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第一章 贄と学園の謎
028 ふたりの時間
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普段は気づけないような風景も、心が落ち着いているとふと目に入ったりする。
月明かりが障子を通して乱れた布団を照らしている。咲紅は気怠い身体を起こして膝立ちのまま移動し、障子を開けた。
桜が散っているものの、縁側には見事に花びらが舞っている。
「どうした?」
いつもより低めの声が掠れている。官能的で、淫らな夜を思い出す声だ。
紫影は飛び散らかした羽二重をかき集め、肩にかけた。
背中がふわりと暖かみを感じ、大きな腕に抱きしめられる。
「散った桜も綺麗だなあって思って」
自分の声もかすれている、と咲紅は羞恥で頬を染めた。
「外の世界では、もっと咲き誇る場所がある」
「本当に?」
「ああ、本当だとも。絶対に連れていくと約束する」
小指を差し出してきたので、迷わず絡めた。
ここから出るということは、必ず生きるということ。巫覡とばれなければ二十二歳、ばれて教団本部へ連行されれば三十三歳という、どちらにしても短い生涯で人生の幕が閉じる。
二つとも選択しない、第三の選択肢が必要になるが、咲紅には打開策が見つからない。
「今日は、儀式に集中しているように見えなかったな。何かあったのか? バスケのコートに出向いていたようだが」
「ああ、うん。ちょっといろいろあってさ……どうせばれるから言うんだけど、大学部の人が来てたんだ」
「許可なくか?」
「あの様子だと許可は一切取ってないと思う。本部の人が今年の贄生は期待が持てるとかなんとか言っているのを聞いて、興味を持ってやってきたって言ってた。中等部へ行っていびり散らかしたりもしてたみたいだけど。千歳が絡まれてて、俺が居合わせて、黒羽も来た。黒羽は次の体育祭でバスケのシューティングでケリをつけようって案を出した」
「そんな案、受ける必要はない」
紫影は渋い顔をする。余計なことを言ってくれたなという顔だ。
「黒羽もそれは判ってて、でもあの場だと千歳もいたし逃げようがなかったんだ。警備隊を呼びにいく余裕もなかったし。だから適当なことを行って帰らせて、あとで報告しようってなった」
「俺が聞くまで言わなかった理由は?」
「なんか怒ってる?」
「当たり前だろう」
回された腕に力がこもった。
「大丈夫。必ず俺が勝つし、今回だけは見逃して」
「見逃せない。負けるとは思ってないが、万が一負けた場合、間に入る。どうせ賭けか何かしたんだろう? 立場上、黙って見過ごすわけにはいかない」
「それって、負けても俺たちの立場は悪くならないよな」
「先にけしかけたのはあちらだろう。これくらいのハンデはあって当然だ」
「そういうものか」
それでは勝負にならないが、紫影の言う通りだ。喧嘩を売ったのはあちらで、負けても千歳を差し出す理由にもならない。
「黒羽も怒らないであげてほしいんだ。三人を守るためには、ああするしかなかったし」
「また黒羽を庇うのか?」
「また?」
「深夜二人で出回っていた。お前が蛾にやられたときだったな」
「なんだ。知ってたのか」
「仲が良いんだな」
「そうか? まあ確かに初等部の頃から一緒だったからなあ」
「千歳とはどうだ?」
「紫影って俺の親みたい」
くすっと笑うと、大きな手が頭を撫でてきた。
優しくて大きくて、すべてを包み込んでくれるような包容力のある手。
暖かな手は後頭部へ移動し、紫影の顔が近づいてきた。
禁断の愛情の印。
「紫影って……いろんな顔を持ってるよな」
「そうだな。自覚はある。……球技大会の件だが、無理はするなよ」
「判ってる。大丈夫」
頭を撫でる手が心地よくて、眠気が襲ってきた。
変温の生物である蛇は、春になると活発化する。冬でも地面が温かいおかげかわりと起きてはいるが、それでも動きは鈍い。
