光と陰がまじわる日（未完成）

第13章船内戦

船内戦#17

控え室でこの様子を見てた優は、泣いていた。

「ゴン太ぁぁ！うわんうわん！」

ゴン太と優は、トレーニングの時に仲良くなったらしく、酷く落ち込んだ。

「優君！落ち込んでる場合じゃないわよ！ゴン太君の分まで頑張りましょ！ほら、第3試合が始まるわよ」

ステージのダメージが少なかったので、思ったよりも早く試合が開始された。

「それでは、これより一回戦第3試合を行います！鋼鉄の身体ジャフィ選手、悟り開きのデトー選手前へ！お互い握手を交わし、試合開始だ！」

「わぁぁ！ピーピー！ジャフィ様ー！」

「前の試合の衝撃が冷め止まない中、始まりました今試合、両者不穏な空気に呑まれておりますね」 

「そうですね、プロフィールを見ると鋼鉄の身体と悟り開きですか、ほぅ中々個性的ですな、両極端な相手にどう仕掛けるか楽しみですね」

解説の熱も高まる中、ゴングが鳴り響いた。

「カーン！」

「おっと！デトー選手瞑想を始めた！ルールを理解しているのでしょうか？相手のジャフィ選手あたふた、しております！」

ジャフィ「じじいよ、そのままでは沈黙10秒で負けになるぞ！いいのか？」

ジャフィは、優しくデトーに伝えるがデトーは、座り込み瞑想を続け、審査員のカウントダウンが始まった。

「10…9…8…」

カウントが終わろとした次の瞬間！

突如デトーは、眼を開き鼓膜が破れんばかりの声で喚き始めた。

「ヌォォォ！これでは悟りが開けん！しくったわい！」

そう言うとデトー選手は、両眼を自らの手で潰し始めた。

「おい！じじい！何してんだ？」

「ふぉふぉ…これで常に悟りが開ける状態になった、さぁ掛かってきなさい」

その姿を間近に見たジャフィは、言葉を失いただ立ち尽くすのであった。

「カンカンカン！そこまで！勝者デトー選手！自らの眼を奪い、相手を唖然とさせる作戦が見事決まりました！観客の皆様、盛大な拍手をお送り下さい！」

「わぁぁ！パチパチ！良いぞデトー！」

観客は、スタンディングオベーションで歓喜し、それはそれは盛り上がったそうな…続く