3 / 103
序章
転生します。
しおりを挟む
気持ちを全て吐き出した翼は、ルールシュカの腕の中からゆっくりと顔を上げる。
ルールシュカの薄桃色の瞳と視線が絡む。
そして、女神は慈愛に満ちた笑顔を見せた。
「大分おちついたかしら?」
「……はい」
「じゃぁ、これからについて話そうか?」
身体を離したルールシュカは、再びソファーへ座り直す。
こっくりと頷いた翼は、どこかスッキリとした表情を浮かべていた。
「翼ちゃんには、私の世界へ転生してもらいます」
明るく告げられた転生と言う言葉に、翼の心が一気に不安になった。
日本でも、ヴァルグ世界でも、翼は切り捨てられた存在だったのだ。
自分が転生してしまうことで、優しいルールシュカに迷惑をかけるのではないかと……。
「嫌かしら?」
「いえ、嫌じゃ、ないです。でも……私なんかが、転生しても……」
「私なんかなんて言っちゃダメよ! 私は、翼ちゃんがいいの! だって、翼ちゃんには私の世界で幸せになって、あいつらを見返して欲しいのよ!」
「見返す……。そ、そうですね! 私も見返してやりたいです!!」
翼は、自分の保身しか考えていなかったルックベルドに――否、ヴァルグ世界でかかわった全ての人に対して悔しさが募った。
そうだよね。私が幸せになることは、ある意味で復讐になるはずだと、翼は頭の中で考えた。
「それで、翼ちゃん。転生するなら、何か希望はない?」
「え? き、希望?」
「そう。例えば一部の記憶を消すとか、家族構成とか、あとスキルなんかも……希望があれば、全部聞くわよ!」
記憶を消す、か……と、翼は考える。
ルックベルドに裏切られた記憶を持ったまま転生しても多分、人を信じられないかもしれない。
それどころか、一生恋愛もできないかも……。
なら、記憶を全て消して貰った方がいいかもしれない。
「あの本当に記憶、消せますか? 出来れば、スキルの記憶は残して人の、ヴァルグ世界の記憶を……」
「できるわよ! だって、私、この世界の神様だもの。ぐふっ、げほっ、げほ」
ドンと胸を叩いたルールシュカは、力を見誤り咽た。
それを見ていた翼は、ふっと表情を緩め笑う。
「あぁ、忘れてた。リニョローラからも伝言があるの」
「リニョローラ様と言えば、ヴァルグで聖魔法をくださった神様ですね」
「そう。えーっとね【 此度の事、本当に申し訳なかった。本来ならば我が子が背負うべき使命を、そなたに押しつけてしまった。それだけではなく、命を奪う結果になってしまったこと、本当にすまないと思っている。贖罪になるかはわからぬが、そなたを騙した人間たちには、相応の罰を与えておくゆえ、そなたはヘールジオンで自由に、そして幸せに生きるがよい 】だって」
銀の髪を靡かせ、柔らかく微笑むリニョローラの清廉な姿を思い出した翼は、心から感謝の言葉を紡ぐ。
二人もの神から転生を進められたからには、私も頑張って幸せになろうと翼は決意する。
「あ、そうでした。転生するあたって、何か使命があったりしますか?」
「いえ、ないわ。居るだけの良いのよ!」
「……本当に?」
「えぇ! その気になってくれているから、今のうちに私の世界について説明しておくわね」
ルールシュカは、身体全体を使い楽し気に自分の治める世界を語った。
ヘールジオンは、剣と魔法。そして、精霊のいる世界だ。
時代的には中世に近いが、食べ物はこれまでも日本人が転生した経緯もありそれなりに揃っている。
ただし、味は微妙。
人種については、人族、獣人、エルフ、ドワーフ、亜人の五つ。
国が多数あるらしく、それぞれに王族がいて、貴族もいる。
言語は、ヘール語――共通語、その他に各種族ごとの言葉がある。
ちなみに精霊もドラゴンも、それぞれの言語を使ってコミュニケーションが取れるそうだ。
大陸は海を挟み三つあり、ニュース、リンゲル、ベノムと言う。
大陸の大きさは、一つ、一つがユーラシア大陸と同等。