「おはよう」
窓に貼りつく蛇に声をかけると、舌をちろちろ出し、去っていった。
巫覡となってからはやけに蛇と接する機会が多くなった。
友人と歩いていてもついてこようとする蛇もいて、今は駄目だと命じるとそそくさと何処かへ行く。
意のままに操りたいわけでもない。けれど異類と分かり合えるというのは、とても心強かった。
巫覡となれば蛇の話す古代語が聞き取れるようになると言われるが、元々話せた咲紅はさらに意思疎通ができるようになった。
今日は制服ではなく体育着に着替えた。白いジャージの縁が金で飾られた、特別仕様だ。遠目に見ても贄生だとわかる。
迎えにきた警備隊と共にグラウンドへ向かった。
普段お目にかけることができない贄生を見ると、生徒はお辞儀をしたり手を合わせたりと忙しい。
「なんか、慣れねえよな」
「だな」
十一人のみが座る簡易の特別部屋がグラウンドに造られていた。
座る順番はどこでもいいらしく、咲紅は目立たない隅に黒羽と並んで腰を下ろす。黒羽を真ん中にし、隣は千歳だ。
「そもそも俺らが自分で自分を推薦したわけじゃねえんだし、なんでこんな扱いなのかね」
「私語は慎め」
近くには隊長である紫影がいて、黒羽の話を遮った。
側にいてくれて心強いが、横に葵もいる。もう少し離れろと、咲紅は念を送った。
葵と言えば、彼は蛇の言葉がわかると聞いた。ふと疑惑が浮かぶと、もうそれしか考えられなくなる。
葵をじっと見つめていたら、紫影がこちらを向いた。厳しい隊長としての目つきが、ふいに我が子を見るような優しい瞳になった。咲紅は火照るのを悟られたくなく、すぐに正面を向いた。
「……トイレに行きたいです」
側にいた警備隊に話し、立ち上がった。
警備隊がついて来ようと側に寄る。残念ながら紫影は隊長として此処にいなければならなかった。
「警備隊所属の白藤と申します。お会いするのは初めてですね」
「はい。咲紅です」
「ええ、知っていますよ。紫影隊長はこちらをご覧になられていましたが、私でお許し下さい」
「や……別に、俺は誰でもいいんで」
関係性を悟られてはいけないが、もしかしたらこの人も紫影側についていて、教団を敵対する人かもしれないとよぎる。
ただし油断はするつもりはない。
「近いのは普通校舎ですが、残念ながら贄生はそちらを使用できませんので、贄生宿舎へ戻ってもらいます」
高等部校舎のことを普通校舎と呼んだりする。人によって様々だ。
「大丈夫です。白藤さんって、誰かの審判者だったりします?」
「私は玄一担当ですね」
玄一にあてがったのは紫影だろう。玄一は一点の曇りもなく紫影側なので、白藤も教団に敵対視する審判者だと確信した。
「警戒しなくても大丈夫ですよ。私は紫影隊長を裏切ったりしませんので」
「白藤さんも、守りたい大切な人がいるんですか?」
「家族は、という意味ならいません。私は独りですから」
「もしかして……体外……」
体外受精で作られた子供ですか、そう言いかけると、白藤は人差し指を口元に当てた。
宿舎に入る直前、入り口で二人の男性が待ちかまえていた。スーツに金の細工が施されている。おそらくは教団本部の人間。
白藤は一礼し、一歩下がる。咲紅も軽く頭を下げて、警戒の色を出しつつ下がった。
「贄生の咲紅でよろしいか」
「……はい」
嗄れた声に返事をすると、白い髭を蓄えた老人が腕を掴んできた。ごつごつしていて、乾いた手だ。あまりの強さに引くが、一切離そうとはしなかった。
咲紅は一瞬で警戒態勢に入った。「二十二人もいる教団本部の従者は、すべて敵だと思え」と紫影が離していた通り、二人は咲紅を一人の人間として見ていない。『神への供物』という扱いだった。
とっさに白藤が間に入る。
「いけません! いくら教祖様の従者であろうと、贄生に触れることは固く禁じられております」
「教祖様のご意思で、我々は此処に来ている」
「……ッ…………」
そう言われては離れるしかなく、白藤は伸ばした腕を引っ込めた。
