ガラス越しの淡いユキ

不来方しい

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第二章 終わりと始まり

016 父と子

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「は、……っ…………」
 片手には携帯機器、利き腕は……口にしづらい箇所に手を添え、忙しなく動かしていく。
「…………っ、うう…………っ」
 唸り声と同時に、白濁した液が飛び散り、手だけでなく布団まで汚してしまった。
 十二月の室内の温度は、体温を下げるのにちょうどいい。
 左手のスマホには、ぼんやりと映る恋人の姿。意図せず撮ってしまったのか、普段よりも幼さの残る顔で口元を緩めている。
「ちょ、待ってソラ」
 目に入れても痛くない愛くるしい愛猫は、布団に飛び乗ろうと部屋に入ってきてしまった。最近は寒いせいか、布団や枕を占領したがる。こんな穢らわしい欲望の固まりを、ソラに近づけさせるわけにはいかない。急いでウェットティッシュで取り払うと、同時に布団に上がってきた。
 行為の後、癒してくれる毛玉に見つめられると、何とも虚しい気分になる。
「ソラ、今度さ、恋人を連れてくるんだけどいい?」
 綺麗さっぱり無視をし、布団の中に入ってしまった。これが猫の可愛いところでもあるが、ちょっと話してくれたっていいのに、と右手の残留物も拭き取った。
 喧嘩というほど喧嘩ではない。言い争う前に、切ろうと言ったのは彼が先だ。なるべく彼に負担をかけさせたくなくて俺が先に切ったら、悲壮感漂う小さな声が切る直前に聞こえ、頭を抱えてしまった。あの場は切らずに話し合う、好きだと伝える、が正解のように思う。だからと言ってメールをする勇気もなく、何も書かれない画面を見つめるしかできなかった。
 事務所のスタッフに言われた言葉が頭をよぎる。
──男性と付き合ってるって本当?
 これがもし男性ではなく女性なら、女性とわざわざ性別を言わないだろう。差別視をされたとは思わないが、彼の目には奇異きいの色が宿っていた。
 晴弥はずっとこんな思いをしてきたのか。親にばれて罵られ、友達にも相談できず、唯一の楽しみだと言っていた俺のラジオにくれた葉書は、病気だと文字が滲んでいた。
──え、大学生に手出したの?
──手を出したって……、もう少し別の表現を所望します。
──……未成年?
──それも違います。お酒の飲める年齢です。
──なんでまた男性?
──性別より、好きになった人がたまたま大学生で男性だっただけです。
 それほど大きくはない事務所は週刊誌を相手にする対応は慣れておらず、普段穏やかなスタッフも終始顔を歪ませていた。
──ご迷惑をおかけします。
 頭を下げる背中をポンと叩いてくれたマネージャーには感謝しかない。その手に、任せておけと強い意思が込められていた。
 こんな殺伐としていた一日を過ごしていても、脳と性はまた別物で、欲を吐き出せば空になった入れ物に罪悪感がどっぷり溜まる。それも放出してしまおうかパジャマをあさっていると、足と布団の隙間から見える二つの光は、手にかけたものを遊び道具か何かと見定めている。
「ソラ、いくら何でもそれはだめだ。許さないよ」
 お互い一歩も引かない攻防に、諦めたのは俺だ。確実に負ける。使い物にならなくなったら大変だ。
 攻防戦も二回戦も断念し、おとなしく布団に入った。でも、簡単に船を漕いでくれない。阻止しているのはソラではなく、父のことが頭に浮かぶ。ラジオに連絡をしてきてから、一日たりとも忘れられなかった。懐かしい想い出に浸っているというより、復讐心に近いものがずっと頭を支配している。ハーブでは抑えきれなくなった頭痛を処方された薬で乗り切り、日々過ごしている。どこかの大学で教授をしていると聞いたが、まさかと脳裏をよぎるのは良くないことばかりだ。
 過去の人になっていたはずなのに、なぜこうも這い上がってくるのか。なぜ今になって連絡をしてきたのか。どんな選択肢があり、どんな選択が正しいのか、俺は今もなお答えを出せていない。



