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ロリコン疑惑 1
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仲間を増やすという目論みも果たせず、逆にクレラインを盗賊に囚われ、その救出のために、今度はオーリアを奴隷商に売って、そのオーリアをもう少しで、貴族の息子に買われてしまうところだった。
失敗の玉突き衝突を起こしてしまった。そして、結局、仲間は増えず、街を追われるように逃げ出す羽目になってしまった。『つくづく、考えが足りないよな、俺は』と、自己嫌悪に陥っていた。
そんな俺は今、荷台の側板に背を持たせて、馬車の揺れに身を任せている。
「どうしたんだい、しょげ込んだりして」
オーリアが気軽に話しかけてくる。元気付けようとしてくれているんだろう。
あの後、俺達は、中古の馬車を買って街を出た。といっても、この世界に、俺の知っているような馬はいない。この世界で馬と呼ばれているのは、角のないヘラ鹿のような奴で、馬よりもかなり大きくて力も強い。人の言うことをよく聞くので飼いならされているが、怒らせると硬い頭で頭突きをしてくるという。その馬に繋いだ幌付きのやや小型の荷車に、俺とオーリアが座り込み、御者はクレラインが務めてくれている。
「いろいろ失敗はしたけど、いいこともあったじゃないの。まず、あんたが強くなった。体も大きくなったし、大人にもなったしね」
「その上、無敵なんて、魔物にしか使えないスキルを身に付けたんだから、あんたはもう昼も夜も敵無だよ。あんな男爵の息子なんか、今度ちょっかいを掛けてきたら始末すればいいのよ」
彼女たちが言っているのは、俺が絶頂に達することができるようになったことだ。ハイオークの魔石を食った影響がこんなところにも出るとは思わなかった。だから、夜は搾り取られている。
馬車で何日か街道を進んでいくうちに、街の城壁が見えて来た。
「もうすぐ着くよ。エズラの街だ」とクレライン。
街に入り、大通りを馬車で進んでいるうちに、道の端にしゃがんでいる2人の子どもを見かけた。まだ小さい男の子と、さらに小さい、いや幼い女の子だ。そして、その顔には見覚えがあった。俺がこの世界で目覚めた時に初めて出会った顔、動けなかった俺を介抱してくれた顔、わずか数日だが一緒に暮らした顔、そう、ダヤンとアルミの顔だ。
一瞬、少女と目が合った。
しかし、少女には何の反応もない。
そうだ、今の俺の身体は大きくなっている。顔も、少年を通り越して大人に近づいてきている。少女が俺を見て、あの少年だと気づく訳がない。そんな考えが頭を巡った。
そして、俺は顔を逸らした。
『死にかけの俺を介抱してくれたのに、何も言わずに逃げ出したのだ。顔を合わせるのは気まずい』
同時に俺は、この街が、俺が逃げ出してきた街であることにも気付いた。
そんな俺の動揺にも気付くこともなく、クレラインは馬車を進め、オーリアは俺の向かい側で荷台の側板に背中を預けて目を閉じている。
暫くすると馬車が止まり、「宿に着いたよ。降りた、降りた」と俺達を急かす。
さっきのことで自分の想いに沈み込んでいた俺は、意識を外に向けた。
オーリアはもう馬車から降りている。俺も続いて馬車から降りて、宿屋の親父と言葉を交わす。
「3人で、銀貨6枚だ。朝と晩の飯を付けるならもう1枚ずつだ。それに厩舎と馬車置き場は、3日で分で銀貨1枚だ」というので、
「とりあえず1泊分だ」と言って、銀貨10枚を渡す。
「1日で出て行っても、厩舎と馬車置き場の代金は返さないぞ」と言うので。
「分かった」と頷いて、部屋の鍵を貰う。
その後、また3人で馬車に乗り込んで毛皮を扱っている店に向かう。
この街に来るまでに、フォレストウルフの群れに何度も襲われている。その度に返り討ちにして皮を剥いでいるので、馬車の中には毛皮がうず高く積まれているのだ。
毛皮屋で毛皮を売ると金貨5枚程になった。
「これなら無理に森の中に狩に行かずに、街道を行き来していた方が儲かるんじゃないか?荷物を持つために仲間を増やす必要もないし、野営もいつも通り馬車で眠ればいいし」
俺はいい思い付きだと思ったが。
「「ダメダメ。やっぱり、ベッドでやることやらなきゃ」と2人が口を揃える。
『反対の理由はそっちの方ですか』と俺の案は却下された。
その夜は、2人にたっぷり搾り取られた。