三つの大陸には多くの国家が存在する。が、今のところ戦争などは無くとても平和である。
最後にこの世界には、魔獣と呼ばれる生物が存在している。
魔獣の他にもドラゴンがいるそうだが、こちらは誰かが言い出した神の使いと言うことになっており勝手に神聖化されている。
「ちなみに、ヘールジオンの絶対紳は、わ・た・し・よ」
と言うとルールシュカは、自分に指先を向けにっこり笑った。
それにフフッと笑った翼は「私の転生先は、どこですか?」と問いかける。
「翼ちゃんが行く大陸は、リンゲルよ。リンゲルの中央にある真魔の森と言う魔物が跋扈する森があるの。その森の中心に住む冒険者家族があなたの家族になるわ」
「……なるほど??」
「と言う事で、説明は大体終わりかな。あとは、翼ちゃんが欲しいものだけど……何が欲しい?」
「欲しいですか?」
「そう! 地球の神から聞いたんだけど、あちらでは小説なんかで転生する場合、神様から色々なスキルをもらったりするそうじゃない? 私も神様だし、そう言うのしてみたいのよね」
地球の神様何やってるの? 確かにそういう小説は多いと聞く。けれど私、そう言うの読まないからよくわからないと、翼は戸惑いを隠せない。
「欲しい物と言われても……私よくわからなくて」
「ん-。例えば……翼ちゃんは、生まれ変わってどんなことがしたい?」
ルールシュカに何がしたいかと聞かれた翼は、自分がしたいと思う事を考える。
趣味と言えば料理かな? あれは意外と楽しかった。やってみたかったことか……可愛いぬいぐるみ作ったり、アクセサリーを作ったりしてみたかったな。あの時は、お金なくてできなかったけど……。
「……料理と手芸、アクセサリー作りはしてみたいです」
「なるほどね。じゃぁ裁縫と錬金、宝飾と……料理はつけましょうか!」
「あぁ、そうでした。できれば、トイレとかお風呂を日本風にして欲しいです。それに、ルールシュカ様が仰る世界を旅してみたいですね」
「トイレとお風呂は問題ないわ。前に来た日本の子がそういう文化をつくってくれたから。旅については、そうね……これと、これ。それにあれと……」
思いつく限りの要望を伝えた翼の前でルールシュカは、空中をいじる。
「翼ちゃん、ちょっとステータスと唱えてみて」
「はい……ステータス」
ルールシュカに言われた通り唱えてみれば、翼の前に透き通った枠が浮かび上がる。
==============================================
名前: ???・????《相川 翼》
職業: ????《転生者》
年齢: ?? 歳《一六》
性別: 女
称号: ルールシュカの愛し子 / 精霊王の愛し子
スキル: (火魔法) (水魔法) (風魔法) (地魔法)
(時・空間魔法) 精霊魔法 (錬金) (鍛冶)
《全言語理解》 鑑定 裁縫 料理 宝飾
特殊スキル: 《神の裁縫箱》 《神の宝飾台》
《聖魔法《前世で獲得》》 ストレージ∞》
《魔力使用∞》 《メール》
加護: ルールシュカの加護(大)《リニョローラの加護(大)》
精霊王の加護(大)
()内は、灰色表示。
《》内は、青色表示。本人以外には見えない。
==============================================
流石に何も知らない翼でも、見えるステータスの異常さがわかった。
引き攣る口元をなんとか抑え、ルールシュカを見る。
「とりあえず、こんなものかな? ま、あと欲しい物あったらその時に渡すね!」
「いや、いや、いやいやいや、おかしいよ。流石にスキルが多すぎる。ていうか、称号も加護がおかしい!」
焦るあまり丁寧な言葉遣いを忘れてしまった翼は素で、突っ込みをいれる。
「え~そうかなぁ? これぐらい誰でも持ってるって! 本当は、もっといっぱいつけてあげたいんだけど……今は、思いつかないのよね」
ルールシュカの言い分は、翼を黙らせるには十分だった。
「こっからは重要な話だから聞いてね」
「はい」
