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第一章 贄と学園の謎
044 共犯と疑心
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巫覡たちの後ろをついていき、紫影は一つ上の階であるバーへ立ち寄った。
巫覡たちはここで夜な夜なパーティーをしていると小耳に挟んでいる。
こんなくだらないところに居座るより、部屋に戻って葵に咲紅の様子を聞きたかった。学食で何を食べただの、授業はちゃんと受けているかだの、話はなんでもよかった。とにかく咲紅という成分が足りない。血液よりも水分よりも酸素よりも重要で、生きていく上でなくてはならないものだ。
「紫影さん、いかがなさいましたか?」
「いえ、お気になさらず。考え事をしておりました」
従者に質問され、抑揚なく答える。
巫覡たちがワイングラスに口をつけたのを見届けてから、紫影もグラスを持ち上げた。
バーテンダーの手元を見ていて何も入れられていないと確認はしていたが、咲紅へ渡したものと同じ解毒剤を念のため事前に飲み、赤ワインを口に含んだ。あまり飲まないでいると無理やり注がれ、時間をかけて離してもらえないため、誘われたからには飲まずにはいられなかった。
視線は巫覡へ向けるが、主に注意しているのは茉白だ。
彼は日没後に教祖のいる階へ通っているという。数ある多くの愛人がいる中、特別な姦淫行為を許された男──梅愛よりも寵愛を授かっている巫覡だ。
巫覡を生み出すためには容赦のない教祖からするに、特別な愛情があるというより、特別な能力があるから寵愛している、が正しいのではないかと推測する。
本物の愛があれば三十三歳で大蛇の餌になることもないと願いたいが、例外は作るつもりはないだろう。
もし例外が生まれれば、それを理由に他の巫覡や贄生を救えるのに、と願わずにはいられない。
「紫影さん、そういえば本日、学園から一報が届いたんですよ」
従者の一人が含んだ笑みを浮かべ、グラスを傾けた。
「何かありましたか」
「御霊降ろしの儀が失敗に終わったと報告がありましてね」
「またですか。今度は贄生の誰でしょう」
「咲紅ですよ。しかも毒蛇に噛まれたとの知らせです」
「毒蛇に?」
紫影はポーカーフェイスを保ちつつ、驚きを隠さず声にした。
「咲紅だけではなく、副隊長の黄羅までも噛まれました。咲紅は二の腕、黄羅は陰茎と睾丸」
「うっわ、痛そう……」
ジュースの入ったグラスを置いて、瑠璃は顔をしかめた。
「二人とも無事なんでしょうか」
「無事とは言い難いですね。咲紅は軽度で済みましたが、黄羅は意識が戻っていないようです。ふたりとも現在は入院中です」
「咲紅君ったらついてないなあ」
瑠璃の声に、従者が顔を上げた。
「瑠璃様はついていないとお思いですか」
従者は含みのある笑みを浮かべる。
「だってそうでしょ? 贄生って神のご加護があるはずなのに、毒蛇に噛まれてる。咲紅君ったら巫覡から一番遠い人って感じ」
「確かにおっしゃる通りかもしれませんね。巫覡は神にも等しく、そして神のお声を聞く存在。蛇に噛まれるなど、聞いたことがありません」
「果たしてそうでしょうか」
グラスを置き、否定的な意見を述べたのは茉白だ。
彼は意味ありげな視線を紫影に送り、
「神聖な儀式を嫌がっているのなら、蛇に噛めと命じて中断させることも可能なのでは? 毒蛇が噛んだのは、咲紅とやらは二の腕らしいですね」
「ええ、そのように聞きました」
従者は答えた。
「咲紅は二の腕で、黄羅は急所です。これは咲紅が神のご加護があったからこそ、二の腕で済んだのではないでしょうか。あるいは、二の腕を噛めと命じたか」
当てつけのような、含んだ言い方だ。
会話をしているのは従者相手だが、視線は紫影を逃さない。
紫影は冷静に、テーブルを挟んだソファーに座る茉白をまっすぐに見つめる。
「儀式を行うより、毒蛇に噛まれて死ぬかもしれない状況を作り入院を望んだと、おっしゃるのですね」
「そこまでは言っていません。ただ、結果的に咲紅は儀式を行っていませんね。まるでこうなることを作られたかのよう……」
茉白が言い終わる前に、紫影は立ち上がった。
「紫影さん、いかがなさいましたか」
従者は訝しみながら眉をひそめる。
「茉白様、憚りながら申し上げます。学園の審判者たちは死に物狂いで儀式を成功させようと努めています。また、儀式を行う贄生たちも同じです。神の愛を信じて与えられた使命を全うしようと精進し、慎んでいます。想像のみで侮辱しようなど、以ての外でございます」
「紫影、言葉がすぎるぞ」
従者も立ち上がるが、紫影の圧倒的な存在感を前にして怯んだ。
「私は真実を述べただけです。では、本日も早いので失礼致します」
従者は顔が真っ青だ。巫覡相手に物を申せる立場ではないが、言わずにはいられなかった。
この話はすぐに教祖へ伝わるだろう。神に等しい存在へ刃向かったと──。
漆黒の中、一筋の柔い光を求めてカーテンを少し開けた。
個室なのだから入院中であっても遠慮することはないが、廊下にいる見張りに元気だと思われたくなかった。
飛び跳ねて運動できる力はないが、咲紅はかねがね元気だった。
毒蛇に噛まれた二の腕は包帯が巻かれ、見栄えが悪い。
寝たまま肩を動かしたり足をばたつかせたりしてみるが、特に問題なく動かせた。
体力は衰えているだろうが、ほぼ感知と言っていいだろう。
廊下で話し声が聞こえ、横向きになって寝たふりをした。
月明かりが眩しく感じ、布団の中へ潜る。
扉を開けて、誰かが入ってきた。
こちらを覗き込んでいる様子を感じるが、咲紅はだんまりを決めた。
男はソファーに腰を下ろした。
「咲紅、起きているだろう?」
「紫影っ……」
布団をはねのけて起きようとすると、紫影は人差し指を立てたまま覆い被さってきた。
額や耳、鼻、目尻と顔中に唇が降りてくる。
一番ほしいところには最後にやってきて、後頭部に腕を回した。
「身体はどうだ?」
「問題ないよ。泳いで見せようか?」
「人魚姫の遊泳は見たいが、今度にしておく。それより、二の腕は? 傷を見せてほしい」
「そんなに強く噛まれてないから平気だって。さすがに噛まれた直後はキツいものがあったけど。痛かったっていうより、心の問題で」
「今まで蛇に噛まれた経験がないからだろう」
「うん。蛇も噛むの嫌がってた。言われた通りに三十分くらい前に痛み止めと解毒剤を飲んだよ」
紫影は咲紅の頭を撫でる。耳を触り、徐々に下に降りてくると、咲紅の顎を持ち上げた。
てっきりキスされるのかと目を瞑るが、一向に何もない。
薄目を開けると、紫影は咲紅の瞼を上げたり首元に触れたりしている。
「……なにしてるんだ?」
「診察」
「俺が目の前にいるのに診察かよ」
「お前が目の前にいるからだろう?」
「全然平気だってば。それより薬と、て……」
「て?」
紫影は余裕の笑みだ。何が言いたいのか判っているのだろう。大人で格好良くて、会うたびに惚れて好きになっていく。子供である自分が悔しくて、早く大人になりたいと願う。
「てっ……がみ、ありがと……」
「どういたしまして」
「俺のは……そこに」
棚を指差すと、紫影は引き出しに手を伸ばした。
「ちょっと待って。今読むのか?」
「ああ」
「本人がいるのに?」
「ああ」
迷いのない「ああ」だ。意思が固い。何を言っても無駄だろうと、咲紅はおとなしく布団に潜った。
巫覡たちはここで夜な夜なパーティーをしていると小耳に挟んでいる。
こんなくだらないところに居座るより、部屋に戻って葵に咲紅の様子を聞きたかった。学食で何を食べただの、授業はちゃんと受けているかだの、話はなんでもよかった。とにかく咲紅という成分が足りない。血液よりも水分よりも酸素よりも重要で、生きていく上でなくてはならないものだ。
「紫影さん、いかがなさいましたか?」
「いえ、お気になさらず。考え事をしておりました」
従者に質問され、抑揚なく答える。
巫覡たちがワイングラスに口をつけたのを見届けてから、紫影もグラスを持ち上げた。
バーテンダーの手元を見ていて何も入れられていないと確認はしていたが、咲紅へ渡したものと同じ解毒剤を念のため事前に飲み、赤ワインを口に含んだ。あまり飲まないでいると無理やり注がれ、時間をかけて離してもらえないため、誘われたからには飲まずにはいられなかった。
視線は巫覡へ向けるが、主に注意しているのは茉白だ。
彼は日没後に教祖のいる階へ通っているという。数ある多くの愛人がいる中、特別な姦淫行為を許された男──梅愛よりも寵愛を授かっている巫覡だ。
巫覡を生み出すためには容赦のない教祖からするに、特別な愛情があるというより、特別な能力があるから寵愛している、が正しいのではないかと推測する。
本物の愛があれば三十三歳で大蛇の餌になることもないと願いたいが、例外は作るつもりはないだろう。
もし例外が生まれれば、それを理由に他の巫覡や贄生を救えるのに、と願わずにはいられない。
「紫影さん、そういえば本日、学園から一報が届いたんですよ」
従者の一人が含んだ笑みを浮かべ、グラスを傾けた。
「何かありましたか」
「御霊降ろしの儀が失敗に終わったと報告がありましてね」
「またですか。今度は贄生の誰でしょう」
「咲紅ですよ。しかも毒蛇に噛まれたとの知らせです」
「毒蛇に?」
紫影はポーカーフェイスを保ちつつ、驚きを隠さず声にした。
「咲紅だけではなく、副隊長の黄羅までも噛まれました。咲紅は二の腕、黄羅は陰茎と睾丸」
「うっわ、痛そう……」
ジュースの入ったグラスを置いて、瑠璃は顔をしかめた。
「二人とも無事なんでしょうか」
「無事とは言い難いですね。咲紅は軽度で済みましたが、黄羅は意識が戻っていないようです。ふたりとも現在は入院中です」
「咲紅君ったらついてないなあ」
瑠璃の声に、従者が顔を上げた。
「瑠璃様はついていないとお思いですか」
従者は含みのある笑みを浮かべる。
「だってそうでしょ? 贄生って神のご加護があるはずなのに、毒蛇に噛まれてる。咲紅君ったら巫覡から一番遠い人って感じ」
「確かにおっしゃる通りかもしれませんね。巫覡は神にも等しく、そして神のお声を聞く存在。蛇に噛まれるなど、聞いたことがありません」
「果たしてそうでしょうか」
グラスを置き、否定的な意見を述べたのは茉白だ。
彼は意味ありげな視線を紫影に送り、
「神聖な儀式を嫌がっているのなら、蛇に噛めと命じて中断させることも可能なのでは? 毒蛇が噛んだのは、咲紅とやらは二の腕らしいですね」
「ええ、そのように聞きました」
従者は答えた。
「咲紅は二の腕で、黄羅は急所です。これは咲紅が神のご加護があったからこそ、二の腕で済んだのではないでしょうか。あるいは、二の腕を噛めと命じたか」
当てつけのような、含んだ言い方だ。
会話をしているのは従者相手だが、視線は紫影を逃さない。
紫影は冷静に、テーブルを挟んだソファーに座る茉白をまっすぐに見つめる。
「儀式を行うより、毒蛇に噛まれて死ぬかもしれない状況を作り入院を望んだと、おっしゃるのですね」
「そこまでは言っていません。ただ、結果的に咲紅は儀式を行っていませんね。まるでこうなることを作られたかのよう……」
茉白が言い終わる前に、紫影は立ち上がった。
「紫影さん、いかがなさいましたか」
従者は訝しみながら眉をひそめる。
「茉白様、憚りながら申し上げます。学園の審判者たちは死に物狂いで儀式を成功させようと努めています。また、儀式を行う贄生たちも同じです。神の愛を信じて与えられた使命を全うしようと精進し、慎んでいます。想像のみで侮辱しようなど、以ての外でございます」
「紫影、言葉がすぎるぞ」
従者も立ち上がるが、紫影の圧倒的な存在感を前にして怯んだ。
「私は真実を述べただけです。では、本日も早いので失礼致します」
従者は顔が真っ青だ。巫覡相手に物を申せる立場ではないが、言わずにはいられなかった。
この話はすぐに教祖へ伝わるだろう。神に等しい存在へ刃向かったと──。
漆黒の中、一筋の柔い光を求めてカーテンを少し開けた。
個室なのだから入院中であっても遠慮することはないが、廊下にいる見張りに元気だと思われたくなかった。
飛び跳ねて運動できる力はないが、咲紅はかねがね元気だった。
毒蛇に噛まれた二の腕は包帯が巻かれ、見栄えが悪い。
寝たまま肩を動かしたり足をばたつかせたりしてみるが、特に問題なく動かせた。
体力は衰えているだろうが、ほぼ感知と言っていいだろう。
廊下で話し声が聞こえ、横向きになって寝たふりをした。
月明かりが眩しく感じ、布団の中へ潜る。
扉を開けて、誰かが入ってきた。
こちらを覗き込んでいる様子を感じるが、咲紅はだんまりを決めた。
男はソファーに腰を下ろした。
「咲紅、起きているだろう?」
「紫影っ……」
布団をはねのけて起きようとすると、紫影は人差し指を立てたまま覆い被さってきた。
額や耳、鼻、目尻と顔中に唇が降りてくる。
一番ほしいところには最後にやってきて、後頭部に腕を回した。
「身体はどうだ?」
「問題ないよ。泳いで見せようか?」
「人魚姫の遊泳は見たいが、今度にしておく。それより、二の腕は? 傷を見せてほしい」
「そんなに強く噛まれてないから平気だって。さすがに噛まれた直後はキツいものがあったけど。痛かったっていうより、心の問題で」
「今まで蛇に噛まれた経験がないからだろう」
「うん。蛇も噛むの嫌がってた。言われた通りに三十分くらい前に痛み止めと解毒剤を飲んだよ」
紫影は咲紅の頭を撫でる。耳を触り、徐々に下に降りてくると、咲紅の顎を持ち上げた。
てっきりキスされるのかと目を瞑るが、一向に何もない。
薄目を開けると、紫影は咲紅の瞼を上げたり首元に触れたりしている。
「……なにしてるんだ?」
「診察」
「俺が目の前にいるのに診察かよ」
「お前が目の前にいるからだろう?」
「全然平気だってば。それより薬と、て……」
「て?」
紫影は余裕の笑みだ。何が言いたいのか判っているのだろう。大人で格好良くて、会うたびに惚れて好きになっていく。子供である自分が悔しくて、早く大人になりたいと願う。
「てっ……がみ、ありがと……」
「どういたしまして」
「俺のは……そこに」
棚を指差すと、紫影は引き出しに手を伸ばした。
「ちょっと待って。今読むのか?」
「ああ」
「本人がいるのに?」
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