光と陰がまじわる日（未完成）

第11章脱走

脱走#2

「う…ここは何処？」

微かに光る灯火で此処が牢屋だとすぐ分かった。

「優君！ねぇ起きて」

「ハッ！やだ！ここ何処かしら」

オネェみたいな優の口調に花子は少し微笑んだそうな。

「そうか捕まったんだった、ごめんなさい花子さん！」

「いいのよ、しかし大変な事になったわね、もう誰も信用出来ないわ」

顔を膝に埋めてる花子を横目に優は脱出を試みていた。

「何してるの！？優君！」

「お母ちゃんを助けるのね～」

何処かの馬のみたいな口調になった優は必死に穴を掘り始めた。

「無駄よ！どんなに頑張っても子供の力じゃ脱出は不可能よ！」

「そんな事ないのね～一生懸命にやればきっと脱出、出来るのね～」

冷たい目でみる花子を置き去りにし優は穴を掘り続けるのであった…続く