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17話目「その小さな体、おしおき改革!4」

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 どうして危険を犯してまで歌苗に近づくのかと言えば、彼女が学園の生徒会選挙における重要な立ち位置にいるからである。

 まず、不良ではあるものの不遇な立場にいるわけではないこと。次に、歌苗を慕う――金に集る――不良生徒がかなりの数いる事実だ。

 そうしたグループはいわゆる広義のノンポリティカルと呼ばれる層だからである。選挙に出馬するわけでもなければどこの派閥にも投票しない。

 これら歌苗のグループを引き入れられたなら、今の鳩人のやり方であれば多数票を得られる算段が立つというわけだ。

「えー、私はなんとかなるしー」

 鳩人の策略など知らないといった様子で、自分の無事だけを考えて笑った。

 立場というものを省みず権力を笠に着た女性だからこそ、誰もが手を出せず懐柔する手段を持たなかったのである。

「そうか。まぁ、ついたぜ。どの部屋にする?」

 鳩人は歌苗の余裕を聞き流しながら、とっととラブホテルへと足を踏み入れて部屋の値踏みを始めた。一応、女性の意見を尊重する素振りは見せた。

 鳩人にしてみればどの部屋でも構わなかったが、詰を誤って計画を台無しにされたくはない。そのため、既に必要とする位置の部屋を確保すべく人員は用意してあった。邪魔な部屋には金などを使って雇った客を配置し、歌苗が余りから選ばなければならないようにしていたのである。

「じゃあ、305号室」

 即答だった。数々の準備も虚しくなるほど、歌苗には最初からプランがあったかのように、最上階の隅の部屋を選択した。

 自然な動きが不自然だったかもしれないが、鳩人は返事せずに部屋の取得に向かう。

 そんな男に振り返って歌苗は言う。

「覚悟しときなよ。ヒィヒィ鳴かしてあげるんだから」

 挑発的な言葉を背中に受けつつ、鳩人は振り返らず不敵な笑みを浮かべた。

 果たして、鳴くのはどちらか。

「どうぞ」

「どうも」

 部屋に入ると直ぐに、エチケットとばかりにお風呂へと向かう。当然、1番手は歌苗に譲った。

 鳩人はその間に、部屋に備え付けの冷蔵庫からドリンク(有料)を取り出し工作を終わらせる。またしてもネットショップで購入した注射器で、同じく手に入れた睡眠薬とお酒をこっそり注入してだ。

「お次どうぞー」

「こっちでもつから水分補給しておけよ」

「お、サンキュー」

 風呂から出た歌苗にコーラを勧め、自分も少し時間をかけて体をキレイにした。

 肉体のクリーニングを終わらせた後、睡眠薬が効くまでは適当な話をして時間を潰す。どんな会話をしたのかも覚えていないが、コーラがコークハイになっていたことに気づいた様子もない。

 一応、缶チューハイ程度の軽いお酒も用意して飲ませたおかげか、

「あれ……ごめん、ちょっと、眠い……」

 1時間もしたころ薬が効き始めた。

 鳩人は慣れないながらも可能な限り早く作業を行い、部屋にあった編み椅子に歌苗を拘束する。ケーブルの結束バンドやプレイ用のグッズを駆使することで、十分と想定できるだけの準備はできた。

 残るはローライズパンツをずり下げ、シャツを捲り、年相応には見えないショーツや小さなブラジャーを露出させておく。

 高速で振動する装置を押し当てられた瞬間、これまで感じたことのない衝撃が走った。脳髄に電気を流されたような気持ちよさに、たまらず声が漏れる。

「ヒギッ!? だ、駄目! これ、ダメェッ!!」

 一瞬にして性感のボルテージを限界まで引き上げられ、歌苗は高らかに狂歌を発した。

「ヤァァァァァ! イヤァァァッ! お願、イィィィィィイィィィッ!!」

「もっと感じさせて欲しいのかよ。スキモノだなぁ」

 幼い見た目ながら凛々しい顔立ちが涙と快感に歪むのがたまらなく狂おしく、鳩人は無遠慮にマッサージ機を股間に押し当てた。クロッチ越しに割れ目を電動責めされて、悶え苦しみながら感じる。

 さほどせず、少女は絶頂へと到達する。ピュッピュと潮が電マを汚し、小水の混じった臭いがホテルの室内に漂う。

 流石に不味いのではと思う程度に足先を伸ばし、全身で痙攣けいれんを表現する。

「ア、ア……」

「盛大にイったな。そんなに好きならもっとくれてやる」

「へ? アァァァアァァァァァァッ!! もう、止めてェェェェテェェェェェ~~ッ!」

 鳩人は、ただただ嗜虐性を表出させて振動部分を歌苗の陰部へと押し当てた。再び嬌声を越えた悲鳴が上がり、酷いイキ顔も見られた。

 歌苗はガタガタと小さな体を必至に揺らし、手足の拘束から逃れようとするも無駄。そうした抵抗さえ鳩人の情欲を引き出し、支配する悦びを増幅させていく。

「イギィィィィィーー! ダメダメダメェ~~ッ!! ヤダヤダァァァァッ!!!」

 自分を見下していた歌苗の顔が、涙と鼻水といろんな粘液でグチャグチャに歪んだ。酸欠にならない程度に休ませつつも、自分が満足するまで壊れてくれるなと身勝手に考えつつ加虐を続ける。

 性拷問にかけられるこの心地よさといったら言葉に尽くし難かった。

 歌苗は断続的に襲い来る強制的な苦痛と快感に、もはやただまな板の鯉の如く踊らされるだけとなる。酸欠寸前の真っ白な頭ではどうしようもなく、いつものような強気の暴言も吐き出せない。いや、話せたところで鳩人の嗜虐心を増幅させるだけだ。
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