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奥さまはモンバス姉さん編
53 修学旅行 その4
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翌朝、お城でのかなり豪華な朝食をみんな眠たそうに食べています。
本来宿泊する予定以外の部屋で夜通しだべっていたのは私たちの部屋のメンバーだけでなく、男子も女子も同じことをやっていたようです。
といいますか、私たちの部屋には途中からアルさんまで入ってきて、男子の部屋には光ちゃんが入って、同じようにだべっていたようです。
おかげで、途中で眠ったトラミちゃんと、途中で魔法の人形を身代りにして女子会に参加し続け、本人は寝ていたアルさん以外は眠そうな目をしばたたいています。
「みんな、眠そうやね。今日はゆったり過ごすのもありかもしれへんね。
アルテア先生によるとスケジュールに余裕があらはるそうやから。」
光ちゃんが私たち同様眠そうな目をこすりながらみんなに話しかける。
「どうしてそういう話になるのでしょうか?」
いつもはきっちりしている氷室さんまで半ばあくびをしながら聞いてくる。
「はーい、それはここが異世界だからです♪
修学旅行は本来なら三泊四日なのですが、ここは異世界ですから、『みんなが戻ってくるのと同じ日』に合わせて帰還すればいいのです。
したがって、一週間いても、一年の長期旅行をしてもスケジュール的に全然問題はありません♪」
いえいえ!そんなに長く旅行してどうするんですか?!!
あんまり長く離れていると『学校の授業内容』とかすっかり忘れてしまいます!
「はい!次はグリフォン国の見学をお願いします!」
えーと…。ミーシャさんが思い切り手を挙げてくれています。
昨夜私たちと一晩中だべっていたので、眠そうなのですが、それでもとても元気です。
「じゃあ、いったん私たちの世界に戻ってお昼寝をした後、もう一度こちらの世界に来て、それからグリフォン国へ行くことにしましょう♪」
アルさんの提案に従って、私たちは猫娘バスに乗り込みます。
みんなが乗り込むと、トラミちゃんが早速運転を始め……サーヤさんだけでなく、どさくさに紛れてアリス姫やミーシャさんまで乗っておられるのですが……。
「今の時間帯に戻れば問題ないから大丈夫だよ♪」
…えーと、アルさんのおっしゃる通りではあるのですが…。
猫娘バスがライトで開けた空間のトンネルを通りぬけると、そこはたくさんのハーブや花が咲き乱れる野原のような場所だった。
野原の周りを広大な森が取り囲み、さらに、年代を感じさせる大きな洋風の屋敷がバスの少し先に立っている。
「ここ、アルさんのイギリスのお家じゃん!」
「ええ、私が誘導しないと入って来れないから、今日はいい機会だと思って。
ようこそ、『大魔女の館』へ♪」
アルさんがにっこり笑って、屋敷の方へ手招きをする。
『二〇〇〇年以上に渡り、地球の文明の支援をし続けてきた不老不死の大魔女。この世のあらゆる理を理解し、その存在も地位も国という単位の介入を一切許さない地上最強、最高の魔法使い』と各国首脳から認識されている「大魔女リディア」はその存在を知る人からは畏怖の対象になっているのだ。
実物は畏怖の対象どころか、ゆるふわな優しいお姉さんだし、不老不死ではなく、アルさんは『一四代目大魔女リディア』で、現在三五歳なのです。
二〇〇〇年以上続いているのになんで、一四代目かというと、『心身を若く保つ知識や魔法』をたくさん知っているため、歴代が一五〇歳くらいまでが『見た目が若いまま』の状態でキープしていて、大体そのあたりで『後継を次代に譲る』ことが多かったのだそうです。
たまに二五〇歳とか、三〇〇歳まで次代が現れず現役をキープされたこともあり、その場合はさすがに見た目がおばあちゃんになったのだそうですが…。
アルさんは三五歳と言いながら、しわ一つない、つやつやした肌は見た目は二〇代にしか見えません。
「魔法は無理に使わなくても、みんなも『適切な習慣やハーブとか活用すれば』相当若いままキープできるんだよ♪」
館の中でハーブティーを入れてもらいながら、いつの間にかそんな話になっています。
当然女性陣は全員一言一句聞き漏らすまいとものすごく真剣に話を聞いています。
「私、日本に留学してよろしいでしょうか?!!」
…えーと、アリス姫の目がものすごい真剣です。
日本に…というより、アルさんに教わりたいのですね…。
「私もぜひ、日本に留学を!!」
ミーシャさん!現役の女王様が留学しちゃ、ダメでしょ!!