「私の世界では十二歳の誕生日を迎えるまでは魔法が使えないの。理由は、長いから省くけど命を守るためだと思って」
「十二歳ですね。わかりました」
「魔法に関係のないスキル、例えば料理、裁縫、宝飾は十二歳にならなくても使えるから、楽しんでね! あと、もし時間があるようなら十二歳までに魔法言語の勉強をしておくといいわ。それと灰色表示になってる部分は、自分の努力次第で獲得できるスキルよ。青色は本人以外にはみえないからね」
「……はい」
翼の返事に頷いたルールシュカが彼女を一度だけ、抱きしめる。
柔らかな肢体に抱きしめられた翼は、ルールシュカの腕の中でそっと眼を閉じた。
「しばらくのお別れね。行ってらっしゃい!」
「ルールシュカ様、ありがとうございました」
「貴方の人生に幸おおからんことを!」
その言葉を合図に、慈愛に満ちた微笑みを浮かべるルールシュカの姿が薄れて消える。
翼の意識も、徐々に薄れていった――。
ルールシュカの薄桃色の瞳と視線が絡む。
そして、女神は慈愛に満ちた笑顔を見せた。
「大分おちついたかしら?」
「……はい」
「じゃぁ、これからについて話そうか?」
身体を離したルールシュカは、再びソファーへ座り直す。
こっくりと頷いた翼は、どこかスッキリとした表情を浮かべていた。
「翼ちゃんには、私の世界へ転生してもらいます」
明るく告げられた転生と言う言葉に、翼の心が一気に不安になった。
日本でも、ヴァルグ世界でも、翼は切り捨てられた存在だったのだ。
自分が転生してしまうことで、優しいルールシュカに迷惑をかけるのではないかと……。
「嫌かしら?」
「いえ、嫌じゃ、ないです。でも……私なんかが、転生しても……」
「私なんかなんて言っちゃダメよ! 私は、翼ちゃんがいいの! だって、翼ちゃんには私の世界で幸せになって、あいつらを見返して欲しいのよ!」
「見返す……。そ、そうですね! 私も見返してやりたいです!!」
翼は、自分の保身しか考えていなかったルックベルドに――否、ヴァルグ世界でかかわった全ての人に対して悔しさが募った。
そうだよね。私が幸せになることは、ある意味で復讐になるはずだと、翼は頭の中で考えた。
「それで、翼ちゃん。転生するなら、何か希望はない?」
「え? き、希望?」
「そう。例えば一部の記憶を消すとか、家族構成とか、あとスキルなんかも……希望があれば、全部聞くわよ!」
記憶を消す、か……と、翼は考える。
ルックベルドに裏切られた記憶を持ったまま転生しても多分、人を信じられないかもしれない。
それどころか、一生恋愛もできないかも……。
なら、記憶を全て消して貰った方がいいかもしれない。
「あの本当に記憶、消せますか? 出来れば、スキルの記憶は残して人の、ヴァルグ世界の記憶を……」
「できるわよ! だって、私、この世界の神様だもの。ぐふっ、げほっ、げほ」
ドンと胸を叩いたルールシュカは、力を見誤り咽た。
それを見ていた翼は、ふっと表情を緩め笑う。
「あぁ、忘れてた。リニョローラからも伝言があるの」
「リニョローラ様と言えば、ヴァルグで聖魔法をくださった神様ですね」
「そう。えーっとね【 此度の事、本当に申し訳なかった。本来ならば我が子が背負うべき使命を、そなたに押しつけてしまった。それだけではなく、命を奪う結果になってしまったこと、本当にすまないと思っている。贖罪になるかはわからぬが、そなたを騙した人間たちには、相応の罰を与えておくゆえ、そなたはヘールジオンで自由に、そして幸せに生きるがよい 】だって」
銀の髪を靡かせ、柔らかく微笑むリニョローラの清廉な姿を思い出した翼は、心から感謝の言葉を紡ぐ。
二人もの神から転生を進められたからには、私も頑張って幸せになろうと翼は決意する。
「あ、そうでした。転生するあたって、何か使命があったりしますか?」
「いえ、ないわ。居るだけの良いのよ!」
「……本当に?」
「えぇ! その気になってくれているから、今のうちに私の世界について説明しておくわね」