次の日の朝、宿屋の不味い朝食を食べてから冒険者ギルドに向かう。ギルド発行の金属プレートに、この街の刻印を入れてもらうためだ。
受付で金属プレートを出すと、暫く待たされてから返してもらった。金属プレートには、俺の名前の他に、四角い刻印が2つ並んでいる。
一つ目の四角い刻印は、最初に冒険者登録をした街、ライオットの冒険者ギルドの刻印だそうだ。最初に見た時は、模様と勘違いしていたので、俺の名前しか刻まれていないと思い込んでいた。今度、増えた2つ目の刻印が、ここエズランドの冒険者ギルドの刻印だそうだ。
この世界の冒険者ギルドは、ラノベ小説に書かれているような機能は持っていない。
だいたい、個人の魔力を測ったり、記憶したり、カードを発行したりできる魔道具なんて存在していない。冒険者ギルドは、冒険者達を完全に掌握している訳ではなく、単なる仕事の斡旋をしている組織に過ぎない。そして、冒険者の金属プレートを持っていると、そのプレートに刻印のある街では、出入りが自由になる。
この世界では、個人の能力は本人にしか分からない。といっても、俺がステータスボードで見ているように視覚で確認できるのではなく、精神を集中することで、自分のスキルの熟練度が頭に浮かんでくるそうだ。
それでは鑑定スキルを使うと、それが分かるのではないかということだが、この世界の人間が鑑定を使って分かるのは、名前と年齢、ジョブとスキルの種類までらしく、ステータスのパラメーターやスキルの熟練度は分からないようだ。
それは俺が鑑定を使っても同じだった。鑑定は相手に触れていないと使えないという制限があるので、鑑定の効果を確かめるために娼婦を抱いたくらいだ。後で、クレラインとオーリアにバレて文句を言われ、その上でこってり搾られたが。
ただし、鑑定で、何が得意か、例えば、剣が強いとか、魔力が強いとか、力が強いとか、知性が高いとか、健康であるか、怪我、病気の状態であるか、貴族か平民かなどは分かるようだ。
その他、自分のスキルについては詳しく分かるし、物を鑑定することにも使えるので、鑑定を持っていると、この世界で有利なことは確かだ。
失敗の玉突き衝突を起こしてしまった。そして、結局、仲間は増えず、街を追われるように逃げ出す羽目になってしまった。『つくづく、考えが足りないよな、俺は』と、自己嫌悪に陥っていた。
そんな俺は今、荷台の側板に背を持たせて、馬車の揺れに身を任せている。
「どうしたんだい、しょげ込んだりして」
オーリアが気軽に話しかけてくる。元気付けようとしてくれているんだろう。
あの後、俺達は、中古の馬車を買って街を出た。といっても、この世界に、俺の知っているような馬はいない。この世界で馬と呼ばれているのは、角のないヘラ鹿のような奴で、馬よりもかなり大きくて力も強い。人の言うことをよく聞くので飼いならされているが、怒らせると硬い頭で頭突きをしてくるという。その馬に繋いだ幌付きのやや小型の荷車に、俺とオーリアが座り込み、御者はクレラインが務めてくれている。
「いろいろ失敗はしたけど、いいこともあったじゃないの。まず、あんたが強くなった。体も大きくなったし、大人にもなったしね」
「その上、無敵なんて、魔物にしか使えないスキルを身に付けたんだから、あんたはもう昼も夜も敵無だよ。あんな男爵の息子なんか、今度ちょっかいを掛けてきたら始末すればいいのよ」
彼女たちが言っているのは、俺が絶頂に達することができるようになったことだ。ハイオークの魔石を食った影響がこんなところにも出るとは思わなかった。だから、夜は搾り取られている。
馬車で何日か街道を進んでいくうちに、街の城壁が見えて来た。
「もうすぐ着くよ。エズラの街だ」とクレライン。
街に入り、大通りを馬車で進んでいるうちに、道の端にしゃがんでいる2人の子どもを見かけた。まだ小さい男の子と、さらに小さい、いや幼い女の子だ。そして、その顔には見覚えがあった。俺がこの世界で目覚めた時に初めて出会った顔、動けなかった俺を介抱してくれた顔、わずか数日だが一緒に暮らした顔、そう、ダヤンとアルミの顔だ。
一瞬、少女と目が合った。
しかし、少女には何の反応もない。
そうだ、今の俺の身体は大きくなっている。顔も、少年を通り越して大人に近づいてきている。少女が俺を見て、あの少年だと気づく訳がない。そんな考えが頭を巡った。
そして、俺は顔を逸らした。
『死にかけの俺を介抱してくれたのに、何も言わずに逃げ出したのだ。顔を合わせるのは気まずい』
同時に俺は、この街が、俺が逃げ出してきた街であることにも気付いた。
そんな俺の動揺にも気付くこともなく、クレラインは馬車を進め、オーリアは俺の向かい側で荷台の側板に背中を預けて目を閉じている。
暫くすると馬車が止まり、「宿に着いたよ。降りた、降りた」と俺達を急かす。
さっきのことで自分の想いに沈み込んでいた俺は、意識を外に向けた。
オーリアはもう馬車から降りている。俺も続いて馬車から降りて、宿屋の親父と言葉を交わす。
「3人で、銀貨6枚だ。朝と晩の飯を付けるならもう1枚ずつだ。それに厩舎と馬車置き場は、3日で分で銀貨1枚だ」というので、
「とりあえず1泊分だ」と言って、銀貨10枚を渡す。
「1日で出て行っても、厩舎と馬車置き場の代金は返さないぞ」と言うので。
「分かった」と頷いて、部屋の鍵を貰う。
その後、また3人で馬車に乗り込んで毛皮を扱っている店に向かう。
この街に来るまでに、フォレストウルフの群れに何度も襲われている。その度に返り討ちにして皮を剥いでいるので、馬車の中には毛皮がうず高く積まれているのだ。
毛皮屋で毛皮を売ると金貨5枚程になった。
「これなら無理に森の中に狩に行かずに、街道を行き来していた方が儲かるんじゃないか?荷物を持つために仲間を増やす必要もないし、野営もいつも通り馬車で眠ればいいし」
俺はいい思い付きだと思ったが。
「「ダメダメ。やっぱり、ベッドでやることやらなきゃ」と2人が口を揃える。
『反対の理由はそっちの方ですか』と俺の案は却下された。
その夜は、2人にたっぷり搾り取られた。
次の日の朝、宿屋の不味い朝食を食べてから冒険者ギルドに向かう。ギルド発行の金属プレートに、この街の刻印を入れてもらうためだ。
受付で金属プレートを出すと、暫く待たされてから返してもらった。金属プレートには、俺の名前の他に、四角い刻印が2つ並んでいる。
一つ目の四角い刻印は、最初に冒険者登録をした街、ライオットの冒険者ギルドの刻印だそうだ。最初に見た時は、模様と勘違いしていたので、俺の名前しか刻まれていないと思い込んでいた。今度、増えた2つ目の刻印が、ここエズランドの冒険者ギルドの刻印だそうだ。
この世界の冒険者ギルドは、ラノベ小説に書かれているような機能は持っていない。
だいたい、個人の魔力を測ったり、記憶したり、カードを発行したりできる魔道具なんて存在していない。冒険者ギルドは、冒険者達を完全に掌握している訳ではなく、単なる仕事の斡旋をしている組織に過ぎない。そして、冒険者の金属プレートを持っていると、そのプレートに刻印のある街では、出入りが自由になる。
この世界では、個人の能力は本人にしか分からない。といっても、俺がステータスボードで見ているように視覚で確認できるのではなく、精神を集中することで、自分のスキルの熟練度が頭に浮かんでくるそうだ。
それでは鑑定スキルを使うと、それが分かるのではないかということだが、この世界の人間が鑑定を使って分かるのは、名前と年齢、ジョブとスキルの種類までらしく、ステータスのパラメーターやスキルの熟練度は分からないようだ。
それは俺が鑑定を使っても同じだった。鑑定は相手に触れていないと使えないという制限があるので、鑑定の効果を確かめるために娼婦を抱いたくらいだ。後で、クレラインとオーリアにバレて文句を言われ、その上でこってり搾られたが。
ただし、鑑定で、何が得意か、例えば、剣が強いとか、魔力が強いとか、力が強いとか、知性が高いとか、健康であるか、怪我、病気の状態であるか、貴族か平民かなどは分かるようだ。
その他、自分のスキルについては詳しく分かるし、物を鑑定することにも使えるので、鑑定を持っていると、この世界で有利なことは確かだ。
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★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
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※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。
※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差)
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