当然却下され、ミーシャさんはものすごく落ち込んでましたが、アリス姫が『留学して得た知識を伝える』ことを約束し、機嫌を直してくれました。
そして、みんなでハーブティーを飲んでゆったりしていると、いつの間にやらみんな寝てしまっていたようです。
数時間は昼寝をしていたようで、少しは眠気が飛んでくれています。
「じゃあ、次の目的地に向かって出発♪」
みんなが猫娘バスに乗り込むと、再び、異空間に入っていきます。
長い異空間のトンネルを越えて出た先は……。
「あれ、ここ清水寺ちゃうん?もしかして京都に来てしもうたん?」
ええと…転移に失敗したようです。
「すごいです!!なんか珍しい建物がいろいろあります!!」
アリス姫が目をきらきらさせながら周りの風景を見ています。
「せっかくやから少し京都の散策をしてもええんちゃうん?」
アリス姫とサーヤさん、ミーシャさんの反応を見て、光ちゃんが『京都観光』を提案します。
少し京都をみんなで散策するのは面白そうですね。ですが、猫娘バスにやたら観光客の人達の視線が集まっている気が…。
「アルさん!猫娘バスには『ステルスモード』はないの?!!」
「ごめーん、忘れてた♪」
アルさんがてへぺろみたいに『ステルスモードを起動』させると、周りの人達はさらにビックリしています。
こんなもの(猫娘バス)が出たり消えたりしたら、そりゃあ、ビックリしますよね…。
その辺をなんとかごまかして、アリス姫たちの興味を引くものを上手にピックアップしてあちこち食べ歩きしながら廻っていると、あっという間に夕方になってしまいました。
『海外の方』を京都観光案内してあげた気分です。
海外どころか異世界ですが…。
なお、京都情報は『関西出身』の『グルメ王』光ちゃんがいろいろ調べてくれました。
ありがたや♪
「さあ、では今度はミーシャさんが女王のグリフォン国観光だね♪」
アルさん!ちょっと待ってください!あまりにもノンストップ過ぎです!!
みんな、今日の朝より眠そうです!!
「じゃあ、また私の家に戻ってお昼寝をした後、グリフォン国へ行くことにしましょう♪」
それ、エンドレスになりそうなんですが……。
…結局そのまま『草津温泉』へ移動し、みんなで温泉宿でゆったりすることになりました。
なお、女湯では一〇八センチのアルさんはもとより、九三センチ(BY光ちゃん)の楓さんがものすごい注目の的になっていました。
ふ…私への注目をちょっとだけ逸らすことができたようです。
アルさん!!エプロンは用意しなくていいですから!!!!光ちゃんもメイドエプロンを出さないように!!
氷室さん!!アリス姫を騙して裸エプ◎ンをさせちゃダメです!!
こんな感じで修学旅行は気付くとどんどん延長され、結局私たちが学校に戻ったのは体感時間にして『二週間後』でした。
精神的に疲れました。その時もいろんなトラブルがあったのですが、また後日にでも。
「さあ、みんな転校生やで♪めっちゃ美人さんにちょっと変わった人たちが転入や♪」
うん、なんとなく想像はつきますが、一人じゃないのですね。
「アリス・デ・ラ・マクベインです。よろしくお願いします。」
少しウェーブのかかった金髪を腰まで伸ばした癒し系の美女が、少し緊張しながら教壇の後ろに立っています。
「サーヤ・エレメントリー・ガイアです。皆様とご一緒できてうれしいです♪」
きれいな銀色のストレートの髪を膝下まで伸ばしたエルフの繊細ではかなげな超絶美女です。
うん、ここまではまだいいとしましょう。
「ロリ女神といいます。みなさんよろしくお願いします。」
いや、おかしいでしょ??!!見た目八歳の女神さまの留学なんか、許可するなよ!!
それと、ちゃんと名前を付けてあげて!!
「『執事さん』といいます。素敵な皆様と一緒に学ぶことができてうれしいです。」
ロリ女神ちゃん以上に意味がわかりません!!!それから、どうして名前がないの?!!
もちろん、四人とも留学の動機は『美容のコツを学ぶ』ことでした…。
執事さんなどは男性なのに『宝塚系に見える』くらい、美形化が進んでいます。
元魔王(特大魔王)という話は完全にどこかへ行ってしまったような…。
ロリ女神ちゃんと執事さんは丁重にお断りして、結局『留学生』は二人になりました。
本来宿泊する予定以外の部屋で夜通しだべっていたのは私たちの部屋のメンバーだけでなく、男子も女子も同じことをやっていたようです。
といいますか、私たちの部屋には途中からアルさんまで入ってきて、男子の部屋には光ちゃんが入って、同じようにだべっていたようです。
おかげで、途中で眠ったトラミちゃんと、途中で魔法の人形を身代りにして女子会に参加し続け、本人は寝ていたアルさん以外は眠そうな目をしばたたいています。
「みんな、眠そうやね。今日はゆったり過ごすのもありかもしれへんね。
アルテア先生によるとスケジュールに余裕があらはるそうやから。」
光ちゃんが私たち同様眠そうな目をこすりながらみんなに話しかける。
「どうしてそういう話になるのでしょうか?」
いつもはきっちりしている氷室さんまで半ばあくびをしながら聞いてくる。
「はーい、それはここが異世界だからです♪
修学旅行は本来なら三泊四日なのですが、ここは異世界ですから、『みんなが戻ってくるのと同じ日』に合わせて帰還すればいいのです。
したがって、一週間いても、一年の長期旅行をしてもスケジュール的に全然問題はありません♪」
いえいえ!そんなに長く旅行してどうするんですか?!!
あんまり長く離れていると『学校の授業内容』とかすっかり忘れてしまいます!
「はい!次はグリフォン国の見学をお願いします!」
えーと…。ミーシャさんが思い切り手を挙げてくれています。
昨夜私たちと一晩中だべっていたので、眠そうなのですが、それでもとても元気です。
「じゃあ、いったん私たちの世界に戻ってお昼寝をした後、もう一度こちらの世界に来て、それからグリフォン国へ行くことにしましょう♪」
アルさんの提案に従って、私たちは猫娘バスに乗り込みます。
みんなが乗り込むと、トラミちゃんが早速運転を始め……サーヤさんだけでなく、どさくさに紛れてアリス姫やミーシャさんまで乗っておられるのですが……。
「今の時間帯に戻れば問題ないから大丈夫だよ♪」
…えーと、アルさんのおっしゃる通りではあるのですが…。
猫娘バスがライトで開けた空間のトンネルを通りぬけると、そこはたくさんのハーブや花が咲き乱れる野原のような場所だった。
野原の周りを広大な森が取り囲み、さらに、年代を感じさせる大きな洋風の屋敷がバスの少し先に立っている。
「ここ、アルさんのイギリスのお家じゃん!」
「ええ、私が誘導しないと入って来れないから、今日はいい機会だと思って。
ようこそ、『大魔女の館』へ♪」
アルさんがにっこり笑って、屋敷の方へ手招きをする。
『二〇〇〇年以上に渡り、地球の文明の支援をし続けてきた不老不死の大魔女。この世のあらゆる理を理解し、その存在も地位も国という単位の介入を一切許さない地上最強、最高の魔法使い』と各国首脳から認識されている「大魔女リディア」はその存在を知る人からは畏怖の対象になっているのだ。
実物は畏怖の対象どころか、ゆるふわな優しいお姉さんだし、不老不死ではなく、アルさんは『一四代目大魔女リディア』で、現在三五歳なのです。
二〇〇〇年以上続いているのになんで、一四代目かというと、『心身を若く保つ知識や魔法』をたくさん知っているため、歴代が一五〇歳くらいまでが『見た目が若いまま』の状態でキープしていて、大体そのあたりで『後継を次代に譲る』ことが多かったのだそうです。
たまに二五〇歳とか、三〇〇歳まで次代が現れず現役をキープされたこともあり、その場合はさすがに見た目がおばあちゃんになったのだそうですが…。
アルさんは三五歳と言いながら、しわ一つない、つやつやした肌は見た目は二〇代にしか見えません。
「魔法は無理に使わなくても、みんなも『適切な習慣やハーブとか活用すれば』相当若いままキープできるんだよ♪」
館の中でハーブティーを入れてもらいながら、いつの間にかそんな話になっています。
当然女性陣は全員一言一句聞き漏らすまいとものすごく真剣に話を聞いています。
「私、日本に留学してよろしいでしょうか?!!」
…えーと、アリス姫の目がものすごい真剣です。
日本に…というより、アルさんに教わりたいのですね…。
「私もぜひ、日本に留学を!!」
ミーシャさん!現役の女王様が留学しちゃ、ダメでしょ!!