ルールシュカは、身体全体を使い楽し気に自分の治める世界を語った。
ヘールジオンは、剣と魔法。そして、精霊のいる世界だ。
時代的には中世に近いが、食べ物はこれまでも日本人が転生した経緯もありそれなりに揃っている。
ただし、味は微妙。
人種については、人族、獣人、エルフ、ドワーフ、亜人の五つ。
国が多数あるらしく、それぞれに王族がいて、貴族もいる。
言語は、ヘール語――共通語、その他に各種族ごとの言葉がある。
ちなみに精霊もドラゴンも、それぞれの言語を使ってコミュニケーションが取れるそうだ。
大陸は海を挟み三つあり、ニュース、リンゲル、ベノムと言う。
大陸の大きさは、一つ、一つがユーラシア大陸と同等。
三つの大陸には多くの国家が存在する。が、今のところ戦争などは無くとても平和である。
最後にこの世界には、魔獣と呼ばれる生物が存在している。
魔獣の他にもドラゴンがいるそうだが、こちらは誰かが言い出した神の使いと言うことになっており勝手に神聖化されている。
「ちなみに、ヘールジオンの絶対紳は、わ・た・し・よ」
と言うとルールシュカは、自分に指先を向けにっこり笑った。
それにフフッと笑った翼は「私の転生先は、どこですか?」と問いかける。
「翼ちゃんが行く大陸は、リンゲルよ。リンゲルの中央にある真魔の森と言う魔物が跋扈する森があるの。その森の中心に住む冒険者家族があなたの家族になるわ」
「……なるほど??」
「と言う事で、説明は大体終わりかな。あとは、翼ちゃんが欲しいものだけど……何が欲しい?」
「欲しいですか?」
「そう! 地球の神から聞いたんだけど、あちらでは小説なんかで転生する場合、神様から色々なスキルをもらったりするそうじゃない? 私も神様だし、そう言うのしてみたいのよね」
地球の神様何やってるの? 確かにそういう小説は多いと聞く。けれど私、そう言うの読まないからよくわからないと、翼は戸惑いを隠せない。
「欲しい物と言われても……私よくわからなくて」
「ん-。例えば……翼ちゃんは、生まれ変わってどんなことがしたい?」
ルールシュカに何がしたいかと聞かれた翼は、自分がしたいと思う事を考える。
趣味と言えば料理かな? あれは意外と楽しかった。やってみたかったことか……可愛いぬいぐるみ作ったり、アクセサリーを作ったりしてみたかったな。あの時は、お金なくてできなかったけど……。
「……料理と手芸、アクセサリー作りはしてみたいです」
「なるほどね。じゃぁ裁縫と錬金、宝飾と……料理はつけましょうか!」
「あぁ、そうでした。できれば、トイレとかお風呂を日本風にして欲しいです。それに、ルールシュカ様が仰る世界を旅してみたいですね」
「トイレとお風呂は問題ないわ。前に来た日本の子がそういう文化をつくってくれたから。旅については、そうね……これと、これ。それにあれと……」
思いつく限りの要望を伝えた翼の前でルールシュカは、空中をいじる。
「翼ちゃん、ちょっとステータスと唱えてみて」
「はい……ステータス」
ルールシュカに言われた通り唱えてみれば、翼の前に透き通った枠が浮かび上がる。
==============================================
名前: ???・????《相川 翼》
職業: ????《転生者》
年齢: ?? 歳《一六》
性別: 女
称号: ルールシュカの愛し子 / 精霊王の愛し子
スキル: (火魔法) (水魔法) (風魔法) (地魔法)
(時・空間魔法) 精霊魔法 (錬金) (鍛冶)
《全言語理解》 鑑定 裁縫 料理 宝飾
特殊スキル: 《神の裁縫箱》 《神の宝飾台》
《聖魔法《前世で獲得》》 ストレージ∞》
《魔力使用∞》 《メール》
加護: ルールシュカの加護(大)《リニョローラの加護(大)》
精霊王の加護(大)
()内は、灰色表示。
《》内は、青色表示。本人以外には見えない。