 大学に行く支度を終えてから朝食を食べようと階段を下りると、珍しくおにぎりが皿に並んでいる。
「どうしたの? 珍しい」
「たまにはいいと思って」
「…………体調悪くないよね?」
「あら? どうして? 元気よ」
 運動会や遠足でも母さんの作るおにぎりは何度も食べてきた。海苔の巻いたおにぎりは塩が利いていて、中にはたらこやシーチキンが入っている。例え定番であっても、世界一美味しいおにぎりだ。
 作り慣れているだろうに、三角でも丸とも言い難い、歪な形の固まりだ。あまりに悲壮な顔をしすぎていたのか、母さんは大丈夫よ、とえくぼを作る。
 みそ汁は、いつもより具が多いみそ汁だ。豆腐とほうれん草と、ジャガイモ、油揚げ。
 変形したおにぎりでも、母さんと一緒に食べる食事は美味しい。でも、おにぎりがじゃりっていった。
「……固形の塩が入ってるんだけど」
「ほんとねえ。具が梅干しのとき、塩は入れるべきじゃなかったわね。塩分の摂りすぎになっちゃう」
 体調が悪そうには見えない。一体どうしたのか。僕の食べる姿を嬉しそうに見るものだから、これ以上何も言えなくなってしまった。
 しょっぱい朝食の後、厚手のコートを着込み、恐る恐る家を後にした。左右見ても、誰もいない。つけられてはいない。足早に家を出て、大学に向かった。
 例え自意識過剰と言われようとも、みんなが僕を見ている気がする。端末を弄る生徒も、電話をかけている生徒も、みんなユキさんについて調べているのではないのか。なるべく考えないようにし、学生の本分を思い出すべくノートとにらめっこをした。
 特に何も起こらなかったと、安堵したまま向かえた午後は、借りた本を返すために併設された図書館に向かった。何度見ても圧倒される本の壁に向かい、何冊が手に取ってみる。授業中よりも、本に集中している生徒ばかりの空間は息がしやすい。
「すみません」
 誰が声をかけられているのか分からず、二回目のすみませんで顔を上げた。
 ショルダーバックに、ペンらしきものを手に持っている。
 関わるべきでない人物だと瞬時に悟る。何かざわざわしたものが背筋を通り抜け、身体に鳥肌を立たせた。
「あの、志摩晴弥さんですよね?」
「……………………」
「いつも図書館で本を借りてるって聞いたんだけど……」
「…………誰ですか? ストーカー」
「ストーカーじゃないよ、そんな脅えないで。何もしないから。ちょっと話を聞かせてほしいんだけど」
 穏やかな声とずけずけとした物言いは反比例し、それでも少しずつ距離をつめてきた。防衛本能が働き、全身が逃げろと訴えている。けれど、悪いものに取り憑かれたように、足が動かない。唾液も出ない。口の中がカラカラだ。
「君、DJのユキさんと付き合ってるって本当?」
「……………………」
「男同士でキスしてる写真、うちの者が撮ったんだよね」
 え、と空気と混じった声で、横にいたポニーテールの女子生徒が顔を上げる。それはそうだ。世の中の普通は、こういう反応をする。嫌悪感にまみれた顔をされなかっただけ、まだいい。
「……お話しできることはありません」
「そう言わずに」
「ここ、関係者以外立ち入り禁止です」
「そうだっけ?」
 すっとぼけた顔が、余計に苛立ちと緊張を増幅させる。いつの間にか、横にいた女子生徒がいなくなっている。余計な厄介ごとに関わらないのは賢明な判断でしかない。
「ユキさんとはどこで知り合ったの? この大学で、ラジオ収録をやったんだよね?」
「警察を呼びます」
「まあ待ってよ。君は放送サークルに入っていて、そこで仲良くなった? どちらが先にアプローチしたの?」
「もう止めて下さい」
「普通、男同士だとなかなか前に進めないよね?」
 普通。また出た呪いの言葉。こんなときに、父の顔が頭をよぎる。迷いなく地獄へ蹴落とした男は、なぜ平然と仕事をこなし家に帰って来られるのかと、謎に包まれている。
「すみません、ちょっと」
 今度のすみませんは僕にではなく、記者の男が肩を叩かれた。警備員だ。誰かが呼んでくれたんだ。記者が気を取られている瞬間、僕は踵を返し、全力で走った。
 図書館を出るとき、横にいたポニーテールの女子生徒がいた。憎悪を向けられてもおかしくないのに、女子生徒は僕を見るや親指を立て、早く行けと親指を向こうに指す。僕は大きく頷き、視界が歪む前に溢れる感情を押し、廊下を走った。
 後ろから誰かが走ってくる音がする。けれど振り返る余裕はない。曲がり角を曲がったとき、男性が辺りを不審なほど見回している。篠田教授だ。助けを求めようと彼の元に行こうとしたとき、いち早く彼が気づいた。手招きをし、指差すところは篠田教授の研究室だ。
 急いでドアを閉めると、数秒後にはドタドタした音が遠退いていった。
「息を整えて、ソファーにお座り」
「篠田教授……僕……」
「話を聞こうか。コーヒーでいいかい? ハーブティーの方が好みだったかな?」
「え?」
 突然のハーブティーに、僕は声が出せなくなった。篠田教授は微笑み、ふたつのカップを用意すると、片方はインスタントコーヒー、そしてもうひとつはハーブティーを入れた。
「あの子も飲んでいるのだろう?」
「…………どうして、」
 あの子を示す人はひとりしか思い描けなくて、ひどく動揺する。
「少し前に、ラジオで言っていたからね」
「……………………」
「追いかけられていた人は? 知り合い?」
「いえ……その……、記者を名乗って……」
「そうか。ここからだと、図書館がよく見える。君が一生懸命に調べ物をしているのを、いつも見ていたよ」
「助けて下さり、ありがとうございます。でも、なぜ……そこまで……」
「お礼を言いたいのはこちらの方だ。息子が世話になっているね。雪央からしたら、私を父とは思えないだろうが。彼もそう言っていただろう?」
 絶句した。急に告げられた情報の中から、どれを拾っていいのか。
「困った顔をしているね」
「でも……あの……いや、確かに……」
 笑ったときの目や、穏やかな話し方、似てるといえば似ているのだ。そもそもユキさんの本名を知っている時点で、近しい関係だと納得できる。彼は、本名を明かしていない。
「私と雪央のことは聞いているだろう? 私は、本当に駄目な父親だった。妻と子供を捨てて、他の女性の元に逃げた。この年齢になって、毎日のように夢を見るようになった。八月にあんな形で立派になった息子と再会して、私はどうしても連絡を取りたい衝動に駆られた。雪央のマネージャーさんとこっそり連絡先を交換したんだ」
「それで……ラジオに……」
「ああ。送ったよ。返事は来ることはなかったが」
「……ユキさんは、読んでいます。すべて目を通していますから」
「そうか。マネージャーさんの連絡先を聞いておいて良かったよ。大学での君のことを先ほど伝えたから、きっと雪央にも伝わると思う」
「心配をかけてしまいます……」
「恋人なら、ちゃんと伝えた方がいい。余計な隠し事はわだかまりの対象になる」
 篠田教授が入れてくれたハーブティーは、底が透けるほど透明で繊細な色だ。喉を通すと、気分もいくらか落ち着いてくる。
「後悔していますか?」
「後悔……そうだね。当時はそういう思いはなかったが、今は彼のために何か残したいと思う。実は、記者が私の元に連絡をしてきたんだ。あなたの息子さんが教え子と付き合っているが、話を聞かせてほしいと。まったく、どうやって調べているのか」
「恐ろしいです……それで、篠田教授は僕のことを心配してくれてたんですね」
「ああ」
「あの……すみません、僕で」
「何に対しての謝罪かな?」
「……男の、僕で」
 篠田教授は大きく目を見開いた。通じたようだった。
「君たちは幸せなんだろう?」
「はい……僕はそう思っています」
「ならいいじゃないか。きっと息子も、そう思っている。さあ、お茶を飲みなさい」
 酸いも甘いも、恐ろしいことも、人の道から外れた人生も送り、その分、経験や知識を得られたのだと思う。けれど、犠牲になる人もいた。彼を肯定することはできない。大事な人が、とても苦しんでいるのだから。
「君が苦悩することはない。いつも通りに、勉強も恋愛も頑張りなさい。人生の肥やしになる」
「はい……上手いこと言えないです。ユキさんから、あなたのことも聞いていますから」
「ああ、それでいいんだ。一生、私は罪を背負って生きていくよ。来たようだね」
 廊下が騒がしいと後ろを振り向こうとした瞬間、壊れるんじゃないかというほどの衝撃と共に、扉が開いた。
「ユキさん……」
 珍しく帽子を被ったユキさんは、大きく肩で息をし、立ち上がる僕の元にずいっと近寄ってきた。
「雪央……」
 篠田教授とは正反対に、迷いなく射抜く目は宿怨と復讐の固まりだった。こんなユキさんは初めてだった。絶対に、口が裂けても言えないけれど、二人が並ぶと血の繋がりがあるんだなと思えた。半分の血が、間違いなく混じっている。
 ユキさんは息を大きく吐くと、勢いよく頭を下げた。一礼しただけですぐに僕の方を見て、手のひらをそっと握る。
「……行こうか」
 荒々しい扉の開け方は来たときだけで、帰りは人が変わったように落ち着いている。扉が閉まる直前に見た篠田教授は、子を見守る親の顔をしていた。
 ドアが閉まると、ユキさんは被っていた帽子を僕に被せる。数人の女子生徒がユキさんを見て、口元を押さえている。この学校では、特に有名人だ。
「待ってユキさん、帽子、あなたが被って」
「必要ない」
 口調は厳しい。僕に対しての怒りもあるかもしれない。花道のように生徒に見守られる中、僕は手を繋がれたまま大学を出た。卒業式でもないのに、注目を浴びすぎだ。
「あの、どこへ」
「車に乗って」
「ユキさん」
「連行」
 ハンドルさばきはいつもの安全運転だ。どこに向かっているのか見当もつかなかった。
 とあるマンションの中に入り、車から降りるよう指示される。どう考えても、ここは、そうだ。
「ユキさんの……家?」
 何も答えない代わりに、背中を押された。
 エレベーターに乗ってもユキさんは無言のままだ。上にはばっちり防犯カメラがあり、変に意識してしまう。
「どうぞ」
 わざわざ会釈をし、王子様のような振る舞いをする彼の目には、まだ先ほどの名残があった。怯えもある目を、少しでも取り除けたらいい。
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