当然却下され、ミーシャさんはものすごく落ち込んでましたが、アリス姫が『留学して得た知識を伝える』ことを約束し、機嫌を直してくれました。
そして、みんなでハーブティーを飲んでゆったりしていると、いつの間にやらみんな寝てしまっていたようです。
数時間は昼寝をしていたようで、少しは眠気が飛んでくれています。
「じゃあ、次の目的地に向かって出発♪」
みんなが猫娘バスに乗り込むと、再び、異空間に入っていきます。
長い異空間のトンネルを越えて出た先は……。
「あれ、ここ清水寺ちゃうん?もしかして京都に来てしもうたん?」
ええと…転移に失敗したようです。
「すごいです!!なんか珍しい建物がいろいろあります!!」
アリス姫が目をきらきらさせながら周りの風景を見ています。
「せっかくやから少し京都の散策をしてもええんちゃうん?」
アリス姫とサーヤさん、ミーシャさんの反応を見て、光ちゃんが『京都観光』を提案します。
少し京都をみんなで散策するのは面白そうですね。ですが、猫娘バスにやたら観光客の人達の視線が集まっている気が…。
「アルさん!猫娘バスには『ステルスモード』はないの?!!」
「ごめーん、忘れてた♪」
アルさんがてへぺろみたいに『ステルスモードを起動』させると、周りの人達はさらにビックリしています。
こんなもの(猫娘バス)が出たり消えたりしたら、そりゃあ、ビックリしますよね…。
その辺をなんとかごまかして、アリス姫たちの興味を引くものを上手にピックアップしてあちこち食べ歩きしながら廻っていると、あっという間に夕方になってしまいました。
『海外の方』を京都観光案内してあげた気分です。
海外どころか異世界ですが…。
なお、京都情報は『関西出身』の『グルメ王』光ちゃんがいろいろ調べてくれました。
ありがたや♪
「さあ、では今度はミーシャさんが女王のグリフォン国観光だね♪」
アルさん!ちょっと待ってください!あまりにもノンストップ過ぎです!!
みんな、今日の朝より眠そうです!!
「じゃあ、また私の家に戻ってお昼寝をした後、グリフォン国へ行くことにしましょう♪」
それ、エンドレスになりそうなんですが……。
…結局そのまま『草津温泉』へ移動し、みんなで温泉宿でゆったりすることになりました。
なお、女湯では一〇八センチのアルさんはもとより、九三センチ(BY光ちゃん)の楓さんがものすごい注目の的になっていました。
ふ…私への注目をちょっとだけ逸らすことができたようです。
アルさん!!エプロンは用意しなくていいですから!!!!光ちゃんもメイドエプロンを出さないように!!
氷室さん!!アリス姫を騙して裸エプ◎ンをさせちゃダメです!!
こんな感じで修学旅行は気付くとどんどん延長され、結局私たちが学校に戻ったのは体感時間にして『二週間後』でした。
精神的に疲れました。その時もいろんなトラブルがあったのですが、また後日にでも。
「さあ、みんな転校生やで♪めっちゃ美人さんにちょっと変わった人たちが転入や♪」
うん、なんとなく想像はつきますが、一人じゃないのですね。
「アリス・デ・ラ・マクベインです。よろしくお願いします。」
少しウェーブのかかった金髪を腰まで伸ばした癒し系の美女が、少し緊張しながら教壇の後ろに立っています。
「サーヤ・エレメントリー・ガイアです。皆様とご一緒できてうれしいです♪」
きれいな銀色のストレートの髪を膝下まで伸ばしたエルフの繊細ではかなげな超絶美女です。
うん、ここまではまだいいとしましょう。
「ロリ女神といいます。みなさんよろしくお願いします。」
いや、おかしいでしょ??!!見た目八歳の女神さまの留学なんか、許可するなよ!!
それと、ちゃんと名前を付けてあげて!!
「『執事さん』といいます。素敵な皆様と一緒に学ぶことができてうれしいです。」
ロリ女神ちゃん以上に意味がわかりません!!!それから、どうして名前がないの?!!
もちろん、四人とも留学の動機は『美容のコツを学ぶ』ことでした…。
執事さんなどは男性なのに『宝塚系に見える』くらい、美形化が進んでいます。
元魔王(特大魔王)という話は完全にどこかへ行ってしまったような…。
ロリ女神ちゃんと執事さんは丁重にお断りして、結局『留学生』は二人になりました。
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