==============================================
流石に何も知らない翼でも、見えるステータスの異常さがわかった。
引き攣る口元をなんとか抑え、ルールシュカを見る。
「とりあえず、こんなものかな? ま、あと欲しい物あったらその時に渡すね!」
「いや、いや、いやいやいや、おかしいよ。流石にスキルが多すぎる。ていうか、称号も加護がおかしい!」
焦るあまり丁寧な言葉遣いを忘れてしまった翼は素で、突っ込みをいれる。
「え~そうかなぁ? これぐらい誰でも持ってるって! 本当は、もっといっぱいつけてあげたいんだけど……今は、思いつかないのよね」
ルールシュカの言い分は、翼を黙らせるには十分だった。
「こっからは重要な話だから聞いてね」
「はい」
「私の世界では十二歳の誕生日を迎えるまでは魔法が使えないの。理由は、長いから省くけど命を守るためだと思って」
「十二歳ですね。わかりました」
「魔法に関係のないスキル、例えば料理、裁縫、宝飾は十二歳にならなくても使えるから、楽しんでね! あと、もし時間があるようなら十二歳までに魔法言語の勉強をしておくといいわ。それと灰色表示になってる部分は、自分の努力次第で獲得できるスキルよ。青色は本人以外にはみえないからね」
「……はい」
翼の返事に頷いたルールシュカが彼女を一度だけ、抱きしめる。
柔らかな肢体に抱きしめられた翼は、ルールシュカの腕の中でそっと眼を閉じた。
「しばらくのお別れね。行ってらっしゃい!」
「ルールシュカ様、ありがとうございました」
「貴方の人生に幸おおからんことを!」
その言葉を合図に、慈愛に満ちた微笑みを浮かべるルールシュカの姿が薄れて消える。
翼の意識も、徐々に薄れていった――。
0
お気に入りに追加
224
あなたにおすすめの小説
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
47歳のおじさんが異世界に召喚されたら不動明王に化身して感謝力で無双しまくっちゃう件!
のんたろう
ファンタジー
異世界マーラに召喚された凝流(しこる)は、
ハサンと名を変えて異世界で
聖騎士として生きることを決める。
ここでの世界では
感謝の力が有効と知る。
魔王スマターを倒せ!
不動明王へと化身せよ!
聖騎士ハサン伝説の伝承!
略称は「しなおじ」!
年内書籍化予定!
異世界転移したら、死んだはずの妹が敵国の将軍に転生していた件
有沢天水
ファンタジー
立花烈はある日、不思議な鏡と出会う。鏡の中には死んだはずの妹によく似た少女が写っていた。烈が鏡に手を触れると、閃光に包まれ、気を失ってしまう。烈が目を覚ますと、そこは自分の知らない世界であった。困惑する烈が辺りを散策すると、多数の屈強な男に囲まれる一人の少女と出会う。烈は助けようとするが、その少女は瞬く間に屈強な男たちを倒してしまった。唖然とする烈に少女はにやっと笑う。彼の目に真っ赤に燃える赤髪と、金色に光る瞳を灼き付けて。王国の存亡を左右する少年と少女の物語はここから始まった!
戦慄の罠師 ~世界を相手取る俺の圧倒的戦術無双~
こたつぬこ
ファンタジー
9/11 感想で頂いた不評だったところを改稿してみました。
ひょんなことから異世界転移し罠師というはずれ職に就いた主人公の、溺愛ありおバカありシリアスありの覇道伝。
おちゃらけた主人公は戦術的に敵を圧倒していき、異世界での生活を通して驚異的な成長をしていく。
彼の就いた罠師という職業にはある秘密があった。
破滅を宿す少女を守るために敵にするのは世界。
勇者召喚? それは主人公たちを倒すために行われるもの。
かつてのクラスメイトが勇者として差し向けられ、それを迎える時の主人公たちの実力のほどは一体どれほどのものになっているのか……
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる