
大森は、落ち着いていた。オーラさえ感じられる。
大森は第三コース。リーは五コースだった。
スタートはいつものように滑らかだった。
三十メートルまでは横一線だった。五十メートル。大森が滑るように前に出た。リーが続く。
大森、リー、ジャマイカのパウエル、コートジボアールのサンチェスが続いた。
波乱はなしだ。一組は記録の上位四人が順調に決勝に進んだ。
準決勝第二組、ここには沢田とムサテ、トーマスがいた。
沢田が二コース、ムサテが一人おいて四コース、そして、トーマスは一番外の八コースだった。
沢田が名前を呼ばれ、軽く手を挙げた。日本のテレビ局は大騒ぎをしていたが、観客は儀礼的な拍手をしただけだった。
日本では有名人でも、ヨーロッパでは誰も知らない東洋人だった。ムサテもまた同じだった。沢田よりも、拍手はさらに少なかった。
トーマスは、世界記録保持者と紹介されると、さすがに観客は目が覚めたように盛大な拍手が沸き上がった。
決勝レースに進めるのは、上位四人までで、タイムは関係がない。ともかく、転んでも、這ってでも、このレースで四着までに入らなければ、決勝のスタートラインには並べない。
「オン・ユア・マーク」
八人がスタートラインにひざまずいた。ある者は胸の前で十字を切り、ある者は目を閉じて頭を垂れ、ある者は天を見上げて、祈っている。オリンピックを知らない者が見れば、彼らはよほど重要な使命を与えられているのだろうと思うに違いない。少なくとも、ただ、白く伸びたラインに沿って、わずか百メートルを走るだけだとは、夢にも思わないだろう。
「レディー」
会場が静まる。
緊張が頂点に達する。
号砲。
八人が一斉に飛び出していった。
スタートで沢田が一歩リードした。アナウンサーが、「沢田がトップです!」と絶叫した。
スタートから五十メートルまでは、沢田がトップだった。
七人が沢田に襲いかかるように近づいていき、八十メートルでは、八人にほとんど差がなくなった。
ムサテとトーマスが、胸をだして、同時にゴールラインを越えていった。残りの五人は、一団となって、ゴールに倒れ込んでいった。
ムサテとトーマスは決勝に残った。しかし、残りの二つの椅子は、誰が勝ち取ったのか、肉眼では、全く判定できなかった。
走り終わった八人は、あるものは座り込み、あるものは立って腕を組み。思い思いの格好で、競技場の大画面を見つめていた。
大画面では、十秒のドラマを再現していた。始めの五秒まで主役は沢田だった。もちろん、敗者を描くドラマもあるのだから、勝者が主役とは限らないのだが、ともかく、五秒は沢田が先頭を疾走し、その後は、トーマスとムサテに替わった。
トーマスとムサテがゴールラインを走り過ぎ、その後、一メートル程の中に五人が入っていた。時間にすれば、0.1秒ほどだ。
スローモーションでゴールシーンが繰り返される。
沢田が見つめていた。石嶺も観客席から体を乗り出すようにして、見つめていた。
トーマス、ムサテ、そして、三着はキューバのブライアン、そこまでは、分かる。四着は沢田か、ジャマイカのパウエルか、それとも……。
画面が写真判定の映像に変わった。石嶺が目を凝らす。沢田は第二コースだ。連続写真の黒い影が映されているのだが、よく分からない。
誰が四着だ。決勝の切符は誰の手に入るのか。
画面が変わり、名前が映し出された。
準決勝第二組の結果。トーマス、ムサテ、ブライアン、そして、沢田だった。
石嶺は両手で小さくガッツポーズをした。
「ウオー」と沢田は、大声をあげ、両手で何度も派手なガッツポーズを繰り返した。
百メートル、確定した決勝進出者の名前が、画面に出た。準決勝の記録で、最も良いのは、トーマス、二位はムサテ、そして、三番目は大森はだった、沢田は7番目、1位から八位まで、差はわずか、0秒12しかなかった。距離にして一メートルあまり、決勝では誰が勝っても不思議ではない差だった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる