光と陰がまじわる日（未完成）

第16章五つの玉オブジェクト

オブジェクト#45

制止に耳を貸さず茂みを掻い潜り、前に進む優達一同はピタッと歩みを止め、横一列に並んだ。

「おい、まじかよ…」

目の前に広がる景色は、想像を遥かに超え息を呑んだ。

「あれ、死んでるよね？ここから落ちて死んだにしては破損が激しいし、それに同じ顔の星人が無数に死んでいるわ…深いわ」

まじまじと話す花子に、何故かクスリと笑いが込み上げて来る優は、静かに語り始める。

「ふっ…ここは仮想現実なのは皆んな知ってると思うけど、あれは処理出来なかった星人を集めていると僕は思うんだ、自分でも何言っているか分からないけど、もう残ってるのは僕達しか居なくてゲームは終わったんだ、当初の目的の爺さんの古屋に行く目的は果たせなかったけど、とても楽しかった…」

辺りに冷たい空気が流れる中、全身が光に包まれ城にワープされた。

「あ！お帰り、どうだった？私が作った仮装ゲームは？まだ未完成でバグが多いけど、これから大流行すると思うんだ…あはは、そんな顔するなよほら、この玉はあげるよ！もう私には必要無い物だ、それに良いデータを取らせて貰ったよ、ありがとう…」

疲れ切りボロボロになった一同にドラゴは満面の笑みで出迎えるが、それに答える気力は残ってなく玉を受け取り、何も言わず城を後にしたそうな…続く