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第16章五つの玉オブジェクト
オブジェクト#15
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険しい道は、進むにつれて激しさを増し皆、諦めの意識が目覚め始めた頃、事件が起きる。
「皆んな!大変よ!城が遠退いているわ!あの城動くわよ!」
そうなのです、登っても、登っても、城に辿りつけないのは、ゆっくりと城が動いていたからなのです。
「なんだあの城は、どうやって近づけばいいんだ!」
迫るども、迫るども、遠退いていく城に、中々近づけずに困惑する一同は、作戦会議をする事にしたんだ。
「困ったわね磁石みたいに、近づくとその分、離れていく仕様になってるわけですが、どうしましょう?」
沈黙が数分続き皆、何の意見も言わず、ただ時間だけが経過する。
「ちょっと!なんかないの?このままじゃ、玉を奪還出来ないわよ!しょうがないわね、あれを使うしかないみたいね…」
そう言うと花子は、鞄から小さい容器を取り出し、シャカシャカと降り始める。
「これは、私のおばあちゃんが死に際に私に託した、透明人間になれるとされる秘薬なの、でも透明人間になれるのは1度だけで、しかも数時間しか持たないから、大事な時の為にしまっていたんだけど、それが今だと私は思うの」
秘薬は丸い粒状になっていて、それを花子は、一粒づつ皆んなに配った。
「皆んな良く聞いて!これはただ透明になれるだけではなくて、存在そのものも透明にして仕舞うの、だから次、私達が意識し合うのは、あの城についてからになるわ、皆んな頑張って、城に辿りついてね!」
一同は、輪になって見つめ合い、一斉に秘薬を飲み込んだそうな…続く
「皆んな!大変よ!城が遠退いているわ!あの城動くわよ!」
そうなのです、登っても、登っても、城に辿りつけないのは、ゆっくりと城が動いていたからなのです。
「なんだあの城は、どうやって近づけばいいんだ!」
迫るども、迫るども、遠退いていく城に、中々近づけずに困惑する一同は、作戦会議をする事にしたんだ。
「困ったわね磁石みたいに、近づくとその分、離れていく仕様になってるわけですが、どうしましょう?」
沈黙が数分続き皆、何の意見も言わず、ただ時間だけが経過する。
「ちょっと!なんかないの?このままじゃ、玉を奪還出来ないわよ!しょうがないわね、あれを使うしかないみたいね…」
そう言うと花子は、鞄から小さい容器を取り出し、シャカシャカと降り始める。
「これは、私のおばあちゃんが死に際に私に託した、透明人間になれるとされる秘薬なの、でも透明人間になれるのは1度だけで、しかも数時間しか持たないから、大事な時の為にしまっていたんだけど、それが今だと私は思うの」
秘薬は丸い粒状になっていて、それを花子は、一粒づつ皆んなに配った。
「皆んな良く聞いて!これはただ透明になれるだけではなくて、存在そのものも透明にして仕舞うの、だから次、私達が意識し合うのは、あの城についてからになるわ、皆んな頑張って、城に辿りついてね!」
一同は、輪になって見つめ合い、一斉に秘薬を飲み込んだそうな…続く
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