「何の用ですか?」
咲紅はあくまで生意気な姿勢を貫き通す。教団の人間が把握しているだろう自分を演じた。
月明かりが障子を通して乱れた布団を照らしている。咲紅は気怠い身体を起こして膝立ちのまま移動し、障子を開けた。
桜が散っているものの、縁側には見事に花びらが舞っている。
「どうした?」
いつもより低めの声が掠れている。官能的で、淫らな夜を思い出す声だ。
紫影は飛び散らかした羽二重をかき集め、肩にかけた。
背中がふわりと暖かみを感じ、大きな腕に抱きしめられる。
「散った桜も綺麗だなあって思って」
自分の声もかすれている、と咲紅は羞恥で頬を染めた。
「外の世界では、もっと咲き誇る場所がある」
「本当に?」
「ああ、本当だとも。絶対に連れていくと約束する」
小指を差し出してきたので、迷わず絡めた。
ここから出るということは、必ず生きるということ。巫覡とばれなければ二十二歳、ばれて教団本部へ連行されれば三十三歳という、どちらにしても短い生涯で人生の幕が閉じる。
二つとも選択しない、第三の選択肢が必要になるが、咲紅には打開策が見つからない。
「今日は、儀式に集中しているように見えなかったな。何かあったのか? バスケのコートに出向いていたようだが」
「ああ、うん。ちょっといろいろあってさ……どうせばれるから言うんだけど、大学部の人が来てたんだ」
「許可なくか?」
「あの様子だと許可は一切取ってないと思う。本部の人が今年の贄生は期待が持てるとかなんとか言っているのを聞いて、興味を持ってやってきたって言ってた。中等部へ行っていびり散らかしたりもしてたみたいだけど。千歳が絡まれてて、俺が居合わせて、黒羽も来た。黒羽は次の体育祭でバスケのシューティングでケリをつけようって案を出した」
「そんな案、受ける必要はない」
紫影は渋い顔をする。余計なことを言ってくれたなという顔だ。
「黒羽もそれは判ってて、でもあの場だと千歳もいたし逃げようがなかったんだ。警備隊を呼びにいく余裕もなかったし。だから適当なことを行って帰らせて、あとで報告しようってなった」
「俺が聞くまで言わなかった理由は?」
「なんか怒ってる?」
「当たり前だろう」
回された腕に力がこもった。
「大丈夫。必ず俺が勝つし、今回だけは見逃して」
「見逃せない。負けるとは思ってないが、万が一負けた場合、間に入る。どうせ賭けか何かしたんだろう? 立場上、黙って見過ごすわけにはいかない」
「それって、負けても俺たちの立場は悪くならないよな」
「先にけしかけたのはあちらだろう。これくらいのハンデはあって当然だ」
「そういうものか」
それでは勝負にならないが、紫影の言う通りだ。喧嘩を売ったのはあちらで、負けても千歳を差し出す理由にもならない。
「黒羽も怒らないであげてほしいんだ。三人を守るためには、ああするしかなかったし」
「また黒羽を庇うのか?」
「また?」
「深夜二人で出回っていた。お前が蛾にやられたときだったな」
「なんだ。知ってたのか」
「仲が良いんだな」
「そうか? まあ確かに初等部の頃から一緒だったからなあ」
「千歳とはどうだ?」
「紫影って俺の親みたい」
くすっと笑うと、大きな手が頭を撫でてきた。
優しくて大きくて、すべてを包み込んでくれるような包容力のある手。
暖かな手は後頭部へ移動し、紫影の顔が近づいてきた。
禁断の愛情の印。
「紫影って……いろんな顔を持ってるよな」
「そうだな。自覚はある。……球技大会の件だが、無理はするなよ」
「判ってる。大丈夫」
頭を撫でる手が心地よくて、眠気が襲ってきた。
変温の生物である蛇は、春になると活発化する。冬でも地面が温かいおかげかわりと起きてはいるが、それでも動きは鈍い。
「おはよう」
窓に貼りつく蛇に声をかけると、舌をちろちろ出し、去っていった。
巫覡となってからはやけに蛇と接する機会が多くなった。
友人と歩いていてもついてこようとする蛇もいて、今は駄目だと命じるとそそくさと何処かへ行く。
意のままに操りたいわけでもない。けれど異類と分かり合えるというのは、とても心強かった。
巫覡となれば蛇の話す古代語が聞き取れるようになると言われるが、元々話せた咲紅はさらに意思疎通ができるようになった。
今日は制服ではなく体育着に着替えた。白いジャージの縁が金で飾られた、特別仕様だ。遠目に見ても贄生だとわかる。
迎えにきた警備隊と共にグラウンドへ向かった。
普段お目にかけることができない贄生を見ると、生徒はお辞儀をしたり手を合わせたりと忙しい。
「なんか、慣れねえよな」
「だな」
十一人のみが座る簡易の特別部屋がグラウンドに造られていた。
座る順番はどこでもいいらしく、咲紅は目立たない隅に黒羽と並んで腰を下ろす。黒羽を真ん中にし、隣は千歳だ。
「そもそも俺らが自分で自分を推薦したわけじゃねえんだし、なんでこんな扱いなのかね」
「私語は慎め」
近くには隊長である紫影がいて、黒羽の話を遮った。
側にいてくれて心強いが、横に葵もいる。もう少し離れろと、咲紅は念を送った。
葵と言えば、彼は蛇の言葉がわかると聞いた。ふと疑惑が浮かぶと、もうそれしか考えられなくなる。
葵をじっと見つめていたら、紫影がこちらを向いた。厳しい隊長としての目つきが、ふいに我が子を見るような優しい瞳になった。咲紅は火照るのを悟られたくなく、すぐに正面を向いた。
「……トイレに行きたいです」
側にいた警備隊に話し、立ち上がった。
警備隊がついて来ようと側に寄る。残念ながら紫影は隊長として此処にいなければならなかった。
「警備隊所属の白藤と申します。お会いするのは初めてですね」
「はい。咲紅です」
「ええ、知っていますよ。紫影隊長はこちらをご覧になられていましたが、私でお許し下さい」
「や……別に、俺は誰でもいいんで」
関係性を悟られてはいけないが、もしかしたらこの人も紫影側についていて、教団を敵対する人かもしれないとよぎる。
ただし油断はするつもりはない。
「近いのは普通校舎ですが、残念ながら贄生はそちらを使用できませんので、贄生宿舎へ戻ってもらいます」
高等部校舎のことを普通校舎と呼んだりする。人によって様々だ。
「大丈夫です。白藤さんって、誰かの審判者だったりします?」
「私は玄一担当ですね」
玄一にあてがったのは紫影だろう。玄一は一点の曇りもなく紫影側なので、白藤も教団に敵対視する審判者だと確信した。
「警戒しなくても大丈夫ですよ。私は紫影隊長を裏切ったりしませんので」
「白藤さんも、守りたい大切な人がいるんですか?」
「家族は、という意味ならいません。私は独りですから」
「もしかして……体外……」
体外受精で作られた子供ですか、そう言いかけると、白藤は人差し指を口元に当てた。
宿舎に入る直前、入り口で二人の男性が待ちかまえていた。スーツに金の細工が施されている。おそらくは教団本部の人間。
白藤は一礼し、一歩下がる。咲紅も軽く頭を下げて、警戒の色を出しつつ下がった。
「贄生の咲紅でよろしいか」
「……はい」
嗄れた声に返事をすると、白い髭を蓄えた老人が腕を掴んできた。ごつごつしていて、乾いた手だ。あまりの強さに引くが、一切離そうとはしなかった。
咲紅は一瞬で警戒態勢に入った。「二十二人もいる教団本部の従者は、すべて敵だと思え」と紫影が離していた通り、二人は咲紅を一人の人間として見ていない。『神への供物』という扱いだった。
とっさに白藤が間に入る。
「いけません! いくら教祖様の従者であろうと、贄生に触れることは固く禁じられております」
「教祖様のご意思で、我々は此処に来ている」
「……ッ…………」
そう言われては離れるしかなく、白藤は伸ばした腕を引っ込めた。
「何の用ですか?」
咲紅はあくまで生意気な姿勢を貫き通す。教団の人間が把握しているだろう自分を演じた。
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