光と陰がまじわる日（未完成）

第16章五つの玉繰り返す日々

繰り返す日々#25

フルミ以外の一同は、夕方までスヤスヤと寝て、不気味な機械音で目が覚めた。

「キューイン！ビー！ビビ！」

宇宙船中に響き渡るその音は、耳を塞ぎたくなるほど大きな音で、優達は飛び起きる。

「うるさなぁ！なんやねんこの音は！」

騒ぎに気づいたのか、騒音は静まり、フルミが奥の部屋から申し訳なさそうに出て来た。

「あ！起こしちゃったかな？」

油まみれのその姿は、王様らしき風貌は微塵も見えず、普通の青年に見える。

「フルミさん何してるの？また悪巧みしてるんじゃないでしょうね？」

花子がフルミを睨みながら問いただすと、フルミは奥の部屋から、何やら持って来るではありませんか。

「これを見てくれ！お前らが寝てる間につくったのだ！」

それは、懐中電灯ぐらいの大きさで、色々なボタンが付いてる機械だった。

「それ何？見た事ない形してるけど…」

「あはは、そうか地球にはこの形の生き物は居ないのか、あはは！」

何が面白いのか知らないが、爆笑するフルミは、その機械を片手に持ち、説明し始めた。

「ウォホン！えーっとこの機械の名は、翻訳猫ちゃんと言って、宇宙人の言葉が分かるようになる素晴らしい物なのだ！」

奇妙な形は、三日月の星に生息する猫の形だったそうな…続く