光と陰がまじわる日（未完成）

最終章帰還

帰還#13

影と優は、口を半開きになりながら見つめ合い、心の中でどうしていいか考える。

「やっば、おい見られたぞ！あれお前の母さんだよな？これはまずいわぁ…」

慌てるのは影の方で、優は悠然と構え兎の糞の様なヤツをひと齧りする。

「優君、ねぇ優君、お母さん何も見てないわよ、だから変な気は起こさないでね、お母さんこれから、ご飯の支度するから気にせず続けてやってなさいね、そういうお年頃なのよねふふ…」

母は何か勘違いをしているみたいだ、鼻歌交じりに台所に向かう母は、何処か嬉しいそうだった。

「おい、聞いたか？今の、あはは能天気な母親だな、だが見られた事には違いない、俺はもうここには居られない、悪いが今日限りで実体化するのを辞める、短い期間だったが今までありがとな、最後に一つだけ約束してくれ、俺の事を決して忘れるな、俺はいつもお前の中に居る、もしお前が瀕死状態に陥った時、俺はお前助ける、分かったな忘れるなよ…」

影は見る見る内に優の影へと戻って行き、優はとてつもない疎外感が押し寄せ、ベッドに倒れこんだそうな…続く